どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【新発売】キャラメリッチサンド 焦がしキャラメル です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | キャラメリッチサンド 焦がしキャラメル |
製造者 | 株式会社 東ハト |
名称 | ビスケット |
内容量 | 4個(個包装) |
原材料 | 小麦粉、水あめ加工品(水あめ、砂糖、澱粉、乾燥卵白、寒天、ブドウ糖)キャラメルフィリング(植物油脂、水あめ、砂糖、練乳調整品、卵白、澱粉、キャラメルソース、液体濃縮コーヒー)砂糖、植物油脂、ショートニング、ココナッツ、加糖れん乳、マーガリン、バター風味オイル、キャラメルペースト、(焦がしキャラメルペースト82%)、カラメルソース、ブドウ糖、食塩、ココアパウダー、卵黄粉末、バターオイル、クリーム粉末、コーヒー/香料、カラメル色素、膨張剤、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆を含む) |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 卵・乳成分・小麦・ごま・大豆 |
賞味期限 | 製造日を含めて180日 |
発売日 | 2018年9月17日(月):東日本エリア、2018年10月1日(月):西日本エリア |
発売エリア | 全国(エリア別発売) |
価格 | オープン価格(参考小売価格:198円(税抜)) |
商品コンセプト・説明 | ・ひと手間加えた上出来スイーツ「Well - Madeシリーズ」。しっとり濃厚な味わいが楽しめる、焦がしキャラメル仕立てのキャラメルクリームサンドです。(ニュースリリースより) |
備考 | 新発売 |
東ハトより、「Well - Made」シリーズとして「キャラメリッチサンド 焦がしキャラメル」が新登場。
商品キーワード
新発売、東ハト、ビスケット、キャラメリッチサンド、クリームサンドビスケット、焦がしキャラメル、「Well - Made(ウェルメイド)シリーズ」、しっとり濃厚、上質なおいしさ
やはりここで注目すべきは、「Well - Madeシリーズ」「しっとり濃厚」「上質なおいしさ」というポイントですね!
スナック菓子やビスケットを得意とする総合菓子メーカー・東ハト。
こちらが新しく市場投入した、新シリーズ「Well - Made」です。これまでにも発売され好評だった「ハーベストチョコメリゼ(ダブルチョコ)」「オールレーズンサンド(ホワイトチョコ)」に今回の新商品である「キャラメリッチ 焦がしキャラメル」を加えた3商品をシリーズとして扱うことになったようです。
さて、今回のフレーバーは「焦がしキャラメル」。キャラメルと言えば元々砂糖、乳をベースに煮詰めて仕上げるのですが、強めに煮詰めると「焦がし」、つまりさらなる香ばしさを付与できます。
「焦がしキャラメル」とすることでノーマルなキャラメル味よりも特別感や濃厚感があるように感じられますね。
また、特にこのようなキャラメル風味の商品は元々濃厚なので、秋冬発売にぴったり。さらに元々の濃厚な味の傾向からリッチ感の演出もしやすいというポイントがあります。
ニュースリリースを確認すると「仕事や家事の合間にほっとくつろぐ、大人のティータイムにぴったりなシリーズ」とあることから、大人向けのリッチテイストでターゲットも少しこだわった商品を求める層であることがわかります。
「ひと手間加えた上質なおいしさ」という今回の商品、どのような仕上がりか、要チェックです!
