どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【冬季限定】ガーナ ホワイトトリュフ です!!
ガーナシリーズからの、ちょっとリッチなトリュフが登場。冬にはこの商品のようなホワイトチョコの限定お菓子をなぜか必ず買っちゃう!という人も多いですよね。私もその一人です!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
※関連記事
→【冬季限定】ガーナトリュフ 白プラリネ(ロッテ)商品分析!
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | ガーナ ホワイトトリュフ |
製造者 | 株式会社ロッテ |
名称 | チョコレート |
内容量 | 64g |
原材料 | 砂糖、全粉乳、ココアバター、植物油脂、ホエイパウダー、乳糖、粉末酒、でん粉、バニラビーンズシード、乳化剤(大豆由来)、香料、酸化防止剤(ビタミンE、ヤマモモ抽出物) |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 乳、大豆 |
賞味期限 | |
発売日 | 2016年11月8日 |
発売エリア | 全国 |
価格 | 250円(オープン価格、税別) |
商品コンセプト・説明 | 1. ガーナホワイトからワンランク上のシリーズとして新登場した 冬季限定の商品です。 2. 口当たり柔らかに仕上げた一口サイズのトリュフチョコです。 3. ガーナホワイトチョコの特長である、贅沢に使用したミルクの コク豊かでまろやかな味わいと、トリュフならではの口当たり 柔らかな食感がお楽しみいただけます。(ニュースリリースより) |
備考 | 冬季限定販売 |
板チョコとして定番人気ともなっているガーナブランド、その中でも冬季限定として、トリュフタイプが新登場!
商品キーワード
冬季限定、ガーナ、トリュフ、ホワイトチョコ
やはりここで注目すべきは、「冬季限定」「トリュフ」「ホワイトチョコ」というポイントですね!
冬季限定商品は、チョコレート業界では「定番シリーズでは必ず一つは出ている」と言っていいほど限定発売品が市場に投入されています。
チョコレートの中でも、「ホワイトチョコ×トリュフ」という定番同士の掛け合わせ。しかし、この定番中の定番ともいえる2つ同士の組み合わせの商品はほとんどありません。
市販のトリュフチョコは、ほとんどがミルクチョコベースですね。
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | 郊外型スーパー |
購入日 | 2016/11/15 |
購入価格 | ¥ |
備考 | ― |
チョコレート売り場は、チョコレートの消費が拡大する時期とあって「冬季限定」と書かれた商品多数。こちらもそのひとつ。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
おなじみのガーナのブランドロゴにシンプルな赤い文字で商品名。イエロー寄りのやさしい色合いのパッケージに、白い商品イメージのイラストがよく合っていますね。
右上の目につく場所に雪の結晶のイメージイラスト上に「冬季限定」の文字があり、冬らしさとともに濃い色と右上という場所も相まってしっかりと目に入るようアピールされています。いつでも変える通年商品よりもよりプレミア感があり、「今買わなきゃ!」という気分にさせますね。
パッケージ裏側には、商品名と原材料表示他、必要な情報が記載されています。商品説明の内容には、重要なキーワード「贅沢」が。こう書いてある商品という事は、何かしら消費者が「これはちょっとした贅沢だ!」と感じるポイントが仕掛けられているという事。
この商品で言うと、商品説明では「ミルクを贅沢に使用」ということしかわかりませんが、原材料などをしっかりと見ていくと、バニラビーンズシードの使用、冬季限定(限定販売品)、通常ガーナホワイトの上位商品、といくつも「贅沢」と言えるポイントを用意しています。こうした見方もしてみると、商品を食べる時に違った楽しさもありますよ。
…いや、でも普通はお菓子1つ買ってもそこまで見ないか…。笑
さて、他の点としては、赤文字で「洋酒使用」の記載。小さな子どもさんがいるご家庭なんかではしっかり見なければいけないポイントでもありますから、やや目立つように表記されていますね。
そしてその下、「黒い粒は原料のバニラビーンズシードです」の注意書き。他の国ではここまで丁寧に書かないとよく言われるようですね。いろんな問い合わせに対する予防措置です。
↓パッケージ(上下)
ブランド名と商品名、メーカー名の入ったシンプルなパッケージ上下。
↓パッケージ(側面)
パッケージ上下とほぼ同じデザイン構成で、片側のみ賞味期限の印字。
↓栄養成分表示拡大
カロリー等、栄養成分表示。ココアバターに砂糖、ミルク分を含むため、他のチョコレートの例にもれずカロリーはそれなりにあります。1箱食べると、カップ麺に匹敵するカロリー摂取になるのでご注意!(でもつい食べちゃう。笑)
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「植物油脂」「バニラビーンズシード」「粉末酒」とある部分ですね!
