どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【期間限定】emo キャラメルホワイト です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | emo キャラメルホワイト |
製造者 | 森永製菓株式会社 |
名称 | 準チョコレート |
内容量 | 42g |
原材料 | 砂糖、植物油脂、全粉乳、脱脂粉乳、ココアバター、カラメルパウダー、デキストリン、ホエイパウダー、キャラメルパウダー/トレハロース、乳化剤(大豆由来)、カラメル色素、香料 |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 乳・大豆 |
賞味期限 | |
発売日 | 2018年9月25日〜2019年2月末 |
発売エリア | 全国・全ルート |
価格 | 200円(税別)/216円(税込) |
商品コンセプト・説明 | “emo”の商品名は「瞬間のくちどけ、とろける食感に驚く気持ちを表す emotional (感動的な)からヒントを得た造語です。・瞬間とろけてなめらかに広がる、まるで生キャラメルのようなチョコレート。華やかなキャラメルの香りと、ほど良い甘さがくせになる味わい。 |
備考 | 秋冬期間限定。ターゲット…30〜40代女性 |
森永製菓より、「emo キャラメルホワイト」が秋冬限定で新登場。
商品キーワード
新発売、期間限定、秋冬限定、森永製菓、チョコレート、emo、瞬間口どけチョコレート、キャラメルホワイト、生キャラメルのようなチョコレート
やはりここで注目すべきは、「瞬間口どけチョコレート」「生キャラメルのようなチョコレート」というポイントですね!
大手菓子総合メーカーである森永製菓から、2018年秋冬向け期間限定商品として登場したのが、この「emo」シリーズです。こちらは今回初登場の新ブランド、その第一弾商品となります。
今回のフレーバーは「キャラメルホワイト」。生キャラメルをイメージした味となっており、ホワイトチョコレートベースにキャラメルの香りや味を加えたものとなっています。
口どけの良いチョコレートは食感や味の広がりに優れる反面、溶けやすく夏場には向きませんが、逆に秋冬にはぴったりの商品となります。
新シリーズ第一弾として登場したこの商品、秋冬の新定番商品となるのか…どんな商品か要チェックです!
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | コンビニ(セブンイレブン) |
購入日 | 2018/10/01 |
購入価格 | ¥216(税込) |
備考 | ― |
新発売のポップ付きで、チョコレートが陳列されている棚の一番上の段に、同時発売の「emo ショコラ」と一緒に並んでいました。
濃い青のベースカラーに白い商品イラストが鮮やかで、隣のショコラよりも目立ってましたね。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
濃い青のグラデーションが落ち着いた雰囲気のパッケージ。中心部分が若干明るい色味になっていて、中心に目がいくようになっています。
メーカー名、商品名部分はゴールドの箔押しで高級感がありますね(写真見えづらいですが…)。箔押しでない文字部分も、ゴールドっぽい色味の書式になっています。
ランダムに散らばらせたような配置の商品画像と、キャラメルソースが上から流れているかのようなシズル感、躍動感がありますね。
キャッチフレーズは「魅了するくちどけチョコレート」、「しっとりと濃い、コク深くクリーミー」。秋冬にぴったりの口どけの良い濃厚チョコレートであることがわかります。
↓パッケージ(裏)
パッケージ上半分ほどに商品説明、残りをパッケージ関連必要事項。
新登場のシリーズということもあってか、裏面にブランド名の由来など丁寧に書かれていますね。英語で「感動的」を表す「emotional(エモーショナル)」からとった造語です。感動するほどの「今までにない食感」とのこと。
それだけ食感の新規性を推しているという事ですね。
↓パッケージ(上下)
パッケージ上には、黒・青の背景色にキャッチフレーズ、商品名。
パッケージ下は開けくちと、個包装・商品イラスト、商品名。
↓パッケージ(側面)
黒の背景色に、片面に賞味期限の印字、もう片面は商品名。
↓栄養成分表示拡大
1粒4.2g入りで、1粒だとカロリーは24kcal。1箱だと、240kcalになります。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「植物油脂」「ココアバター」「カラメルパウダー」「キャラメルパウダー」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「砂糖」、次いで「植物油脂」、「全粉乳」と続きます。チョコレートの原材料に必出のものばかりです。砂糖が最も多く含まれることで、甘み強めのチョコレートであることが分かりますね。
日本の大手企業から発売されているチョコレートは植物油脂を多く含むものが多いですが、こちらもそのパターン。安価かつなめらかな食感のチョコレートを作ることができます。
また、本商品は分類上「準チョコレート」となっており、カカオマスやココアバターの含量は控えめな商品になっています。(ホワイトチョコレートはカカオマスが入らないので、その分も控えめになりやすいですね)