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | コンビニ(セブンイレブン) |
購入日 | 2018/11/08 |
購入価格 | ¥(税込) |
備考 | ― |
価格未確認…。
ビスケット系の商品の棚にありました。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
ダークな色味のオレンジ・赤みのある濃茶色を基調とした落ち着いたデザイン。大人向けらしさを感じる配色ですね。ところどころゴールドが散りばめられて、高級感を演出。
上半分にはオレンジ系の色味で商品イラスト。バックの色もオレンジ系にすることでパッケージを見た際に際立って見え、シズル感のあるクリームが食欲をそそる商品イラストに自然と目が行きます。柔らかいクリームの質感が感じられ、思わず手に取ってみたくなるビジュアルです。
商品名「キャラメリッチサンド」や「焦がしキャラメル」の文字は細字の書体で上品。
キャッチフレーズは「しっとり 濃厚リッチ」。どのワードも消費者が好むものになっています。ビスケットながら「しっとり」の文字が特に強調されているのが印象的で、この商品の推しているポイントであることがわかりますね。確かに、ビスケットにしっとり食感は意外性があります。
↓パッケージ(裏)
裏面全体にパッケージ関連必要事項。全体に表パッケージと同じ色味が使われていて、落ち着いた印象。ゴールドの縁取りがシンプルながら高級感を感じさせます。
↓パッケージ(側面)
側面片側に商品名と栄養成分表示、もう片側に商品名とバーコード。
↓栄養成分表示拡大
1個当たりのカロリーは、53kcal。4枚入りなので、全部食べると212kcal。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「水あめ加工品」「キャラメルフィリング」「キャラメルペースト」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「小麦粉」、次いで「水あめ加工品」、「キャラメルフィリング」と続きます。
ビスケットの主原料は小麦粉、糖類、油脂。しかしこの商品では(クリームサンドなのでフィリングの「キャラメルフィリング」を抜かすとしても)、小麦粉→水あめ加工品→砂糖→植物油脂→ショートニングとなっていて、ビスケット菓子にはあまり多く使われない水あめが多く使われていることがわかります。
水あめは日本のお菓子、特に和菓子には欠かせない存在。つや出し、高保水性を活かしたしっとり食感、焼き色防止、など複数の効果を発揮します。今回の商品は「しっとり食感」を特徴とするので、主に保水性目的での使用ですね。このようにしっとり食感を出すため水あめが使われた洋菓子は他にも多数あります。
水あめは自然な甘みですが糖度が低く味が物足りなくなりがちで、さらに生地のまとまりを出すためにも砂糖と併用されているかと思います。
このフレーバー「焦がしキャラメル」の要となる原料は「キャラメルフィリング」「キャラメルペースト」ですね。
「キャラメルフィリング」はビスケット生地の間に挟んであるキャラメルクリーム部分のことで、まとめ表記なので外注かもですね。こちらもベース素材は油脂と水あめ、砂糖となっているので、甘くねっとりとした伸びのある質感であることが予想できます。クリーム部分のキャラメル風味は、「キャラメルソース」で出してあるようです。
おそらくこのクリームは水あめを抜かしたら伸びのない固体になるかと。水あめをたくさん使うことで固くない独特の伸び・食感を出しているので、水あめはこの商品の重要な原料ですね。
もう一つ「キャラメルペースト」が原料に挙がっていますが、これはビスケット生地への練り込みかな? 82%が焦がしキャラメルペーストでできており、香ばしさや香りが出ていることと思います。
他にはバターオイルやコーヒーなども使われ、香りや味のコク、深みを出す素材で甘い一辺倒でない味になるよう工夫がされています。風味付けがキャラメル単体だけでなく、キャラメルと相性の良い素材を使うことで、キャラメルの風味が引き立ちます。
添加物は「香料」以下の5種。香りづけの他、食欲そそる色味になるよう、着色されています。
包装
個包装もチェック。
↓外箱を開けたところ
個包装が4つ入っているのがわかる。
↓個包装(表裏)
…個包装のアップ写真撮り忘れのため、トップ画像にてご確認ください。全体にくすみオレンジのベースカラーに、白い文字でメーカー名、ブランド名が入り。
裏面は無地で、シンプルな仕上がり。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓商品アップ(表裏)
表面に格子のように網目模様が入っている。
↓断面(割ってみたところ)
