どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【期間限定】パイの実 コメダ珈琲店監修小倉ノワール です!!
※パッケージの商品名の部分には「パイの実 シロノワール 小倉ノワール」となっています。
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
※関連記事
→【期間限定】パイの実 PABLO監修プレミアムチーズケーキ(ロッテ)商品分析!
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | パイの実 コメダ珈琲店監修小倉ノワール |
製造者 | 株式会社 ロッテ |
名称 | 準チョコレート菓子 |
内容量 | 69g(※数えたところ、17個入り) |
原材料 | 小麦粉、マーガリン、砂糖、植物油脂、乳糖、麦芽糖、ココアバター、ホエイパウダー、全粉乳、クリームパウダー、食塩、小豆パウダー、苺パウダー/乳化剤(大豆由来)、香料、クチナシ色素 |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 乳成分・小麦・大豆 |
賞味期限 | |
発売日 | 2018年4月17日(火) |
発売エリア | 全国 |
価格 | オープン価格(想定小売価格150円前後(税抜)) |
商品コンセプト・説明 | 1.パイの実は、64層にじっくり焼き上げたパイ生地にチョコを閉じ込めた、サクサクさした食感が人気の商品です。 2.コメダ珈琲店でも人気が高い名物メニュー「シロノワール」、その期間限定メニューとして好評だった「小倉ノワール」をパイの実でおいしく表現しました。 3.甘酸っぱいいちごとやさしい甘さの小倉あん風味のチョコをサクサクのパイに閉じ込めました。今だけしか味わえない春季限定パイの実です。(ニュースリリースより)・コメダ珈琲店監修のパイの実です。名物メニューの和のシロノワールをパイの実で表現しました。(公式サイト商品情報ページより) |
備考 | 新発売、期間限定 |
ロッテの人気ブランド「パイの実」より、期間限定で「パイの実 シロノワール 小倉ノワール」が新登場。
商品キーワード
新発売、期間限定(春季限定)、ロッテ、パイの実、シロノワール、小倉ノワール、コメダ珈琲店監修、コラボ
やはりここで注目すべきは、「小倉ノワール」「コメダ珈琲店監修」「コラボ」というポイントですね!
ロッテのロングセラーブランド「パイの実」。64層のパイ生地にチョコレートをサンドした六角形のミニパイで、個性的なビジュアルの人気商品です。
これまでも多数の期間限定フレーバーの商品を発売していますね。それだけでなく企業コラボした期間限定フレーバーも積極的に発売しているブランドです。これまでには人気や知名度の高い「チーズタルト専門店 PABLO(パブロ)」が監修した期間限定のパイの実もSNSを中心に大きな話題となりました。
さて、今回のフレーバーは「小倉ノワール」。人気喫茶店チェーン・コメダ珈琲店が監修した、コラボ商品です。コメダ珈琲店に親しんでいる人にとってはすぐにピンと来るフレーバー名でしょう。
この「小倉ノワール」とは、コメダ珈琲店のデザートで「コメダ名物」として親しまれている人気メニュー「シロノワール」の期間限定アレンジ商品。
ちなみに、本家の小倉ノワールが具体的にどのようなデザートかというと、
暖かいロイヤルの中に小倉あんをたっぷりと塗り、冷たいソフトクリームに甘酸っぱいいちごソース。
仕上げに粉糖をロイヤルの表面にかけて完成です♪
ーコメダ珈琲店公式HP 新商品・キャンペーン情報ページより。
という構成の、ロイヤル(=特製デニッシュパン)にあんこ、いちごソース、ソフトクリームがトッピングされたシロノワールの期間限定バージョンとなっています。本家小倉ノワールは2017年11月頃~12月中までの冬場の限定として再発売され、公式によると「ほっと温まるドリンクとの相性ぴったり」とのこと。
あんこはややもったりとした豆の濃い甘みがあるので、確かにのどが渇きやすい夏場よりは冬場の方が合いそうですね。
本家の話はそれくらいにして、パイの実ではこの限定デザートを一口サイズのチョコパイとして再現しています。両ブランドともファンが多いだけあって、注目度大ですね。
パイの実ブランドやコメダ珈琲店の元々のファンはもちろん、コラボ商品の注目度は高いのでたくさんのお店で販売されており、目にする機会も多いことでしょう。
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | コンビニ(セブンイレブン) |