ホワイトチョコレートの基本の原料は、ココアバター、砂糖、乳成分(全粉乳や脱脂粉乳等)。しかし、日本のチョコレートの多くには植物油脂が頻繁に添加されています。この製品もそうですね。
本来のチョコレートとしての油脂分にはこの「植物油脂」はまったく不要なのですが、安価での生産のために入れられることが少なくありません。なんとも「工業化された日本のお菓子業界」らしい事情です。(当然、植物油脂の含量が少なければ少ないほど味は良くなりますが、その分原価が上がります。)
実際、私が扱っていた開発商品でもそのようにして一部安く仕上げる工夫がされていましたよ。もちろん、これは消費者の方にとっては「安価でおいしいお菓子を手に入れられる」という恩恵にもつながっているのですが、ね。(蛇足ですが)
そして、工夫されている点としては、こちらの商品には、スーパーに並ぶ商品には珍しい「バニラビーンズ」が使用されています。
欄外の注意書きにも「チョコ中の黒い粒は、原料のバニラビーンズシードです。」とありますね。この手の原料由来の自然な黒点ができる製品だと、黒い異物がある!と勘違いしてクレーム電話を掛けてくる人もいたりいなかったりなので…本当表示の仕事ってのも大変です。
パッケージ欄外に「洋酒使用」とあるので、原材料部分と合わせると洋酒粉末で風味付けしているようです。ラムなんかが定番ですが、洋酒とチョコレートの相性は抜群ですからね。
包装
個包装もチェック。
↓外箱を開けたところ
箱を開けると、裏ぶたには商品名と、贅沢をイメージした購入者へのメッセージが。この手のパッケージではおなじみの手法ですが、もう最近ではここが無地の物は逆に見ないですね。
↓個包装(表裏)
商品実物
実際のお菓子がこちら。
濃茶のアルミパッケージを開けると、爽やかなクリーム系のホワイトチョコレートの生地が。
コロンとした円形で、形はそれぞれ微妙に異なります。バニラビーンズシードの黒い粒々がところどころに見えます。
割るにはけっこう固さがあるので、包丁でガッツリとカットしてみました。
印象的なのが、バニラビーンズですね!プチプチとした黒い粒がそれです。カスタードクリームなどと同様、見た目にもバニラビーンズが入っていると綺麗ですよね。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉生成りっぽい淡いクリーム色のチョコレート生地にパウダーがまぶしてあり、ところどころに見えるバニラビーンズの黒が印象的です。
ホワイトチョコレートだと真っ白なものが多いですが、こうしてバニラビーンズが入っていると、高級感やこだわり感が出ますし見た目もきれいですね。
表面にトリュフらしい凹凸のある円形で、形も完全に判を押したような円ではないので、逆に手作り感のようなものが感じられて良いかもしれません。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
直径(cm) | 1.7 |
多少のばらつきはあるものの、だいたい上記の大きさくらいです。一口サイズですが、ちいさめな部類ですね。最近のチョコレートは、小粒なものが増えた印象です。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉いわゆる「ホワイトチョコレート」らしい甘ったるいような香りはほとんどありません。香りの主張はそれほど強くなく、香料が使われてはいますが不自然な感じはありません。
ホワイトチョコレートは香料で甘ったるい香りづけをしてあるものが多々ありますが、こちらの商品は香りの主張が強くないので強い香りが苦手な方にも良いですね。
〈食感〉もちろん食べる際の気温にも依存しますが、ややしっかりとした表面の歯ごたえ。しかし、元々トリュフチョコレートであり口どけも良いので、口に入れてすぐにゆっくりと溶けていきます。
トリュフチョコレートはどれも固さ自体控えめですが、これは口どけも良いのですぐに口の中からスッとなくなるような、そんな印象ですね。舌触りもなめらかです。
〈味〉ホワイトチョコレートとトリュフの両方の魅力をしっかりと感じられる味わいです。食感がやわらかくやさしいのですぐにチョコレートが舌になじんできますが、甘さが強すぎることなく控えめで食べやすいです。ミルク感が濃厚でコクがあり、バニラビーンズや洋酒の風味によって香りや味に深みがあります。後をひくような強いミルク感が特徴的で、小粒ながら食べごたえがありますね。
洋酒の風味などもあるので、甘さがしっかりとありながら後味のキレが良く、口の中がいつまでも甘ったるい状態になってしまうのを防いでくれています。
