どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【期間限定 】マロングラッセ(ロッテ) です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
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基本データ
まずは基本データから。
商品名 | マロングラッセ |
製造者 | 株式会社 ロッテ |
名称 | チョコレート |
内容量 | 10粒 |
原材料 | 砂糖(国内製造)、植物油脂、全粉乳、ココアバター、カカオマス、乳糖、酒精、ブランデー、マロンペースト、ホエイパウダー/ソルビトール、トレハロース、グリセリン、乳化剤(大豆由来)、カラメル色素、香料 |
原材料中に含まれるアレルギー物質(28品目中) | 乳成分、大豆 |
賞味期限 | |
発売日 | 2024年1月9日(火) |
発売エリア | 全国 |
価格 | オープン価格 ※想定小売価格 237円前後(税込) |
商品コンセプト・説明 | ・人気のスイーツ「マロングラッセ」をイメージ。甘くとろりとしたマロンペーストに芳醇なブランデーを合わせたフィリングを用いた、大人の本格洋酒チョコレートです。 ・マロン部分にはマロングラッセの本場イタリア産のマロンを使用。※イタリア産マロン1.0%使用 ・洋酒を繊細に掛け合わせることで生まれる、大人の洋酒チョコならではの贅沢で豊かなスイーツの味わいを堪能ください。※アルコール分2.5% (ニュースリリースより) |
備考 | 新発売、期間限定(冬季限定) |
ロッテより、人気シリーズ「洋酒チョコ」シリーズの一つとして、「マロングラッセ」が期間限定で新登場。
商品キーワード
新発売、期間限定(冬季限定)、ロッテ、チョコレート、マロングラッセ、イタリア産マロン、ブランデー、本格洋酒チョコ
やはりここで注目すべきは、「マロングラッセ」「本格洋酒チョコ」というポイントですね!
大手総合菓子メーカーであるロッテ。人気のチョコレートブランドを多数抱えるロッテの人気チョコシリーズがこちらの「洋酒チョコ」シリーズです。
1965年に初登場したロングセラー…バッカスやラミーを筆頭に、冬チョコ(冬期限定チョコレート)の超定番商品です。日本の洋酒チョコレートとして欠かせない存在となっていますね。洋酒チョコの実売データにおいて、ラミーが1位、バッカスが2位と長年トップに君臨している実力派であり、近年は本商品のような洋酒チョコのバリエーションを増やして幅広い層にアプローチしているのが特長です。
さて、今回の商品は「マロングラッセ」。
フレーバー名となっている「マロングラッセ」は、フランス語で「marron glacé」…日本語だと「栗の糖衣」。(※本来フランス語のマロンは「マロニエの木の実」を指したが、「マロングラッセ」に栗も使われるようになり、栗が原料でもマロングラッセと呼ぶようになったとか!)
日本の伝統菓子としては、栗の実そのままを加工したお菓子「渋皮煮」「甘露煮」がありますが、これらやシロップ煮とは違い、乾燥させ糖衣をまとわせているのがマロングラッセです。(どれも風味が違う!)
今回はその「マロングラッセ」をイメージし、ブランデーを使ったフィリングで仕上げたチョコレートとなっています。
そんな本商品、具体的にどのような商品に仕上がっているか、要チェックです!
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | ドラッグストア |
購入日 | 2024/01/16 |
購入価格 | ¥148(税別)/¥159.84(税込)※税率8% |
備考 | ― |
同じロッテの洋酒チョコ新シリーズとして、他のフレーバーと一緒に並んでいましたよ。
同シリーズの2大人気・ラミーバッカスよりは導入率は低そうではありますが、新商品だったので目立つところに並んでいましたね。(特にバレンタイン前後のシーズンは大量に陳列!)
〈マロングラッセが買える場所〉
ドラッグストア、スーパー、コンビニで気軽に買えます。
期間限定(冬季限定)商品なので、シーズンオフになると途端に店頭から消えます。春以降は、ネット上で購入するのがおすすめ。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
↓パッケージ全体
表パッケージと上下左右がつながったデザイン。
グリーン×ダークな栗色で色の対比が効いており、目を惹く。
↓パッケージ(表)
左上には「シーズンスペシャル」、右下には「ロッテ」の帯デザイン。
商品名、メーカー名はゴールド印刷で豪華。
中央には商品名の「マロングラッセ」の文字、中央に商品のイメージイラスト。カット断面、シズル感あり。
フレーバーが分かりやすいよう、背景左側にマロングラッセそのもののカット、中央にワイングラスのイラストでアルコール入りのお菓子を表現。
中央下部分に大きめの文字で「洋酒使用 アルコール分2.5%」と書かれ、アルコール入りチョコだとすぐに分かります。
全体にシンプルなデザインでキャッチフレーズはなし。
商品名の書体と合わせ、全体にややレトロなイメージです。
ロッテの洋酒チョコシリーズとして、このデザインも浮かずに、かつよく目立っていたので良いと思います。マロンと中身のフレーバーをイメージさせる左右デザイン、バッカスの緑と少し趣が違うのも◎ですね。
↓パッケージ(裏)
全面ゴールド!