このフレーバー「ホワイトキャラメル」の要となる原料は「カラメルパウダー」「キャラメルパウダー」ですね。
ホワイトキャラメル、というフレーバー名は「キャラメル風味のホワイトチョコ」という意味かと思いますが、白いキャラメルというのも珍しいですね。一般的なキャラメルそのものは、煮詰める事で褐色(=茶色)になりますが、こちらの商品はホワイトチョコベースにカラメルとキャラメルのパウダーを練りこんでキャラメル風味を出しています。
添加物は「トレハロース」以下の4種。表示中にはカラメル色素、とありますが、おそらく原料であるカラメルパウダーに元々添加されている着色料で、この商品そのものの原料として色付けてしてあるわけではないでしょう。
包装
個包装もチェック。
↓外箱を開けたところ
箱を開けると、青い個包装に包まれた商品が出てくる。
個包装10粒入り。(パッケージに書いてある個数通り)
パッケージのふた裏には、商品のコンセプトとなるメッセージが書かれている。
中身を全て出すと、底の部分に「emo」の文字。
↓個包装(表裏)
濃い青のベースカラーに、商品ブランド名、フレーバー名のシンプルな表記。裏面にはメーカー名とアレルゲン情報。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓包装を開けたところ
クリーム色のチョコレートが印象的。
↓商品アップ(表裏)
マットな質感の表面。
↓断面(割ってみたところ)
外側と内側で異なる層になっている。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
淡いクリーム色の板チョコの一片のような見た目です。キャラメル味によくあるような茶色ではないので、一見するとキャラメル味とはわかりません。
表面はマットな質感で文字や図柄は入っておらず、シンプル。チョコの四隅の角は丸く、角ばったチョコと比べるとやわらかい印象です。
半分にカットすると、色は同じですが外側のシェル層(内側を覆う膜のような薄い層)がある事がわかります。内側は写真を撮った時点ではとろりと若干溶け出していました。(カット断面の写真でも、内側のチョコレートが毛羽立ったような形になっているが、これは溶けたチョコが包丁張り付いて少し伸びたもの)
見た目にはわかりづらいですが、このシェル層と内側のチョコ部分が新食感の要となる技術ですね。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ(cm) | 長辺 2.6 | 短辺1.4 | 高さ 0.8 |
板チョコの一片に近い形の、小さめひとくちサイズ。濃厚系の中ではやや小さめの部類でしょうか。女性や子どもでも気軽に食べやすいサイズ感ですね。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
個包装を開けた瞬間、強いキャラメルの香りがします。キャラメル系の商品はなんでもそうですが、こちらも香り強めで甘さを感じるタイプのオーソドックスな香りづけです。
匂いに敏感な人だと強く感じるかもしれません。香料が使われている分、香りはしっかりめで開けた瞬間からキャラメルの味を期待してしまいますね。食欲をそそります。
〈食感〉
他にはない超ソフト食感。商品名に偽りなしですね。ただし保存温度に依存します。
軽く噛むとホロっと外側の生地が割れて、中のチョコレート生地がふわっと舌の上に広がります。歯の力は全くいらず、舌で上顎に押し当てれば簡単に砕ける固さですね。
最初はクッキーにも似たしっとりホロホロ食感で、中のチョコレートはそれよりもさらにソフト。
内側のチョコレート生地と外側の生地で組成が違うようで、同じ室温(室温計で確認、24℃時)でも外側の生地はほとんど溶けず、逆に内側の生地は食べる前からとろりと溶けていて、油脂が少し溶けだしていました。これは半分に切ったから確認できたことですが、普通に食べる分には内側が溶けていても手が汚れたりはしないので、まったく気にならないでしょう。
溶けやすい内側の生地×溶けにくい外側の生地の組み合わせのお菓子は多数ありますが、外側のソフトクッキーのような食感が特徴的です。低い温度で保存した時もそれほど固くならず、ソフトな食感が損なわれる心配が少ないですね。
外側がソフトクッキーのような食感のコーティングになっているので、常温でとろけてしまうような超ソフトチョコレートでも手が汚れないわけですね。
反対に、低い室温(20℃前後)時は上記ほどソフトな食感ではなくなっていたので、チョコレートの保存温度によって食感がやや変わります。
「驚くほどの新食感」を楽しみたいなら、やや温かいくらいの室温に戻ったところを食べると良いでしょう。
〈味〉
キャラメルとホワイトチョコの風味で甘みが強く、一粒でも非常に濃厚な味です。
香りでも主張していたキャラメルは、口に入れた瞬間味としても強く舌に広がります。食べた瞬間の印象は「チョコレートというよりもキャラメルそのものを食べている」ような、強いキャラメル味です。
そこから中味にかけて、今度は徐々にキャラメルに隠れていたホワイトチョコらしい風味が出てきます。ホワイトチョコは元々油脂感が強い(ものが多い)ので、こちらも油脂感のあるコクとミルクの風味を感じます。
キャラメルとホワイトチョコの風味が合わさってどちらも(濃厚で甘みも強いので)主張が強いですが、後味にかけて徐々にスーッと味のバランスは変わらないまま味が引いていきます。
