どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【期間限定】ハーゲンダッツミニカップ 甘夏 です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
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基本データ
まずは基本データから。
商品名 | ハーゲンダッツミニカップ 甘夏 |
製造者 | ハーゲンダッツジャパン |
名称 | アイスクリーム |
内容量 | 110ml |
原材料 | クリーム、脱脂濃縮乳、砂糖、甘夏ソース、甘夏、卵黄、粉あめ、甘夏果汁、レモン濃縮果汁/香料、安定剤(ペクチン) |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 乳成分・卵・オレンジ |
賞味期限 | ― |
発売日 | 2018年6月26日(火) |
発売エリア | 全国。販売チャネル:スーパーマーケット、コンビニエンスストア、デパート他 |
価格 | 希望小売価格:272円(税抜)、294円(税込) |
商品コンセプト・説明 | 甘夏の風味を生かした優しい甘さとミルクのコクが味わえる甘夏アイスクリームに、かんきつ特有の爽やかな香りとほのかな苦みがアクセントとなる甘夏ソースを加えました。濃厚ながらも甘夏本来の爽やかでみずみずしい味わいが楽しめます。(ニュースリリースより) |
備考 | 新発売、期間限定 |
ハーゲンダッツより、人気カップアイスシリーズ「ハーゲンダッツミニカップ」より、「ハーゲンダッツ ミニカップ 甘夏」が期間限定で新登場。
商品キーワード
新発売、期間限定、ハーゲンダッツ ミニカップ、甘夏、濃厚、ミルクのコク、爽やか
やはりここで注目すべきは、「甘夏」「濃厚」「ミルクのコク」というポイントですね!
「ハーゲンダッツ」はアメリカの大手アイスクリームメーカー。世界的に有名なアイスクリームブランドで、日本では「ハーゲンダッツ ジャパン」が日本向け商品の開発、製造、販売を行っています。
高級アイスクリームの代表格として認知度が高い、ブランディング力の高い企業としても知られますね。
さて、今回のフレーバーは期間限定の「甘夏」。
甘夏は、甘みと共に爽やかな酸味とほろ苦さを持つ、香りのよい柑橘。旬は3~5月ごろですが、そのネーミングもあって夏らしい印象もありますね。
この甘夏を素材に、今回の商品では柑橘らしい甘酸っぱさやほろ苦さを持った、濃厚でコクのあるアイスに仕上がっているとのことです。柑橘系のフレーバーと言えば、その爽やかさを強調するためにコク感は抑えめなことが多いですが、この商品ではどちらもしっかり主張しているバランスに仕上げてあるとか。
濃厚かつ爽やかな柑橘系ハーゲンダッツ、どのような仕上がりか要チェックですね!
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | スーパーマーケット |
購入日 | 2018/7/3 |
購入価格 | ¥198(税別) |
備考 | ― |
アイスの売り場のうち、ハーゲンダッツミニカップが陳列されているスペースに何列も置いてありました。購入した時点では最新の新商品だったので、数も多かったのだと思います。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
「ハーゲンダッツ ミニカップ」シリーズ共通のカラーである、ワインレッドのふたが縁取りのようになっていて印象的です。
ヨーロッパを思わせるブランドロゴとゴールドのツタ模様は、クラシックで落ち着いた雰囲気。
背景色は上からグリーンと濃いイエローで、柑橘をイメージさせつつビタミンカラーで明るく目を引きます。
イメージイラストの葉付きとカット断面の甘夏の隣には、シンプルに漢字で「甘夏」の文字。
そして、「期間限定」の文字が入っているので、限定品であることがわかりやすく、買うのを迷っている人もプレミア感から買ってみたくなりますね。
↓パッケージ(側面)
↑側面イラスト側。ふた部分と同様のデザイン。やはりふたの縁のワインレッドが印象的で引き締まって見える。
それに対して、パッケージデザインのカラーリングは、フレーバー通りさわやかな印象。