すごくビカビカしてリッチ感が限界突破…!
ラミーバッカスなど他よりもかなり豪華な仕上げ、しかし裏です。手に取らないと気付かないですが、特別感があっていいですね。
裏面半分より上に商品説明、下にパッケージ関連必要事項。
↓パッケージ(上下)
パッケージ上下も緑の帯デザイン×背景色ゴールドで豪華。
メーカー名、商品名が書かれていてシンプル。
↓パッケージ(左右)
パッケージ向かって左に賞味期限の印字。
向かって右はメーカー名・商品名で、表パッケージと繋がったデザイン。
↓栄養成分表示拡大
1粒(5.7g)当り、カロリーは32kal。1箱10粒入りなので、1箱当たりのカロリーは320kcal。
(健康のため、1人で食べ切るなら2日に分けて完食するのがベター!)
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「ブランデー」「マロンペースト」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「砂糖」、次いで「植物油脂」、「全粉乳」と続きます。
最も多いのが砂糖で次も油脂、乳成分…と続くので、甘めのチョコレートと予想できますね。
ただし、原材料表示にもあるようにブランデーが入っているので、アルコールの風味が苦手な方や小さなお子さんには向きません。
とは言っても、パッケージ表示よりこの商品はアルコール分2.5%であり、これはラミーやバッカスのアルコール分3.7%よりやや低い値になります。
なので、ラミーバッカスよりも気軽に食べやすいアルコールチョコと言えそうですね。
また、油脂系は植物油脂とココアバターの併用で、コストカットと味のバランスを取ってあります。
このフレーバー「マロングラッセ」の要となる原料は「ブランデー」「マロンペースト」「香料」ですね。
栗を主原料とし栗そのものを煮詰めて糖衣をまとわせ、ブランデーなどで風味漬けした豊かな香ばしい風味が特長の「マロングラッセ」を表現するには、栗そのものの原料は欠かせません!
この商品では、その要にマロンペーストを使用しているようです。
「マロンペースト」は、栗そのものをペースト状に加工した食品素材。風味豊かでパウダーよりも元々の栗に近い風味を出せるのが特長です。なめらかな食感になるので、クリームやムースにぴったりの素材ですね。
また、「ブランデー」の前に「酒精」と書かれていますが、これは「アルコール」の事です(原材料表示以外で普段なかなか見ない表記ですよね)。ブランデーではない種類のお酒を使用しているが、ここではざっくり「酒精」とまとめて書いているかと。
添加物は「ソルビトール」以下の6種。ソルビトールは糖アルコールの一種で甘み付けにフィリング部分に使用。色素で食欲そそる見た目にし、香料で食べた瞬間の芳醇な香りをさらに増強しています。その他の材料は保存性を高めたり作りやすくするための物。
全体として、チョコレートの定番素材を中心にマロンフィリングの材料が加わった、シンプルな原料構成になっています。
包装
個包装なし。
↓外箱を開けたところ
パッケージのタイプはバッカスと同じ。
↓包装(表裏)
表面。中には「L CHOCOLATE」の文字が入ったビニール包装。バッカスと同じタイプ。
裏面。明るいブラウンのビニール包装入り。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓包装を開けたところ
チョコレートはトレイ入り。(これもバッカスと一緒)
↓商品アップ(表裏)
明るいブラウンのチョコレート本体。表面にはLの筆記体の文字。(こちらもバッカスと同様)
↓断面(割ってみたところ)
中には、茶色がかったクリーム色のマロンフィリング。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
ロッテの人気洋酒チョコシリーズのひとつ「バッカス」と同じ形のチョコ本体です。
チョコ表面にLの文字が書かれた、バッカスと同様のモールド使用。ロッテの洋酒チョコでは、中にフィリングやソースが入っているタイプの物はどれもこのデザインですね。
チョコ表面の質感はつるっとしてなめらか。ツヤがあり食欲そそります。