手で割ると、クリームが伸びてビスケットがゆっくりと割れる。クリーム、常温でも伸びる。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
薄い円形のビスケットが2枚合わさった、シンプルなビジュアルのビスケットサンド。上から見ると、ビスケットの表面には網目模様が入っており、ビスケットらしさを感じるビジュアル。横から見ると、サンドされたキャラメルクリームが少し見えます。
キャラメルペーストの方かと思いますが、着色料で着色されています。色付けすることで、より濃厚そうで食欲そそる見た目に仕上がっていますね。
ビスケット、クリームともに平べったいのでクリームサンドにしては薄い印象です。見た目は非常にシンプル。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ(cm)※ビスケット1枚分のみ計測 | 直径 5.5 | 高さ 0.8 |
ビスケットサイズはやや大きめで薄いです。クリームがサンドしてありますが、それを含めてもかなりスリム。
通常これだけ大きいと食べこぼしがかなりひどい事になりますが、この商品は「しっとり食感」のビスケットになっているのでひとくちで食べられないことはそこまで気になりませんね。(もちろん若干食べこぼしましたが…上品に食べられる人はほとんどこぼさないでしょう。笑)
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
開封すると、甘く濃厚なキャラメルの香りがふわっと香ります。ビスケットと焦がしキャラメルの香ばしさもキャラメル本来の香りと相まって、食欲をそそりますね。
焼きたてを思わせる香ばしさもキャラメル風味の香りも、しつこさを感じず自然な香りです。香料は使われていますがこの香りが苦手という人は少ないでしょう。出来立てを食べているような気分になれる、いい香りですね。
〈食感〉
パッケージに書かれている通りの「しっとり」とした食感が特徴的なビスケットです。1枚もののビスケットならここまで「しっとり」している感じが出ないと思いますが、サンドされているクリームが非常に伸びがよいことでしっとり感が増強されていますね。
歯を当てるとサクリと音を立ててビスケット生地が割れますが、中のクリームが伸びるので「まるでビスケット自体が伸びている」かのように感じます。実際には、割れたビスケットに対してクリームがつなぎのようになってゆっくり伸びているわけですが、あたかも超しっとり食感ビスケットかのように感じられます。
これはしっとり食感を好む人には非常に魅力的ですね。ビスケットは干菓子なので本来しっとり=「水分多め」だと生焼け感や湿気感、食感の悪さにつながってしまいますが、「薄くややしっとりと焼き上げたビスケット生地」に「とろみ・弾力のある伸びを持つクリーム」をサンドすることで、本来のビスケットが持つしっとり感を大幅に増強し、インパクトのある食感にしています。
クリームの伸びの良さとビスケット生地自体もソフトなので、食べている際に口の中がパサつく感じがなく、「ビスケットは固くてパサパサしているから嫌い」という人も楽しめる商品ですね。
日本人は元来唾液が少なくビスケットやクッキーなども諸外国と比べてしっとりした食感が好まれるといわれますが、この商品などはまさに日本人の嗜好にあったビスケットと言えるでしょう。
〈味〉
薄く焼き上げたさっくりしっとりのライトなキャラメルビスケットと、ねっとり濃厚なキャラメルクリーム。味と食感のコントラストが楽しめる一品です。
口に入れる前からしっかりと香る焦がしキャラメルの香りは、口に入れるとさらに鼻に抜けてよく香ります。一口噛むと、すぐに口いっぱいにクリームとビスケットそれぞれの微妙に異なるキャラメルの風味が口に広がり、甘香ばしい味わいを楽しめます。
中味にかけては、噛むごとにビスケットとクリームが合わさって、甘香ばしいキャラメルにコクやほろ苦さが加わります。味に奥行きが出て、より本格的な味わいに感じますね。このコクやほろ苦さは、原料の一部である練乳やバター、コーヒーの効果もあるでしょう。たくさんの素材が合わさる事で、複雑な味わいを実現しています。
先味ではビスケットの香ばしさが強く出ていましたが、食べ進めるとだんだんミルクのコク感が強まってきてまろやかな印象に。
後味にかけて味は弱まりつつもだんだんキャラメルの風味の主張が強くなってきて、最後食べ終わりには、まるで「キャラメルそのもの」を食べているようなキャラメル味の余韻が残ります。
意外に甘みが口に残ることなく、後味はしつこくありません。全体に甘さ控えめで食べ終わりがすっきりしているのでもう1枚食べようかな、と思わせますね。
「濃厚」をうたったキャラメル系フレーバーの商品の中には甘みがくどいくらい強いものがありますが、こちらの商品は水あめを多めに使っているからか控えめな甘さで食べやすいです。(水あめは糖度が砂糖より低い)