↑黄色い背景色に、パッケージ関連必要事項が記載されている。
表示が見やすいよう、枠内の背景色は黄色に統一。枠外では、グラデーションカラーになっているので明るいグリーンになっている。
↓パッケージ(底)
写真なし。少し底上げのしてある紙製カップ底。シンプルなホワイト。
↓栄養成分表示
容量mL | エネルギーkcal | たんぱく質g | 脂質g | 炭水化物g | 食塩相当量g |
110 | 240 | 3.8 | 14.4 | 23.8 | 0.1 |
1個食べると、カロリーは240kcal。
↓成分表示(ハーゲンダッツミニカップ フレーバーで比較)
無脂乳固形分% | 乳脂肪分% | 卵脂肪分% | 果汁・果肉% | |
甘夏 | 7.5 | 12.5 | 0.8 | 13 |
バニラ | 10.0 | 15.0 | 0.8 | ー |
参考情報として、気になるアイスクリームの成分も細かくチェック。今回は「ハーゲンダッツ」アイス中、最もシンプルな材料で作られている「ハーゲンダッツミニカップ バニラ」の成分表と比較してみました。
「甘夏」は果汁がなどが入る分若干バニラよりも乳脂肪分が控えめですが、どちらも種類別「アイスクリーム」に分類されるアイスだけあってミルクの風味がしっかりとあることが予想できます。果汁・果肉も13%含まれ、果汁感も期待できますね。
↓原材料表示部分
原材料 | クリーム、脱脂濃縮乳、砂糖、甘夏ソース、甘夏、卵黄、粉あめ、甘夏果汁、レモン濃縮果汁/香料、安定剤(ペクチン) |
ここで注目すべきは、原材料に「クリーム」「甘夏ソース」「甘夏」「甘夏果汁」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「クリーム」、次いで「脱脂濃縮乳」、「砂糖」と続きます。一番多く含まれるのがクリーム、という点で、この商品の原材料が高品質なことがわかりますね。多くのアイス系商品では、クリームではなく「乳成分」や糖分が第一位にきていることが多いです。
このフレーバー「甘夏」の要となる原料は「甘夏ソース」「甘夏」「甘夏果汁」ですね。
公式サイトの「ハーゲンダッツミニカップ 甘夏」特設ページによると、甘夏アイスクリームには薄皮を剥いた“さのう”の果汁が、甘夏ソースにはストレート果汁が使われています。
同じ甘夏でも、果汁や果肉、ソースに加工されたものそれぞれで味わいが異なります。甘夏のほろ苦さや甘みといった、違う魅力を引き出すことができます。
甘夏をそのものだけでなく、ソースや果汁と形態の異なる甘夏を3種類も使い、ストレート果汁を使うなど繊細なこだわりを感じる設計です。
酸味の調整にはレモン濃縮果汁が使われ、酸味料による安易な酸味付けになっていないのも好感が持てます。(安いお菓子など、だいたい酸味料で酸味調整します。原価を抑えるためです)
添加物は「香料」「安定剤」の2種。香料で香りを増強しています。添加物少なめ。
全体として、上質な原材料と丁寧な商品設計がされていますね。高級アイスの代表格ではありますが、ブランドイメージだけでなく商品自体の原料も非常にしっかりしています(お高いのも納得です!)。
包装
↓ふたを開けたところ
「ハーゲンダッツ」の文字が入ったフィルム蓋。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓商品アップ
フィルム蓋を取ると、淡い黄色のアイス。アイスに3つの渦状にソースが入っている。
↓すくってみたところ
完全に写真失敗してますね(笑)。ちょっと暑い日だったので、口どけが良いタイプなこともあり、ものすごいスピードで溶けてました…。
スプーンですくったところの、中心部分に見える線のようなものがソース。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
淡い黄色の甘夏アイスクリームに、薄いオレンジがかった黄色の甘夏ソースで、見た目も爽やか。着色料は使われていないので、自然な色味です。
パッケージ同様、夏らしいビジュアルですね。
〈サイズ〉
今回はアイスなので計測なし。定番人気のカップアイスとしては明治エッセルスーパーカップやMOW、爽などがありますが、比較すると若干小さいサイズですね。
「とにかく量がほしい!」という人には少なく感じるでしょう。(私は少量タイプの方が好きなので、このサイズ感は好きです!)
