どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【冬期限定】ガルボボール ひとくちの贅沢香るストロベリー です!!
ガルボの冬限定フレーバー、味わいや口どけの良さで毎年人気ですね。今年も冬に近づき、10月半ばにはひとくちの贅沢シリーズの解禁となりました!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | ガルボボール ひとくちの贅沢香るストロベリー |
製造者 | 株式会社明治 |
名称 | チョコレート |
内容量 | 50g ※数えたところ、9個入り |
原材料 | 砂糖、植物油脂、ココアバター、全粉乳、カカオマス、乳糖、鶏卵、小麦粉、脱脂粉乳、いちごパウダー、卵黄、ココアパウダー、水あめ、バターミルクパウダー、バターオイル、りんご果汁パウダー、乳たんぱく、加工でん粉、乳化剤(大豆を含む)、膨張剤、香料、酸味料、セルロース、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)、紅麹色素 |
賞味期限 | |
発売日 | 2016年10月11日 |
発売エリア | 全国 |
価格 | NPP |
商品コンセプト・説明 |
本商品は、チョコレートを染み込ませたサクサク食感の焼き菓子を、くちどけの良いチョコレートとココアパウダー(「香るストロベリー」はホワイトパウダー)でコーティングした、チョコのおいしさをたっぷりと楽しめる商品です。 「ガルボボール ひとくちの贅沢」は2012年に初めて発売し、冬を感じさせる商品として毎年ご好評いただいております。(2015年版ニュースリリースより関連文引用) |
備考 | 冬季限定販売(期間限定商品)、ターゲット…20~30代女性を中心に幅広く |
人気チョコレートシリーズ「ガルボ」の派生ブランド「ガルボボール」より、冬季限定の「ひとくちの贅沢」シリーズのストロベリーフレーバーです。同時発売に、「ガルボボール ひとくちの贅沢 ショコラ」。
毎年冬にはこの冬期限定シリーズが発売されていますが、その2015年版と2016年版ではパッケージデザインが異なっています。(中身がリニューアルされているかは未確認)
現在のブランドイメージタレントは、女優・石原さとみさんです。
※今年のニュースリリースは見つからなかったので、今回は2015年度版ニュースリリースから商品コンセプトのみ引用させていただきました。
商品キーワード
冬期限定、ガルボボール、ストロベリー、贅沢
やはりここで注目すべきは、「冬期限定」「ガルボボール」「贅沢」というポイントですね!
この商品のように「冬季限定」と書かれていると、「期間限定」よりも一層季節感・特別感を感じますね。
「ガルボボール」シリーズは、手が汚れにくいチョコレートコーティングを施した、不思議食感がウリの人気チョコ菓子「ガルボ」を円形にしたボール状の形の商品。
そして、そのシリーズの中でも「ひとくちの贅沢」はより口どけを良くしてある商品なので、温度変化に弱くデリケートです。
チョコレート菓子自体が元々温度には敏感で一度溶けてしまうと形や性状が変わってしまう(ファットブルームなど)ので、流通時の温度管理や気温は品質を保つ上で最も重要な部分です。その点、冬は常温でチョコレートが溶けてしまう心配がほとんどなく、より色々な食感や工夫を凝らした商品が展開できますね。この商品もその一つです。
ちなみに、「口どけが良い」は「温度がちょっと上がっただけですぐ溶ける」に言い換えられます。「口に入れるとほろっととろける…」なんて書いてあるやつは、秋口の暑い日に買って、家に帰るころには残念なべちゃべちゃ状態になっている事も…。笑
そして、「贅沢」というキーワード。これに当てはまる商品は近年続々発売されていたり、売り上げも堅調なものが多いです。今までは書いなかったのに、パッケージに「贅沢」のワードを追加していたりね。
消費が冷え込む中で「少ない金額で少しの贅沢気分を味わう」という、食費に負担を掛けずに楽しむことに価値を感じる人が増えたという事ですね。今は「低価格・大容量」だけでなく、「少量・やや割高でも高級感や贅沢感を感じられる」ものも好まれます。これが「少量で1000円2000円のハイブランドチョコレート」では、食費に響いてしまって多くの人は日常的には買えないですしね。
「贅沢」のお菓子関連キーワードは、「プチ贅沢」「(自分に)ご褒美」「リッチ」。普段は節約に努めて食費などを削って頑張っている人も、いつもそれでは疲れます。ほっと一息つきたいときに、たまに「頑張った自分にご褒美」という意味で内容量に対して少し高い価格帯(~200円台後半)の食べきりサイズのお菓子を買う…そんな方が増えています。
特にこの商品の中心ターゲット「20~30代女性」はバリバリ働いていたり、育児と仕事を両立していたりと多忙な女性が多い。だからこそ、こういうコンセプトの商品を手に取りたくなる部分がありますね。
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | 郊外型スーパー |
購入日 | 2016/10/30 |
購入価格 | ¥204(税込) |
備考 | ― |
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
上品な深みのある赤が印象的なパッケージです。以前のパッケージには商品名の「ガルボボール」と書いてある少し下に商品イメージが一粒載っていましたが、今回のリニューアルでその1粒を斜め左下に位置変更したようです。その分パッケージの右下部分は光のイメージイラストが1つあるのみのシンプルなものになっていますね。雪の結晶のイメージも入っていますね。
1年も経つと記憶も風化してしまいますから「同じパッケージ!」と思いきや…けっこう細かいところでもメーカーって変更を加えていたりするんですよー。
ゴールドと、やや控えめな商品名。
側面片側に賞味期限の印字。
↓栄養成分表示拡大
内容量は9粒なんですが…約300kcalはなかなかのハイカロリーに感じますが、チョコレート菓子では普通の範囲の数値です。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「いちごパウダー」「バターミルクパウダー」「りんご果汁パウダー」とある部分ですね!
