どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【期間限定】味わい濃厚トッポ 香ばし栗 です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
!NEW!追記2018/8/13
…2018年版情報を加筆。
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基本データ
まずは基本データから。
商品名 | 味わい濃厚トッポ 香ばし栗 |
製造者 | 株式会社 ロッテ |
名称 | 準チョコレート菓子 |
内容量 | 2袋入(数えたところ、7本×2袋) |
原材料 | 小麦粉、砂糖、植物油脂、乳糖、でん粉、ショートニング、ココアバター、脱脂粉乳、ホエイパウダー、全粉乳、栗パウダー、クリームパウダー、白あん、果糖れん乳、モルトエキス、食塩、大豆胚芽エキス/加工でん粉、乳化剤、膨張剤、着色料(カラメル、アナトー)、香料 |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 乳成分、小麦・大豆 |
賞味期限 | |
発売日 | 2017年8月8日(火) |
発売エリア | 全国 |
価格 | オープン価格(想定小売価格250円前後) |
商品コンセプト・説明 | 1. サクサクのプレッツェルの中にチョコをたっぷりと注ぎ込んでいるので最後まで 手につかずにチョコを楽しめます。 2. 濃厚な味わいを楽しめるちょっと贅沢なトッポです。 3. 栗を練り込んだチョコは“ほっくりと焼きあげた栗”のような味わいで、香ばし いプレッツェルが、その美味しさを一層引き立てます。(ニュースリリースより) |
備考 | 新発売、期間限定 |
ロッテの人気チョコプレッツェルシリーズ「トッポ」より、「味わい濃厚トッポ 香ばし栗」が期間限定で新登場です。
商品キーワード
新発売、期間限定、秋季限定、トッポ、味わい濃厚トッポ、栗、贅沢
やはりここで注目すべきは、「栗」「贅沢」というポイントですね!
「トッポ」は、1994年4月に発売された、ロッテの人気チョコレートプレッツェルシリーズ。食べやすいスティックタイプで、空洞のあるプレッツェルの中にチョコレートがたっぷりと入っているのが特長ですね。
プレッツェルの中にチョコレートがあるので、チョコレートが手の温度で溶け出す心配がなく、チョコレート系の商品の中でも比較的夏場にも強いブランドです。
中でも、今回発売したのは「味わい濃厚トッポ」という派生シリーズ。高級感のあるパッケージと通常版よりもこだわりの味わい(濃厚さ)が特長です。これまでには「いちご」「チーズ(ゴーダ&チェダー)」「フロマージュ(レモン風味チーズケーキ)」などが発売されています。
さて、今回のフレーバーは期間限定として投入された「栗」。栗といえば、「芋栗カボチャ」という言葉があるほど秋の味覚の定番ですね。栗の味わいはほっくりとしたやわらかい甘みや香りがあり、後引く余韻も魅力です。
8月発売の商品は、夏向けフレーバーの「酸味・塩味・さっぱり」といった味わいから、秋冬に向けてだんだん「濃厚・こってり」が前面に出たフレーバー展開の商品が多くなってきます。この限定トッポも、そうした商品の一部ですね。
※2018年版は、2018年8月7日(火)に、パッケージをリニューアルして期間限定発売が開始しました!
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | 郊外型スーパー |
購入日 | 2017/8/19 |
購入価格 | ¥235(税込)、¥218(税別) |
備考 | ― |
スーパーのエンドに設けられた新商品コーナーに、1列ズラッと並んでいました!