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
ふわっと柑橘系の爽やかな香りと、ミルクの甘い香りがします。レモンよりもやさしい、甘みのある甘夏の魅力を感じる香りです。
香料は使われていますが、しつこくないやさしい香りで適度な強さです。
〈食感〉
甘夏アイスクリームは舌の上でスーッと溶ける口どけの良さでなめらか。
一方の甘夏ソースはとろりとして舌の上にしっかりと広がります。
それぞれ食感は異なりますが口どけが良い点が共通していて、舌に残る感じがなく、食べやすいです。サッと口の中で溶けるので、次々手が止まらなくなりますね。
植物油脂を使用していないので、ベタッとしたに張り付く感じがなく舌残りしないのも良いです。
〈味〉
クリーム感強めの、コク深い甘夏味です。果汁感よりもミルク感強め。
果汁感以上に強く濃厚なハーゲンダッツらしいミルク感が、先味から後味まで常にしっかりと主張しまろやかなコクを感じさせます。ミルク感を主役に、甘夏の果汁感は「夏場でも濃厚アイスをさっぱりと食べるためのアクセント」と言った印象です。
甘夏アイスクリーム部分はミルク感の中に甘夏のやさしい酸味が足されていて、濃厚かつ爽やか。まろやかな甘みの絶妙な味わいです。
一方の甘夏ソースは、トロッとした食感と合わせて口の中に果汁感がしっかりと広がる、アイス部分よりもジューシー感のある甘夏の味わい。酸味より甘みが強く、ジャムやソースのような甘さや果汁感ですね。
ソースは渦状にランダムに入っているので、まろやかな甘夏&ミルクアイスの中にスッと甘夏ソースの変化が入ってきて、飽きずに食べられます。
最初に口に入れた瞬間から食べ終わって後味の余韻を感じるまで、味が安定していて(酸味が急に強くなる等しない)最後までおいしく食べられますね。
酸味調整に多くのお菓子では「酸味料」を使っていますが(コストカットに効く)、この商品ではレモン果汁を使っています。添加物である酸味料ではどうしてもキーンと来るようなカドのある酸味と後味に残る感じが出るのですが、やはりレモンの自然な酸味はすっきり感があり後味のキレも良いですね!甘夏の味とも自然になじんでいます。これで酸味料だったら、これだけ自然な酸味にはなりませんね。
柑橘系アイスの味といえば、さっぱり・スッキリ感が強く柑橘の酸味が効いた、果汁感強めの商品が多いです。フルーツ系の氷菓(アイスボックスなど)をイメージすると分かりやすいかと思います。フルーツ系アイスもだいたい乳系の原料が相対的に少なく、その分果汁感が強くなります。
一方で、この商品は種類別「アイスクリーム」となっている通り、乳成分が原料的にも多く含まれます。その「柑橘系フレーバーなのにミルク感しっかり」な点が味の上での個性になっていますね。
濃厚で夏場は喉を通りにくいだろう濃厚ミルクアイスですが、この商品は夏にも食べたい濃厚とさっぱりを両立したアイスに仕上がっています。
クリームの味わいがしっかりしていてすっぱい感じがないので、普段酸味系のフレーバーが好みでない人でも美味しく食べられる商品です。非常に満足度が高く、おすすめです!