購入日 | 2018/05/02 |
購入価格 | ¥162 |
備考 | ― |
人気外食企業とのコラボだけあって、コンビニだけでなくスーパーでも大々的に売り場が確保され販売されていましたね。
ドラッグストアにもあったりと、期間限定商品の中では多くのお店で販売されている印象でした。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
少しくすんだ赤とピンクを基調とした、落ち着いた色味のパッケージ。「パイの実」の書体や色は通常の商品と変わりません。
左上の黒い枠に「コメダ珈琲店監修」としっかりと書かれていて、コラボ商品であることがすぐにわかります。また、商品名の「シロノワール」「小倉ノワール」の文字でも、コメダ商品が好きな人にはすぐに伝わるでしょう。(パッケージに「小倉ノワール」だけでなく「シロノワール」とも掛かれているのは、「小倉ノワール」だけでは伝わりづらいからかもしれませんね。)
イラストでは、右手前に小倉ノワールのイメージが配置され、ソフトクリームやいちごソースの雰囲気が出ていて食欲をそそります。
左下には小豆のイラストでフレーバーをイメージさせ、パイの実の商品イラストではチョコレートがたっぷりと入った断面がおいしそうです。
リス(公式にも名前がないらしいですね)もおめかしして、小倉ノワールやパイの実を作っているようなデザインになっています。
それから背景のレンガのイラスト、これはコメダ珈琲店の店内内装へのこだわりを反映したものですね。どこかレトロな、喫茶店らしさのあるパッケージです。
↓パッケージ(裏)
裏面の上半分が商品説明、下半分がパッケージ関連必要事項。
パッケージ裏も、外枠などは赤やピンクの色味。
この裏面の断面図を見ることで、「いちご+小倉あん風味のチョコレートが、パイにサンドされている」ことがわかります。
↓パッケージ(上下)
上下とも左側にコメダ珈琲店の店舗イメージイラストと監修情報、真ん中にブランド名・商品名、左側にフレーバーや商品のイメージイラスト。
↓パッケージ(側面)
片側に賞味期限の印字、残りのスペースに商品名(英字)とイメージイラスト。
↓栄養成分表示拡大
1箱69g入りで、1箱食べるとカロリーは380kcal。カップラーメンに匹敵するカロリーです。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「クリームパウダー」「小豆パウダー」「苺パウダー」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「小麦粉」、次いで、「マーガリン」「砂糖」と続きます。
パイ生地にチョコレートをサンドしてあるので、パイ部分の主原料である小麦粉が最も多くなっています。油脂系はマーガリンや植物油脂が主体として使われ、これらはたいていバターの代替原料として使われますね。あっさりとした食味になります。
チョコレート部分の油脂にはココアバターも含まれているようです。
今回のフレーバー「小倉ノワール」の要となる原料は「クリームパウダー」「小豆パウダー」「苺パウダー」「香料」。
「小倉ノワール」はデザート系フレーバーなので、その味を表現するために使われる原料も種類が多めです。デニッシュパン(=パイ生地)、ソフトクリーム(=クリームパウダー他乳系原料)、小倉あん(小豆パウダー)、苺ソース(=苺パウダー)で表現されています。
パイの実の生地はそのままにシンプルに、逆にチョコレートの方でソフトクリーム・小豆・苺を混ぜた複雑な味になっていることが予想できますね。
本家小倉ノワールと最も違うところは、パン、クリーム、あん、ソースがそれぞれ独立している本家に対し、上記の通りパイの実ではチョコレートの方に味の構成要素の要となる部分全てが均一に混ざって入っているというポイントですね。本家のようにそれぞれが分かれていればほとんどの方がそれぞれの味をしっかりと楽しめますが、完全に混ざると味を判別することが(一般的に)難しくなり、さらに舌が鈍かったり加齢や体調によっては、まったく感じ取れない味が出てくる場合があります。
つまり、非常にチョコレートの味のバランスが重要になるという事ですね。苺味、小倉あん味、などとする場合よりも俄然開発難易度の高い商品です。
どの味が強く出ているかで、このパイの実自体の印象が変わってくるでしょう。ちなみに、こういうデザート系のお菓子は香料の効果が絶大です。良い香料バランスになっていれば、本来の味以上においしく感じられる商品に仕上がる場合もあるほどです!