そしてビスケットは元来水分が少なくどちらかというとパサパサした質感ですが、この商品は日本人好みの食感=しっとりに振ってあるので、これが水分の少ないビスケット生地よりも舌になじみ、パサつき感もなくクリームとの一体感も高く感じられます。そのため、水分少なめのビスケットよりも先味のインパクトがありますね。
さらにクリーム自体にも水あめを多めに使うことで「粘度が高く常温でも固くない/溶けださないクリーム」となっており、それが舌にのせた時に徐々に舌になじむように広がる独特の食感・味の広がりになっています。ビスケットの濃厚感・しっとり感の増強効果もありますね。
このように、しっとりとした食感によってキャラメル味がより強く感じられる商品となっています。ビスケットとクリーム両方に使われた水あめが非常に大きな役割を果たしているかと思います。日本人好みの食感としつこすぎないキャラメル風味で食べやすいので、多くの人がおいしく食べられるでしょう。
関連商品
東ハトのワンランク上のビスケットサンドシリーズ「Well-Made」シリーズの2品。こちらに本ページで紹介した「キャラメリッチサンド 焦がしキャラメル」が加わった、全3品が2018年12月現在のラインナップ。「ひと手間加えた上出来スイーツ」と銘打ち、仕事や家事の合間などのちょっとした休憩時のおやつとしての需要に応えた、大人向けの商品群。
他社、他ブランドの競合商品
「キャラメリッチ」は、リッチな商品設計のクリームサンドビスケット。ビスケットは近年人気の高まっているお菓子ですが、その中でもこのようなリッチタイプは手軽に贅沢気分を味わえ食べ応えもあるので人気となっており、他社からも人気ブランドが出ていますね。
クリームとビスケットのハーモニーや食感がそれぞれのブランドで異なり、味わいも多彩です。
一方フレーバーの「焦がしキャラメル」は、キャラメルフレーバーのアレンジの一種。元々濃厚な味わいのキャラメルにさらに焦がし(強く煮詰める)事で香ばしさを付与した、味に幅をもたせたものです。
キャラメル風味は甘み強めのフレーバーの商品の中でも風味や香りがしっかりしていて人気が高いですね。今回の商品のような焦がしキャラメルのほか、すっきりした後味の塩キャラメルなどバリエーションもあり、特に冬を中心に期間限定商品を含め多数のブランドから商品が発売されています。
〈同ジャンル菓子〉
※後日追記予定★
〈別ジャンル菓子〉
※後日追記予定★
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆落ち着いた色味とゴールドのリッチ感、シズル感のあるイラストとキャッチフレーズで手に取ってみたくなる。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★★☆ビスケットもクリームもしっとりした食感で独特の一体感。キャラメル風味が甘香ばしく◎ |
総合評価 | ★★★★★★☆濃厚・しっとりの味わいで日本人好みのクリームサンドビスケット。キャラメル風味甘すぎず◎ |
ビスケットもキャラメルクリームもしっとりとした独特の食感が特長な一品です。
薄く焼き上げたソフト食感のビスケット生地にキャラメル風味の濃厚なクリームがサンドされた、「キャラメリッチサンド 焦がしキャラメル」。東ハトのひと手間加えたクリームサンドビスケットシリーズの1つとして市場投入された、手間暇かけた一品です。
ビスケットは本来水分含量が少ないのでともすると「湿気た」食感になってしまうかもしれないところを、水あめで保水力を高めつつ薄く焼き上げ、嫌味のないしっとり感に仕上げています。
さらに水あめをたっぷり入れたキャラメルクリームは固過ぎず伸びが良い独特の食感で、ビスケットの「しっとり感」をさらに印象付けています。
キャラメルの風味は本来砂糖を煮詰めて作るだけあって甘みが非常に強いのですが、こちらの商品では「焦がしキャラメル」の香り、ミルク系のコクやコーヒーなどのほろ苦さも加えることで、「甘さ」だけに頼らない、奥行きと深みのある大人向けの味となっています。
ビスケットとクリームそれぞれの食感と味のコンビネーションが絶妙なので、総合で★6つです。
ビスケットは海外ではザクッとした水分少なめがスタンダードで人気ですが、こちらの商品はまさに日本向けアレンジという感じですね。甘みが強いのは苦手と言う人でも食べやすい控えめな甘みなので、クッキーなどで「しっとり食感」が好きな人は気に入るかと思います。
まとめ
東ハトの新発売「キャラメリッチサンド 焦がしキャラメル」。
独特のしっとり食感と深みのあるキャラメルの風味が魅力的な商品でしたね。
気になった方はぜひお試しを!
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