後味にはキャラメルよりもホワイトチョコらしさのある風味が若干強く、ほんのりとミルクの味わい・油脂感が残ります。
後味のキレは油脂感が残る分やや悪いですが、ホワイトチョコやキャラメルの風味を好む人は、むしろこのこってりめの後味を好むでしょう。
食感が軽い分、濃厚な味ながらしつこ過ぎない印象ですね。「軽い食感」と「重めの濃厚な味」とのギャップが意外と食べやすい、と感じました。
関連商品
森永製菓の冬向け期間限定チョコレートの新ブランド「emo」より、キャラメルホワイトと同時発売のフレーバー・ショコラ。冬らしい口どけのチョコレートで、「驚くほどの新食感」を銘打った大型新商品。
「夏でも溶けずに手を汚さず食べられる」が最大メリットの森永製菓の焼きチョコブランド。
溶けずに美味しく食べられる工夫は、emoシリーズにも通ずるものがある。
他社、他ブランドの競合商品
「emo(エモ)」は、秋冬向けの超ソフトな口どけのチョコレートシリーズ。このような口どけの良さとリッチ感を打ち出した冬限定高級路線チョコレートは、このブランド以外にも多数あります。
チョコレートを扱う大手メーカーではどこもお抱えの代表ブランドがあり、ロングセラーも少なくありません。毎年大人気のブランドが多い中に切り込むには一歩抜きん出たものが必要ですが、この「口どけの良さ」と「溶けにくい技術」を両立したのものは少なく、新食感の口どけ商品として、一定以上の評価が得られることでしょう。
一方フレーバーの「キャラメルホワイト」は、ホワイトチョコレートベースのキャラメル風味、ということになります。ホワイトチョコレートもキャラメルも人気があり、こってりとした甘みから夏場よりも冬場に向いた味で、期間限定商品としてキャラメル味が採用されるのも冬場の方が多いですね。
キャラメル味単体としては、香りも味もしっかりしていてチョコレートの味とも相性が良いので、期間限定や定番フレーバーのひとつして多くのブランドで採用されています。
〈同ジャンル菓子〉チョコレート
明治を代表する冬チョコシリーズ「メルティーキッス」の定番フレーバー、プレミアムショコラ。なめらかな食感とこっくりとした濃厚な味わいで万人受けする商品。
パッケージデザインや原料配合の変更だけでなく、シリーズ内で新商品情報や発売のタイミングをずらすなど、話題作りや販売戦略も細やか。
ロッテを代表する冬チョコシリーズ「シャルロッテ」のタブレット型ホワイトチョコレート。超薄型のシェル層によるとろける口どけと、上品な商品デザインが印象的。
2017年度版より、パッケージ等のブランドデザインの大幅刷新も話題となった。
〈別ジャンル菓子〉クッキー
ロングセラー商品である「ルマンド」のチョコレートをキャラメル風みにした、期間限定商品。ノーマルにはないキャラメル特有の甘い香りと味わいが特徴。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆高級感、限定感、新ブランドであることが一目でわかる。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★★☆食べた瞬間に実感する超ソフトなチョコ生地、商品名の通り新規性高い。 |
総合評価 | ★★★★★★☆「驚くほどの口どけの良さ」やコク、濃厚さを実感できる。 |
冬場に多種販売される口どけの良さをうたったチョコレートの中でも、特に口どけの良い工夫がされた一品です。
森永製菓の秋冬限定新ブランドとして登場した「emo(エモ)」の第一弾となる、本商品。キャラメル風味の白いチョコレートというのが少し変わっていますね。
このブランドの商品名の由来でありアピールポイントは、「驚くほどの口どけ」。同様に、冬場に限定販売されるやや高い価格帯のチョコレートは各社から「口どけが良い」「濃厚」といったキャッチフレーズとともに発売されています。
これだけ大きく食感をアピールしているだけあり、本当にそんなに驚くほどか?と半ば疑ってかかりましたが、数ある「口どけの良さが売りの冬チョコ」の中でもトップクラスの口どけです!
この「驚くほどの口どけ」、emoではごく薄いソフト食感で溶けにくい「シェル層」があることで実現していますね。普通に食べる分にはほとんど気がつかないだろうソフトクッキーのようなもので中心の超ソフトチョコレートが覆われています。
普通だったらこのシェル層は少しパキッとした食感だったり歯ごたえがあったりするのですが、こちらの商品では内外のチョコ生地の食感や歯ごたえとの違和感がないくらい自然なソフト食感に仕上げてあるので、全体として自然で調和が取れているのです。
ソフトでトロッとした口どけに濃厚なホワイトチョコ×キャラメルの風味で、1粒あたりが小さめながら、満足感の高い味わいです。
けっこうこってりめ。冬にぴったりな感じですね。
口どけの良い商品として販売されている商品の中でも上位の食感の良さなので、総合で★6つです。
口どけの良さと溶けにくく手が汚れない商品を実現するための工夫を感じる一品でしたね。(食感や口どけ、溶けにくさ、どれも同時に実現するためのバランスを取るの、大変だったんではないかと思います…!)
まとめ
森永製菓の期間限定「emo キャラメルホワイト」 。
口どけの良さを推したチョコレートが多い中でも、一歩抜きん出た印象の商品でしたね。
ホワイトチョコや口どけの良いチョコレートが好きな人にはぜひ試してみてほしい商品です!
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