一緒に並んでいた他のお菓子のパッケージと比べて、かなりシックで高級感ありましたよ。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
栗を思わせる暗い茶色・黒・黄色を主体にしたシックな色合いのパッケージです。お菓子のパッケージの中ではかなり暗めの色合いですが、こうしたダーク寄りの色合いは味の濃厚さ・大人向けの雰囲気を演出します。
「Toppo」の文字も黒背景にゴールドの箔押しで、高級感を演出。それに対して明るい黄色の背景に書かれた「香ばし栗」という言葉は非常に目立つので、フレーバーがわかりやすくなっていますね。
栗のイラストもかなりアップで重なっていたりしているので一粒一粒が見えないデザインで暗い色味ですが、栗の特長がしっかりと伝わる質感が感じられ、最初に目に入るフレーバー名があることですんなりと「栗のイメージ写真」だと認識できますね。
茶色・黒・黄色系だけど茶色っぽくやや色味に欠けますが、緑色の栗の葉をデザインに入れることで、パッケージに生き生きとした雰囲気と華やかさが出ています。
キャッチコピーの「ほっくりと季節感じる」から、栗の味わいのイメージが湧きますね。
濃厚でリッチな栗のイメージが感じ取れる、とてもきれいにまとまったデザインです。
↓パッケージ(裏)
パッケージ上に商品説明、下に表示関連必要事項。
パッケージ全体にイメージ写真が大きく入った、印象的な裏面。プレッツェルに流れ込むチョコレートがデザインされていて、表パッケージよりもシズル感があります。
しっかりと書かれた商品説明には、「栗練り込みチョコで、ほっくりと焼き上げた栗のような味わい」であることや、「秋季限定」であることが分かりますね。
↓パッケージ(上下)
上側は商品名、下側は賞味期限の印字。
多くの商品の側面や上下はイメージカラーの単色やグラデなどシンプルなものなので、栗のイメージ写真が前面に使われているのは少し珍しいですね。
↓パッケージ(側面)
側面両側も、栗のイメージ写真が前面に。側面の表パッケージ側は角でなくカーブになるようになっているので、この側面部分と表パッケージがシームレスにつながって見え、消費者が手に持った時に、高級感や栗のデザインのインパクトをより強くしています。
(持ってみると分かりますが、パッケージ表と両側面までが大きなひとつなぎのデザインになっています。)
↓栄養成分表示拡大
1袋当たりのカロリーは、235kcalで結構ありますね。1袋が、板チョコ1枚と近いようなカロリー&重量と思えば納得でしょうか。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「栗パウダー」「白あん」「加糖れん乳」とある部分ですね!
原材料第一位は、プレッツェルの主原料である「小麦粉」。以下、「砂糖」、「植物油脂」、と続きます。
小麦粉が最も多く含まれることから、トッポでは円筒形のプレッツェルがチョコレートよりも多く占めることが伺えますね。(形の違いから当然ではありますが)
フレーバーの要である栗に関する原材料は、「栗パウダー」がありますね。
具体的な含量は分かりませんが、栗パウダーの直前に乳成分系の原材料3つが列記されているので、おおよそ乳成分に対して3分の1以下といったところでしょうか。
チョコレート部分には「クリームパウダー」「白あん」「加糖れん乳」も使うことで、濃厚感や深みのある味に。また、白あんはチョコレートの原材料としてはそう多く採用されるものではありませんが、栗のケーキとして有名なモンブランなどに使われる場合もあり、コストカット面で栗の代用品として採用される場合もあります。(こちらではコストカットのために使ったかどうかははっきりわかりませんが…おそらく。)
添加物は、「加工でんぷん」以下の5種。油分と水分をまんべんなく混ぜるための「乳化剤」、商品の味や見た目を良くするための「着色料」「香料」、プレッツェルを焼き上げるためのふくらし粉「膨張剤」など。
包装
個包装もチェック。
↓外箱を開けたところ
個包装2袋入り。栗のイメージと袋のカラーが合っていますね。(※実際には、「味わい濃厚トッポ」は全てこのカラー・デザイン)
↓個包装(表裏)
通常トッポとはデザインの異なる、「味わい濃厚トッポ」シリーズの個包装です。
こちらは、アルミ蒸着の袋に赤茶の単色で、商品名と円を描くような幾何学模様が入っています。シリーズ共通包装で、フレーバー名などの印字はなし。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