この商品では外側の薄いチョコレート層がいちご、内側はミルクチョコレート&焼き菓子です。いちごフレーバーには、パウダー加工してあるいちごを使用。
いちごは生地に練り込んでも色が出ないので、鮮やかな色にするため紅麹で色づけしていますね。(使わないとくすんだ残念な色に…)
バターミルクはあまり一般的ではありませんが、バターの製造時に「原料からバターを分離させた際に出る、残りの液体」の事です。それを粉末にしたのが「バターミルクパウダー」。これを使う事で、食感やコクなどの風味やアップの効果があります。これがなくとももちろんミルクチョコレートは作れますが、これを使う事でよりリッチな風味になるのです。
フルーツ系の酸味をつけるにはよく添加物の酸味料やレモン系の原料が使われますが、こちらの商品ではりんご果汁パウダーが使われています。レモンと比べるとまろやかな酸味になります。(他の商品でも明治ではりんご果汁を添加しているものがありますね)
包装
個包装もチェック。
↓外箱を開けたところ
外箱を開けると、中には1つの大きめのアルミ蒸着の包装が。箱のフタ部分には、「プチ贅沢」「自分へのご褒美」という、女性が好むメッセージが添えられていますね。
全面ゴールドのリッチ感ある包装です。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
マジックカットになっている袋上面を切って開けます。ゴールドとピンクで、かわいらしいですね。
9粒入り…だったんですが、袋がややスカスカで「あれ、これしか入ってないの?」という感じが否めませんねぇ…。← 袋内の遊びと外箱自体が商品に対してあまりに大きいような。このリッチ系の商品のパッケージに関しては、底上げ感が大きい商品も正直少なくないんですよね。
ピンクのコロンとした形。
雑なカット過ぎると家族からも指摘された酷いカット断面。笑
中心の生地部分にはところどころにプチプチと空洞が。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉ガルボの通常商品ではツヤのあるチョコレートコーティングになっていますが、この「ひとくちの贅沢」はパウダーをまぶしツヤがなく形も丸いので、ガルボミニなどと比べると見た目からは全く別の商品のように感じますね。スノーボールやトリュフっぽい感じです。
ガルボシリーズは手が汚れないのも特長ですが、 この「ひとくちの贅沢」シリーズに関してはパウダーがある分、多少粉が手に付く感じはあるでしょう。
逆に断面は通常ガルボのように空洞があるような感じで、見た目からも口どけが良さそうです。
〈サイズ〉女性でも食べやすい一口サイズ。特に手や服、テーブルが汚れるのを嫌う方が多い女性には、一口サイズというのも商品の価値として重要なポイント。
通常の固さのチョコレートは強すぎる歯ごたえにならないよう厚みが薄い物が多いですが(逆にアルファベットチョコみたいなのは歯ごたえすごい。笑)、この商品は口どけ良く表面も固さを抑えてあるので直径が大きめですが食べにくい感じはないでしょう。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉「香るストロベリー」というだけあって、いちごの甘酸っぱさを表現した香りが爽やかです。
いちごの香りの表現では「いちごのお菓子らしいデフォルメした香り(例・いちごガム)」と「本物に近い甘酸っぱい香り」がありどちらを選ぶかでお菓子の印象がだいぶ変わりますね。
「香るストロベリー」では本物らしい香りにしてあるので、より素材へのこだわり感、リッチ感を感じ取れます。
〈食感〉口どけの良さを追求したこの「ひとくちの贅沢」、ガルボシリーズ独特の表面のチョココーティングがないので外側は「不思議食感」ではなく、トリュフらしい感じです。
ですが、内側はあのガルボらしい「焼き菓子にチョコを染み込ませた」という独特の製法によるサクホロな不思議食感。チョコレートだけでは出せない歯ごたえですね。
〈味〉香りとともにいちごの甘酸っぱい味わいがしっかりと出ています。