添加物は、乳化剤以下の3種。食欲をそそる見た目にするため小豆と苺らしい色味にチョコレートが着色されています。香料は、表パッケージに書かれている通り小豆香料と苺香料を併用しているようですね。
包装
個包装もチェック。
↓外箱を開けたところ
蓋を開けると、蓋裏には印刷。中にはアルミ包装。(写真がぶれている…汗)
蓋裏の印刷面には、パイの実とコメダ珈琲店のシロノワールに関する小話。
↓個包装(表裏)
濃い茶色のアルミ包装、商品名とリスなどのシルエットのシンプルな印刷。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓包装を開けたところ
独特の開け口を開けると、パイの実がのぞく(個包装なし。)このアルミの袋が少し開けづらいと思う…。笑
↓商品アップ(表裏)
艶のある表面の生地。パイの実特有の六角形のパイ生地。
↓断面(割ってみたところ)
薄いピンク色のクリームと、きれいに層になったパイ生地の断面。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
特徴的な六角形の、艶のある表面のパイ生地。これは通常のパイの実と同様ですね。こんがりとした焼き色と艶が食欲をそそります。
そのままの状態ではほとんど通常のパイの実との違いはわかりませんが(一部で中のチョコレートの色が見えますね)、半分にカットしてみるとチョコレートの色が違うことがはっきりと確認できるので限定味であることがわかります。
チョコレートは苺や小倉あんを連想させる、やや赤みのある淡いピンク色。味をイメージできる見た目にしてあるので、印象も良いですね。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ(cm) | 長辺 3.4 | 短辺 2.7 | 高さ 1.7 |
少し大きめの一口サイズ。(※一番長い六角形の対角線上の頂点部分を長辺として計測)
チョコレート部分も計ろうと思いましたが、1つひとつチョコレートの入り方が異なるのであえて未計測です。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
パイ生地の香ばしい香り、そして小豆と苺の香りがそれぞれ香ります。匂いは強め。
小豆と苺の方はそれぞれ香料で出してありますが、甘みが強くケミカル感もある香りなので、中には苦手な人もいるかと思います。
お菓子らしい香りになっていますね。
〈食感〉
パイ生地のさっくりとした食感とチョコレートのなめらかさが合わさった、ライトな食べ応えです。
表面のパイ生地には艶がつけてあるので、パリッとしていて食感も良いです。対して、中のパイ生地自体はホロホロとしたややしっとりした食感。64層重ねてあるだけあって層になった生地の食感がしっかりと楽しめますね。
食べ始めはパイの主張の方が強いですが、少し噛んでいくとチョコレートのなめらかさもしっかりと楽しめます。チョコレート部分は油脂感がやや強めで、その分固さがなくパイのソフト感と良くマッチしていますね。
ロングセラーブランドだけあって、パイとチョコの食感のバランスが良いです。
〈味〉
パイ生地の少しあっさりとした香ばしい味わいに、小豆の風味が出たチョコレートで、和風の味わいに仕上がっています。
口に入れると、最初に外側のパイ生地部分の味を強めに感じます。油脂系の原料はマーガリンが主体となっているので、(パイ生地の基本的な原料であるバターと比べると)あっさりした味でコクも控えめ。
そして噛み進めるごとに、今度はチョコレートの主張が強くなります。香料の効果もあり、口に入る前から小豆(小倉あん)の印象が強いですね。実際の味の面でも、特徴的な豆の甘みによって、あんこらしいもったりと濃い味わいが出て和菓子のような雰囲気です。
ほとんどこの小豆の風味に隠れていますが、ほんのりと苺の味もあります。しかし舌に集中していないと、味・香りとも苺より強めの小豆の風味の方がずっと強いですね。
中味〜後味はパイ生地よりも小豆風味の方が強く、一層和の雰囲気が強まります。ホワイトチョコレートベースで苺とあんこが入ったパイの実、と言えますが、やはり味が複雑ですね。
なんとも言えないもったりとした「あん+マーガリン」の味わいは特徴的で、これだけなら気になりませんが苺の微妙なフルーティさも加わる事で、表し難い複雑な味になっています。これは実際に食べないとピンと来ないでしょう…。
やはり苺と小豆がチョコレートにどちらも混ぜてあるためにこの複雑さになったと思うのですが、それぞれの味のバランスを変えるか、苺と小豆を別々に(例えば、小豆チョコレートに苺風味のキャラメリゼなど)した方が味が立ってよかったかもしれません。
なんにせよ、これは正直食べづらい味だと思います。
関連商品
「パイの実」の期間限定コラボフレーバー「シロノワール」。コメダ珈琲店監修の商品で、同店の看板メニュー・シロノワール(デニッシュパンにソフトクリームなどをトッピング)をパイの実で表現した一品。2017年7月19日に発売され、SNS等でも話題になった。
ロッテのロングセラーチョコレートブランド「パイの実」の定番フレーバー。ミルクチョコレートを64層ものさっくりと焼き上げたパイ生地にサンドしたひとくちパイ。六角形のユニークな形が特徴。
人気のチーズタルト専門店「PABLO」が監修した、同店の人気メニューを再現したパイの実。表面のキャラメリゼにもこだわった一品。
※当サイト上の記事
→【期間限定】パイの実 PABLO監修プレミアムチーズケーキ(ロッテ)商品分析!