やはり次も食べたくなるお菓子には、引きの良い後味でありながら、タイミングよくスッと切れる後口のキレの良さも重要です。
その点、こちらの商品はミルク感をしっかりと出しながらも甘さのバランスよく、後味のキレが良いので連食性(次々食べたくなる)もあるわけですね。とても食べやすい商品です。
関連商品
ご存知ガーナホワイトと言えば、板チョコタイプのこちら。同様のパーケージのガーナミルク、ガーナブラックとともにベーシックな商品として発売されている。
本ページの「ガーナホワイトトリュフ」はこちらの商品をベースに開発されている。
ロッテのガーナブランドより、「ホワイトトリュフ」同様冬季限定の新商品。対をなすデザインで、こちらも同シリーズの定番人気商品「ガーナブラック」をコンセプトに、「生チョコ」がテーマのよりリッチな商品設計に。
他社、他ブランドの競合商品
ホワイトチョコレート・トリュフチョコレートともに、チョコレート業界では定番のベーシックなもの。しかし、ホワイトチョコレート×トリュフの組み合わせはあまり見かけません。
「ガーナチョコレート」に限らず、各社で看板商品となっている板チョコシリーズは、ビター、ミルク、ホワイトチョコレートの3本柱になっています。それだけ、ホワイトチョコも定番に入ることができるだけの根強い人気という事ですね。
さらにホワイトチョコレート自体が「冬」「雪」をイメージしやすく、また消費者にもそのイメージが定着していることから、他のチョコレートよりも「冬に強い(消費が期待できる)」フレーバーです。
〈同ジャンル菓子〉チョコレート
ブルボンの袋チョコレート、トリュフシリーズより生チョコタイプが登場。こちらは中身がミルクチョコレートガナッシュ。生チョコ、冬季限定、印象的な「白」を押した冬らしいパッケージの一品。
ブルボンからはトリュフ製品が定番袋チョコレートとして発売されているが、こちらはそのシリーズからの上級商品としての位置づけ。
〈別ジャンル菓子〉チョコレート菓子※
同じチョコレートを使った商品ではありますが、米菓との組み合わせの変わり種で「柿の種チョコ」。もう認知度もかなりのものですよね。
これはホワイトチョコレートを用いて女性向けに振った商品で、コーヒーと合う柿の種がコンセプト。
(でも個人的に「醤油ベースのたれをかけてある柿の種」に「チョココーティング」は味として邪道だと思ってます、これに限らずチョコ柿の種全般ね。やっぱりチョコと醤油は相性悪いよ…。)
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★☆シンプルながら商品と限定の魅力伝わる |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★☆バニラビーンズやトリュフなど他のホワイトチョコ製品と違うこだわり◎ |
総合評価 | ★★★★☆口どけ良く味・連食性◎ |
「ガーナホワイトのワンランク上」というコンセプトに納得の贅沢な味わいの一品です。
ガーナホワイトのミルク感・チョコレートらしいコクなどの魅力が、トリュフタイプに再設計されたことでより万人受けする食感・味わいになっています。
他のチョコレートよりも甘みが強く、ともするとくどくなりがちなホワイトチョコですが、こちらの商品はトリュフなので口どけよく、味のバランスも調整されているのでくどくありません。
粉末酒やバニラビーンズなど、ベースとなった「ガーナホワイト」にはない素材によって、より奥深い味になっています。
「ホワイトチョコレート」の魅力が十二分に伝わる食感・味わいなので総合でも★4つです。
ノーマルなホワイトチョコレートは(どのメーカーの物でも)油脂分と糖分が多く苦手、という声がありますが、こちらの商品はホワイトチョコレートが苦手な方でもきっとおいしく食べられることと思います。
まとめ
冬らしい装いの「ガーナホワイトトリュフ」は、ガーナシリーズの派生新商品なだけあって、通常の「ガーナホワイト」の魅力をさらにワンランクアップさせたこだわり感ある一品でした。
チョコレート業界の中でもホワイトチョコレートは「冬季限定」にぴったりの商材。より力の入った開発商品が増える冬のホワイトチョコの新商品、お試しにいかがですか? 各社で違った工夫がされていて、食べ比べるのも面白いですよ!特にこちらの商品は、ホワイトチョコレート好きな方にはぜひ買ってみてほしいですね。
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