断面を見ればわかる通りいちごチョコレートの部分は1粒に対して決して多くはありません。しかし、いちごの風味がミルクチョコに負けずしっかりと感じられ、またミルクチョコ&焼き菓子の部分と合わさることで味わいもより複雑に変化のあるものになっています。
そして甘酸っぱいながらも程よいミルク感のあるチョコレートなので、食べやすい味になっていますね。ただ、香りのインパクトの方が大きいので、人によってはいちご味が弱いと感じるでしょう。(香りの割には、という意味でね)
後味には、いちごの鼻に抜ける香りと一緒にフルーティな余韻が残ります。原材料には酸味料だけでなく「りんご果汁パウダー」とありますから、酸味料での後味のキレだけでなく、りんごを合わせることでまろやかな酸味が後を引きます。
食べ終わった後も一粒ごとに余韻に浸れる、そんな味わいですね。
関連商品
「香るストロベリー」と同時リニューアルの商品、「ひとくちの贅沢ショコラ」。こちらも毎年冬季限定で販売されている商品。
ガルボシリーズの最もベーシックな商品。焼き菓子にチョコをしみこませた独自の製法で、独特の食感とチョコレートの風味が楽しめる。手が汚れにくいのもポイント。
他社、他ブランドの競合商品
夏場は輸送や購入後に溶けてしまうリスクが高く消費がガクッと下がってしまうチョコレートですが、逆に冬は本領発揮。「冬期限定」として口どけの良いリッチめラインのチョコレート菓子が多数発売されます。
チョコレートは気温の上昇に非常にデリケートなため、特に口どけの良さ(=低めの温度でも溶けやすい)がウリの商品を店頭に並べられるのはやはり冬場という事になりますね。
これらの冬期限定チョコを見ると、ワンシーズンに1回は食べたくなる…という人も少なくないはず。(もちろん私はその一人です!)
〈同ジャンル菓子〉チョコレート
こちらも同メーカーの明治が発売した商品、冬期限定ブランドの「メルティーキッス」よりストロベリーフレーバー。こちらは内側がストロベリーチョコ。
ちなみに、メルティーキッスシリーズは冬期限定チョコの先がけです!
冬季限定のロッテのブランド「シャルロッテ」。生チョコで溶けやすいこともあり冬季限定で、北海道産生クリームを使用するなど原料にもこだわりが。
〈別ジャンル菓子〉焼き菓子
↓クリームコロン くちどけキャラメル(グリコ)
2016年10月11日発売予定の冬限定クリームコロン。通常よりも融点の低い油脂、食感の良いクリームを使用し気温の低い時期だからこそ楽しめる口どけに。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★☆☆冬らしさ・リッチ感あるが過剰包装 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★☆苺らしい甘酸っぱさ◎ |
総合評価 | ★★★☆☆味良いがパッケージ設計残念 |
通常のいちごチョコよりも甘酸っぱさが表現されリッチな味わいながら、値段もややリッチな一品です。
商品自体はいちごの甘酸っぱい香りと味わい、そこにガルボ独自のサクホロ食感が合わさって食べやすく美味しいと感じました。
しかしこのタイプのパッケージのお菓子にはよくある事ですが、「外箱やフィルム包装に対して内容量がかなり少ない」という消費者にとっては残念な点が。
元から小さなパッケージに入っていたなら価格や量にも納得ですが、包装サイズと商品サイズのギャップが大きい点で、味は良いながらも総合で★3つです。
この若干の過剰包装でなく、内容量が9個入りに違和感を感じないもう少しコンパクトなパッケージサイズだったら総合でも★4つだったかな。
やはりパッケージが大きかったらそれに見合った中身の量を買う方としては期待しますよね…。透明パッケージだったならいざ知らず、「中身の見えない包装て、開けてみたら少ない!」という事の地味なショックね。笑 でも味はとってもおいしいですよ!
まとめ
「ひとくちの贅沢香るストロベリー」は、人気ブランド「ガルボ」の冬だけの特別な味わい。寒くなって来たことで、高温に弱い「口どけの良いチョコレート」が市場に流通できるわけですね。
冬にしか表現できない口どけの良さと甘酸っぱい味わいのリッチなガルボボール、ぜひいかがでしょうか。内容量はちょっと不満でしたが、味は明治の人気商品だけあって安定感がありますよ!