色はやや赤みのある明るい茶色で、ミルク系の甘くクリーミーなチョコの雰囲気がありますね。
カット前だとバッカスと違いがわかりませんが、カットすると中からトロッとした質感の茶色がかったクリーム色のマロンフィリングが。
栗を思わせる明るい色味のクリーム入りで上品なビジュアルです。
やわらかな質感も良いですね。
〈外観品質〉
トレイ入りビニール包装なのでチョコに割れ、崩れなし。
ただ、個包装ではないのでチョコレート表面は若干擦れて曇りや粉飛びがあります。
しかしこの辺は細かい部分なので、ほとんどの消費者は気にしないでしょう。
〈サイズ〉
↓商品実測値(繰り返し計測なし)
長さ(cm):全体 | 長辺 2.64 | 短辺 2.16 | 厚み 1.16 |
長さ(cm):クリーム部 | -(測定なし) | 短辺 1.50 | 高さ 0.55 |
重さ(g):1粒当たり | 5.7 |
食べやすいひとくちサイズ。バッカスシリーズと同サイズで、ひとくちで食べやすいサイズ感です。
また、こちらのマロングラッセはソースでなくフィリング(クリーム状)なので、割って食べても中身がこぼれず手が汚れません。
バッカス以上に食べこぼしにくいです。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
栗(栗風味のお菓子)らしさのある香り。洋酒ベースの商品なので、洋酒の香りと半々のイメージ。
マロングラッセをイメージした商品なので、まさに、と言った香りですね。
ミルクチョコレート香りもあり甘さを感じさせるので、ケーキや洋酒を使った焼き菓子のようなイメージです。
香りはかなり控えめで、鼻を近づけないとわからないですね。
食べる前からのインパクトは抑え目。
〈食感〉
※外側は軽めのパキッとした食感で、中のフィリング部分はややとろりとしておりバッカスほどではないがこちら(クリーム部分)も軽い食感。ふわっとしていて、外側のチョコレートとの食感差はそんなに大きくありません。
クリーム状のフィリングインタイプですが、意識しないとそんなにクリームっぽい感じはわからないですね。
(バッカスのようなソースタイプの方がインパクトある)
栗のチップやダイスは入っておらず、とてもなめらかです。
本商品の栗は「マロンペースト」が使用されているので、ペーストの特長である「なめらかさ」がよく出ていますね。
舌触りはスッとして引っかかりなくざらつきがないので、フィリングとチョコそのものとの一体感があります。
〈味〉
ふわっと上品な栗の味、香りを洋酒の芳醇さと楽しめる、ライトな味わいの洋酒チョコです。
【先味】
口に入れると、まず最初にミルクチョコレートの香りと、次いでマロングラッセを思わせるふわりとした甘い香りが。
苦みよりも甘さを感じさせる香り同様、外側のミルクチョコも中のマロンフィリングもまろやかでやさしい甘さ。
シリーズの他の洋酒チョコよりも、はっきりと洋酒風味が控え目で苦みをほとんど感じませんね。
【中味】
噛んで行くと少しずつ栗の風味が強くなり、マロングラッセらしさを感じさせます。
モンブランのマロンクリームのように大量に栗が入っているわけではないのですが、しかし意外と中~後味に向かってマロン風味が伸びますね。
これは、使用原料に「マロンペースト」を量は少ないながらもしっかり使っている事と、マロングラッセを思わせる洋酒の風味が奥行きをアップさせているからかと!
【後味】
マロン、ブランデー、ミルクチョコが一体となって、後引くミルキーな味わいに。
ブランデーはそんなに強くないので、マロンやミルクチョコの風味を引き立てる感じです。
とてもよく後味伸びますね。
甘さ控えめで洋酒の風味もある事から、後味のキレは意外と良好。
【全体イメージ】
まろやかでミルキーな「ほんのり洋酒風味のマロンチョコ」。
本物のマロングラッセは栗そのものを使用しているのでかなり栗の風味が強い物ですが、こちらはそれをふんわりと香りや舌で味わえるタイプのチョコです。
栗やアルコールはどちらも使用量はやや控えめなので、ガツンと来るというよりは「薫る」という感じ。
味わって食べるのが良さそうです。
(※原料的に栗はそもそも原価が高く大量には入れづらい&元々少量だと風味控えめな原料で、他の栗のお菓子でも共通しがちなポイント!)