他社、他ブランドの競合商品
「パイの実」は64層にもなったパイ生地にチョコレートがサンドされた、食感の違いとパイ&チョコの味わいのハーモニーが楽しいお菓子。チョコパイ系の商品はいくつかありますが、一口サイズで見た目やネーミングが他にはない独自のものになっていますね。
一方のフレーバー「小倉ノワール」(シロノワールの期間限定フレーバー)は、コメダ珈琲店の人気メニューをお菓子で表現したもの。企業コラボで商品化されたものなので、市場にある商品としてはとてもアイテム数が少なく貴重です。さらに元々小倉ノワールはシロノワールから派生した期間限定デザートだったので、シロノワールよりもさらに希少だと言えます。
また、コラボ商品という性質上、期間限定や販売店舗限定となっている場合が多いです。「パイの実 小倉ノワール」もそれですね。
注目度は非常に高く大々的に販売されることが多いですが、入手できるのは販路・販売期間的にかなり限られるでしょう。
〈同ジャンル菓子〉チョコレート
森永製菓の人気チョコレートブランド「小枝」の期間限定コラボ商品。こちらもロッテのパイの実同様にコメダ珈琲店が監修となっている。
このように、コメダ珈琲店はコラボに積極的に取り組んでいるのも特徴。
※こちらの商品は2018年1月23日から発売となっていた期間限定商品。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆コラボ商品であることがすぐわかり、小倉ノワールのイメージイラストも魅力的。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★☆☆☆☆☆あんの風味はあるが、味複雑で食べ進めにくい。 |
総合評価 | ★★★☆☆☆☆コラボと期間限定は魅力だが、形容し難い味がネック。 |
ほんのり和風なパイの実、複雑な味の一品です。
パイとチョコレートの組み合わせで味、食感の対比が楽しめる「パイの実」シリーズ。今回のコラボ限定商品では、コメダ珈琲店の「シロノワール」の派生「小倉ノワール」を表現しました。
わかりやすく言うなら、あんマーガリン味(ほんのりいちご風味)、でしょうかね。
ホワイトチョコに小豆の甘みが合わさってほんのり和風。パイ生地と小豆の味が前面に出ています。
苺はやや隠れていますね。いちごと小豆の両方をチョコレート部分に混ぜているので、味が強い小豆の主張の方が強くなっているのだと思います(酸味自体は、酸味料で付けられるのでまた別ですね)
「何味」と形容し難い複雑な味に仕上がっているので、万人受けはしないでしょう。小豆も、それ以上にいちごもふわっとした風味づけなので、味が濃すぎる事はないのですがね。
味が複雑で食べにくさあるが、企業コラボでユニークなフレーバーに挑戦した意欲的商品なので、総合で★3つです。
味の面は、ここでははっきり書きませんが製品評価の星の数でお察しください…。
ですがコラボ商品自体はとても注目度が高いので、今後のコラボ商品に期待ですね。
まとめ
ロッテの期間限定「パイの実 コメダ珈琲店監修小倉ノワール」。
元々コメダ珈琲店で期間限定となっていた商品を期間限定のパイの実として表現した、レアな商品となっています。
ちょっと複雑な味なので好む方は限られそうですが…注目度の高い商品なので、気になる方はお試ししてみては?
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