袋を開けると、中には7本のトッポが。個包装のカラーとプレッツェルの色味が良く合っています。
プレッツェルの中には、チョコレートがたっぷりと。こんがりと焼目の付いたプレッツェルが食欲をそそります。
割ってみると、チョコレートがしっかりと入っているのがわかります。これがしっかりと端から端まで。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
トッポの特長であるこんがりと色よく焼きあがったプレッツェルに、淡いクリーム色に近い栗チョコレートが上品な色合いです。
チョコレートの部分は、着色料も使われていますね。
プレッツェル表面に少しチョコレートの付着がありますが、これはパッケージにも書いてある通り仕様です。
外側がプレッツェルなので暑い日でも手が汚れたり、保管中に溶けて全てくっついてしまった…なんて心配がないのは嬉しいポイント。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし) …追記予定★
長さ(cm) | 長辺 | 短辺 | 高さ |
通常のトッポよりもやや太めのしっかりしたスティック形状。長さは通常のものと変わらないようです。
プレッツェルの径が太くなり、おそらく中の空洞部分も大きくなるので、それだけ通常のトッポよりも一口かじった時のプレッツェルとチョコレートのインパクトが上がっています。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
ほんのりと「栗系のお菓子」に使われる香料主体の香りがします。プレッツェルの香ばしい香りもあって、食欲をそそります。
もちろん栗パウダーは使われているので原料由来の香りもあるでしょうが、栗そのものの香りに比べてややケミカル感のある香りが強めですね。
もっとも、この種の「栗味のお菓子と言えばこれ」とも言える栗香料の香りは多くの菓子メーカーで採用されていますから、大多数の人にとって「栗の香りそのもの!」と認識されるでしょう。
香り自体の強さとしては強すぎず甘ったるい感じもないので、匂いに敏感な人も安心でしょう。(この商品ではないですが、たまに匂いが強くて酔いそうなほどのやつがあります…香料の入れ方振り切ってるなー、と思います。笑)
〈食感〉
プレッツェルの「カリッ!」とした歯ごたえと表面のツルツルした舌触りが良い、プレッツェルの食感の良さが前面に出ています。
太めでやや厚みのあるプレッツェルは、トッポの特長である空洞がある分、最初にしっかりとした歯ごたえがある割に噛み応えは思った以上にソフト。
通常トッポとの違いはそのプレッツェルの太さですが、太くなっている分、より最初の歯ごたえの強さ、そして口の中に広がるプレッツェルとチョコレートの存在感がアップしています。
それに対して、なめらかな食感のチョコレート生地は、口当たりよくプレッツェルほどは食感の主張はありません。
〈味〉
食感同様、太めのプレッツェルが味の面でもしっかりと主張しています。それに対して栗の風味は完全に隠れてしまっていますね。
トッポの特長として、外側がプレッツェル・内側がチョコレートなので、食べた時もプレッツェル→プレッツェル+チョコレート、という感じで元々プレッツェルの主張はやや強め。
今回の太めに設計されたプレッツェルは、適度な塩気としっかりとした香ばしさ、甘みがあり太さがあるので食べごたえがあります。通常トッポ以上のプレッツェルの存在感がありますね。
対して、ホワイトチョコレートへの練り込みとなっている栗の風味の主張は控えめ。
上品ながらほんのりとしていていますね。口全体にふんわりと栗の風味が控えめに広がります。
実際に食べた時の味の変化ですが、プレッツェルとホワイトチョコの味を先味として実感した後、じわじわとほんのり栗の風味が出てきます。そのまま噛んでいると徐々に後味でまた栗が消えていくイメージでしょうか。
派生シリーズ名となっている「味わい濃厚トッポ 香ばし栗」ですが、栗の風味はほんのりだったので濃厚感は実感できず。香ばしさは、プレッツェルの方で実感できました。
…うーん、やはり「濃厚」と商品名に付いている割に少し物足りないですね…。
関連商品
ロッテの人気プレッツェルチョコレートの最もスタンダードな商品。こんがりと焼き上げたやや太めのプレッツェルの空洞に隙間なくチョコレート生地を注いである、「最初から最後までチョコレートたっぷり」な商品。
プレッツェルのおかげで、食べる際に手が汚れないのもポイント。