とても上品にまとまったチョコレートですね。
薫りが大事な役目を果たしてるので、併せる飲み物などは香りや味が控えめな物を選ぶと良いでしょう!
関連商品
洋酒チョコレートで長年不動のNo.1売り上げを誇る、ロッテを代表する人気洋酒チョコレート。レーズン入りガナッシュを使ったレーズンとお酒の風味、チョコレートとのマリアージュで長年人気。
ラミー同様、洋酒チョコレートで長年不動のNo.2の売り上げを誇る、ロッテを代表する人気洋酒チョコレート。
他社、他ブランドの競合商品
ロッテ「マロングラッセ」は、洋菓子マロングラッセをイメージした洋酒フレーバーのチョコレート。洋酒チョコは特に冬場を中心にチョコレートの最盛期バレンタインシーズンを中心に大人気ですね。
さらに、近年ではチョコ大手では、冬に人気の洋酒チョコを夏場にも楽しんでもらおうと、春夏仕様にした物もだんだん市場に増えてきて、競合は多いです。
一方フレーバーの「マロングラッセ」は洋酒系フレーバー。
チョコレートに採用されるフレーバーとして相性の良い「洋酒」×「ナッツ」のフレーバーで、お菓子としても上質さがあり、高級感を感じさせる大人向けのフレーバーです。
チョコレートに洋酒やナッツを組み合わせたものは、他社からも多数発売されています。しかし洋酒やナッツのフレーバー自体は王道でありながら、こういった「マロングラッセ」などお菓子そのものの名前のフレーバーはほとんどなく、ニッチなフレーバーと言えますね。
「マロンフレーバー」単体としてなら、秋冬の期間限定フレーバーとして各メーカーから販売され、毎年人気です。
〈同ジャンル菓子〉
↓アルフォート マロンチョコ (ブルボン)
ブルボンの人気ビスケットチョコ「アルフォート」シリーズより、期間限定発売した「マロン」。
こちらは軽い食感のビスケットチョコに甘いマロン風味のなめらかなチョコを組み合わせたやさしい味わい。秋らしいデザインで季節感も。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆緑×茶、ゴールドの高級感ある見た目。栗のお菓子の雰囲気出ていて◎ |
製品評価(味・香り・触感・見た目) | ★★★★★☆☆インパクトやや弱いが、栗と洋酒の風味薫る甘めフィリングで洋酒チョコの中でも気軽に食べやすいライトな風味。 |
総合評価 | ★★★★★☆☆アルコールのインパクトは弱めだが、上品なマロン風味洋酒チョコで気軽な気分転換に。 |
ふわりとしたマロン風味と控えめな洋酒含量で、ロッテの洋酒チョコの中でも気軽に食べやすいやさしい味わいな一品です。
ロッテの人気洋酒チョコシリーズより、新商品として発売された「マロングラッセ」。
シリーズでは初めてのナッツ系フレーバーです。
本商品は、洋酒×ナッツの風味を生かした栗そのもののお菓子「マロングラッセ」をロッテ洋酒チョコシリーズの一つとして表現したもの。フレーバーそのものが高級路線の洋酒チョコレートと相性抜群。
ラミーやバッカスといったシリーズ人気商品とはまた違ったテイストに調整されており、アルコールを控えめにして甘めのチョコレートと栗の風味との一体感が楽しめるチョコレートに仕上がっていましたね。
アルコール風味控えめで、かつ甘さの出やすい「栗」を使っているものの、飽きが来ません。後味の余韻はあるのにスッと切れて、また食べたくなる味のバランスの良さはさすがです。
「食べやすいアルコール感控えめの万人受けタイプ」で「ふんわりと栗&洋酒が香る上品さ」があり、気軽にマロングラッセ風味を楽しめるので、総合で★5つです。
マロングラッセそのものは贈答用などでしか食べる機会がありませんが(作るのにすごく手間がかかるので!)、これなら栗スイーツ好きな人も気軽に食べられますね。
ロッテの洋酒チョコシリーズで「ラミーやバッカスはアルコール感が強くて量が食べられない」という人にもぴったりです。
まとめ
ロッテの期間限定「マロングラッセ」。
マロングラッセの雰囲気を気軽に楽しめる、上品な商品でしたね。
期間限定商品ながらネットではまだ購入できるので、気になった方はぜひお試しを!
↓ネットで購入可能!