関連商品
「ハーゲンダッツ」ブランドのアイスクリームの中で、最もベーシックな商品でロングセラー。クリームをふんだんに使い上質でシンプルな材料で作られた奥深い味わいは、多くのファンを持つ。
高級アイスクリームの代表格であり、高いブランド力が強み。
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他社、他ブランドの競合商品
「ハーゲンダッツミニカップ」は、人気カップアイスの代表格。中でも高級アイスクリームとして有名ですね。アイスクリームの中でも、カップアイスは人気ブランドが多数あり、それぞれ味・食感や価格帯、内容量で他と差別化を図っています。
また、アイスは含まれる乳成分で細かく3種類に分類されるので、それによっても味わいや食感が異なりますね。ハーゲンダッツミニカップは種類別「アイスクリーム」に分類され、最もミルクのコク感が強い商品群となります。市販で手軽に買えるアイスクリームの中では最も原料配合に優れるブランドと言えるでしょう。
一方フレーバーの「甘夏」は、特に夏場に人気の高くなる、さっぱりと爽やかな柑橘系フレーバーのひとつ。味や香りがはっきりしていて人気も高いレモンやオレンジなどと比べると、少しマイナー。
華やかな甘酸っぱい香りと甘みの中にほろ苦さのある味のバランスは魅力ですが、一部の期間限定商品のフレーバーに留まっていますね。
〈同ジャンル菓子〉アイス
ロッテの新感覚「飲むアイス」ブランド。ゼリー飲料同様、ワンハンドで手を汚さずに食べられる手軽さと携帯性がウリ。
種類別はラクトアイスで元々「ハーゲンダッツ」ブランドよりもミルク感が控えめのさっぱりした味わいなので、柑橘系フレーバーとも相性が良い。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆ブランドの基本デザインに則っている、夏らしい爽やかな色味◎ |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★★☆濃厚なミルク感と柑橘のさっぱり感のバランス◎ |
総合評価 | ★★★★★★☆夏らしい爽やかさとアイスクリームのミルクのコク感の絶妙なバランス。 |
クリームの濃厚さと甘夏のさっぱり感を両立した、夏らしい一品です。
メジャーなアイス系の商品の中でトップクラスの乳脂肪分含量を誇り、しっかりとしたクリームのコク感が魅力の「ハーゲンダッツミニカップ」。
シリーズ中のどの商品も「種類別 アイスクリーム」に分類され、今回の「ハーゲンダッツミニカップ 甘夏」も同様です。このことからも、柑橘系フレーバーながらミルクの濃厚さがあることがわかりますね。
実際に食べてみると、一番多く入っている原料である「クリーム」のしっかりとした甘み、コクを感じることができます。甘夏はソースとアイスそれぞれに練り込まれており、濃厚なミルクアイス全体を柑橘の自然な酸味でさっぱりと爽やかに、食べやすいバランスに変えてくれています。
この商品が発売されている夏場は、蒸し暑くなかなかこってりした味わいのものは喉を通りづらくなってしまいます。その中で、この商品はミルク感を主役にしつつ、さっぱりと後口の良い商品に仕上がっています。まさに夏向きですね。
ソースの入り方が渦巻き状でランダム、かつ量は多くありませんが、ソースの部分の甘酸っぱさとジューシー感は甘夏アイス部分以上なので、ソースによってアイスを食べている間単調になり過ぎず、変化を楽しむことができます。
「種類別アイスクリーム」らしい濃厚さと柑橘の爽やかさが共存した絶妙な味なので、総合で★6つです。
ミルクの風味をしっかり出しつつ柑橘の味もきちんと味わえる、バランスの良い味です。多くの柑橘系フレーバーのアイスはさっぱり感が強く出ますが、こちらの柑橘とミルクの一体感は素晴らしいです。
クリームをふんだんに使っているからこそ、これだけの濃厚感と爽やかさの両方が出せるわけですね。他の商品には出せない魅力だと思います、おすすめです。(柑橘系のお菓子きらい!という人にも勧められる、嫌味のない爽やかさです)
まとめ
ハーゲンダッツの期間限定「ハーゲンダッツミニカップ 甘夏」。
濃厚なミルクのコクと爽やかな甘夏の風味が絶妙なバランスで合わさった商品でしたね。酸味の苦手な人にもおすすめできる、万人受けするさっぱり感です。
かなりおすすめなので、気になった方はぜひお試しを!
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