人気チョコレートブランド「トッポ」の派生シリーズ「味わい濃厚トッポ。こだわりの原材料と通常トッポよりも太めに仕上げたプレッツェルでプレミア感を演出。
こちらは同社ブランド「ガーナ」との自社コラボ商品。
他社、他ブランドの競合商品
「トッポ」ブランドは空洞のある香ばしいプレッツェルにチョコレートを流し込んだ、個性的な商品デザインがウリ。
昔の商品では、同じロッテより別名で似たような商品があった他、他社でもプレッツェルやビスケット生地にチョコレートやクリームを流し込んだスティック状の商品が売り出されています。食べやすさと手の汚れないメリットがある商品設計であり、クリームや
一方、フレーバーの「栗」ですが、こちらは秋の味覚として一般的にも人気があり、季節限定の味わいとして秋口に市場をにぎわせます。大手メーカーからの「栗フレーバーのお菓子」はチョコレート、クッキー・ビスケット系など多くの甘い系のお菓子に多く、洋生菓子では人気の高いモンブランやマロンクリームのお菓子も多数ありますね。
秋のフレーバーとして、メーカー側からも消費者側からも、人気の高い素材のひとつです。毎年たくさんの期間限定商品が発売されていますよね。
〈同ジャンル菓子〉チョコレート
人気のアソートチョコレートシリーズ「ルック」の秋限定商品。秋の味覚として人気の「さつまいも」「栗」をひとつのパッケージにした、アソート商品。さらに、ブランド芋と和栗で「国産」を消費者へアピールしている。
森永の人気パフ入りチョコレート「小枝」シリーズより、秋の期間限定商品。栗の代表的なケーキであり人気の高いモンブランをモチーフに、チョコレートで表現した期間限定商品。
〈別ジャンル菓子〉ビスケット・クッキー
人気ビスケットチョコレートブランド「アルフォート」より、期間限定商品「アルフォート マロン」。
アルフォートの特長であるさっくりとしたダイジェスティブビスケットと、マロン香るチョコレートの上品な組み合わせ。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆フレーバー伝わりやすくシックで上品、特別感ある。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★☆☆☆☆栗の風味がほんのりだが、香ばしさとプレッツェルの太さ◎ |
総合評価 | ★★★☆☆☆☆栗の風味ほんのりで「味わい濃厚」とは言えない。 |
栗の風味は薄いが、香ばしく上品にまとまった一品です。
パッケージデザインや商品名にもあるように、高級感・濃厚感をうたった、プレミアム寄りのフレーバーです。
実際の商品は、通常トッポよりも太めに焼き上げたプレッツェルに(太い分)よりたっぷりのチョコレートが詰まっていてリッチです。
しかし栗は少量では風味が弱めの素材なので、どうしてもたっぷりと栗を練り込まないと味が薄くなりがちです。こちらの商品はチョコレートにのみ栗の練り込みがあるのでプレッツェルの分どうしても栗自体の風味が弱めになってしまいますが、「香ばし栗」というフレーバー名にある通り、このプレッツェルの「焼き上げた香ばしさ」が栗の風味の不足感を補っています。
トッポの、「プレッツェルとチョコレートの組み合わせ」の強みが出ていますね。
しかし、「味わい濃厚」というには風味がかなりほんのりとしています。テイスティングするように味わって食べないと、香り以外の、舌に感じる味そのものとしては弱いでしょうね。
パッケージを見て「栗そのものを思わせるような濃厚さ」を期待して多くの人が購入するでしょうから、ファーストインプレッションとしての「期待値よりも栗の味が薄い」感は、やはり商品評価を下げてしまう一因となるでしょう。
メーカー側としては使いやすく簡単に消費者にアピールできる「濃厚」というワードですが、やはり商品評価のハードルが上がってしまうのは言うまでもないですね。
「味わい濃厚」というには栗の味が薄いので、総合で★3つです。
少し辛口の評価になってしまいましたが、ほんのり栗風味のトッポとしては上品な味わいと香ばしさで楽しめるかと思います。
まとめ
ロッテの人気シリーズ「トッポ」のちょっとリッチな秋の期間限定味「味わい濃厚トッポ 香ばし栗」。
甘さと栗の風味はやや控えめながら、上品にまとまった一品でしたね。
秋限定のこの味わい、気になる方はぜひお試しあれ。
※↓は2018年版の商品画像とリンク!基本デザインは同じですが、キャッチフレーズが「栗を練り込んだ季節の贅沢」に代わっています。
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