どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【地域限定】かっぱえびせん 九州しょうゆ です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
本商品は地域限定商品のようですが、私の住んでいる中部地方でも販売していました。公式サイトを確認してみると「地域の定番商品」となっていますが、現在では販売エリアを拡大しているのかもしれませんね。
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基本データ
まずは基本データから。
商品名 | かっぱえびせん 九州しょうゆ |
製造者 | カルビー株式会社 |
名称 | スナック菓子 |
内容量 | 70g |
原材料 | 小麦粉、植物油、でん粉、えび、砂糖、粉末しょうゆ(大豆を含む)、食塩、デキストリン、香辛料、チキンエキスパウダー(乳・豚肉を含む)、こんぶエキスパウダー、オニオンパウダー、ねぎエキスパウダー、調味料(アミノ酸等)、膨張剤、香料(卵を含む)、甘味料(ステビア、甘草)、カラメル色素、酸味料 |
賞味期限 | 4ヶ月 |
発売日 | 2012年2月27日(※パッケージは別のデザイン) |
発売エリア | 中国、四国、九州、沖縄(エリア限定発売) |
価格 | |
商品コンセプト・説明 | 九州しょうゆの特徴である甘口しょうゆのまろやかな味わいが楽しめるかっぱえびせんです。 やめられんばい、とまらんばい。(公式サイトより) |
備考 | 地域限定商品 |
カルビーの人気シリーズ「かっぱえびせん」からの地域限定商品です。
この商品は、2012年に(袋タイプとして)初投入された「地域の味かっぱえびせん」のひとつ、九州地区向けの商品です。
地域定番の商品となっているようなので、すでに発売後安定して売り上げているという事なのでしょうね。
商品キーワード
かっぱえびせん、地域限定、九州しょうゆ
やはりここで注目すべきは、「地域限定」「九州しょうゆ」というポイントですね!
「九州しょうゆ」とは、 その名の通り、九州地区で愛用されている醤油で、甘口のカドのない味わいが特徴です。
私は中部地区出身・在住なのでこちらの地域ではまったく馴染みのない醤油ですね。逆に言えば、醤油というのは味噌と同じく本当に地域性の強い調味料なので、九州地区の人には好みにぴったり合った味付け、という事になりますね。
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | 郊外型スーパー |
購入日 | 2016/09/29 |
購入価格 | ¥ |
備考 | ― |
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
↓パッケージ(表裏)
商品名とフレーバー名がわかりやすく、見やすいですね。何と言っても、かっぱえびせんの特徴であるえびのイラストが、目に入った瞬間に「かっぱえびせんだ!」と明快にファンに訴えかけてきますね。
「ご当地シリーズ」という文言も、「限定」好きの消費者が好きなワードです。
裏面には、九州しょうゆがどんなものか、どんな味なのかをしっかり想像できるような商品説明が書いてあります。私のように「その醤油の味を知らない→食べてみたら創造と違ってがっかり!」という事が起きにくいのでこの点は重要ですね。
けっこう、「こういう味だと思ったのに違った!」というときは、残念に思ったり実際の味以上に評価が落ちたりしますからね…。
この悪い方のギャップが 抑えられるのは製造元にとっても消費者にとっても大事ですよね。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「粉末しょうゆ」「こんぶエキスパウダー」「チキンエキスパウダー」とある部分ですね!
生地などの基本の部分の材料については割愛するとして、この商品の肝、「九州しょうゆ」は粉末しょうゆとして使われていますね。しょうゆ味ではありますが、本物のしょうゆをそのまま使っているわけではありません。この粉末しょうゆ、一般的にはあまりなじみはないですが醤油を乾燥させてサラサラのパウダーにしたものです。普通の液体の醤油とはまた違った味わいなんですよ。
九州しょうゆ自体が甘めの味の醤油なので、それを使った作られた粉末しょうゆももちろん甘めになりますね。
この粉末しょうゆを味のベースに、砂糖や塩などの基礎調味料、味の素系の旨み調味料、そして香辛料を合わせてあります。「こんぶエキスパウダー」「ねぎエキスパウダー」とあるのが旨みなど味に深みを持たせています。
旨み系で一番多く入っているのはチキンエキスパウダー(鶏だしみたいなやつ)なので、甘口しょうゆ+鶏だしが味付けのメインに据えてあるようです。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
おなじみのアルミ蒸着の袋に入っています。
↓商品アップ
見た目は、通常のかっぱえびせんとまったく変わらず。見た目で目立つ部分は特にありません。
↓断面(割ってみたところ)
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉通常かっぱえびせんそのまま。
〈サイズ〉 通常のかっばえびせん生地そのままなので、サイズも馴染みのある大きさのものになっていますね。
そして生地の太さ。以前食べた期間限定「かっぱえびせん フレンチサラダ味」は生地が細くなっていましたが、こちらは太さも通常サイズ。
味付けによって太さを変える場合もあるようですが(フレンチサラダ味は細めの生地)、九州しょうゆ味は通常サイズの生地の方が向いているという事なのでしょう。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉えびの香ばしい香りと、醤油や出汁類のふんわりとした香りがあります。香りはお菓子の袋を開けた時に一番最初に感じる感覚で、食べる人の期待感にも関係する部分ですから、この「エビの香りがしっかり出ている」というのは食べる方からすると大事な要素ですね。
例えば「えびせんなのに、袋を開けたらビニール袋のにおいしかしなかった…」とかだったら食べる前から残念すぎますもんね!笑
ちなみに「袋を開けた時の商品の香りが強め」のお菓子は、「食べてる時の香りもかなり強い」のでよりインパクトがあります。
〈食感〉サクサク!とした食感、この程よい食べ応えはやはりロングセラー商品だけあって間違いないですねー。どの会社にもある看板商品、それらが人気の理由はやっぱり「また食べたい」と思うリピーターがたくさんいることですね。
〈味〉一言で言うと、最初は「なんだこれ??」と思うのに食べているうちに美味しく感じてきて止まらない味です!
この九州しょうゆ味…つまりは甘口しょうゆ+鶏だしなんですが、これがまた複雑なお味ですね。しょうゆ、だし(鶏&こんぶ)、えびや香辛料の方向性を出すのに色々な食材が使われています。とても複雑な味なので、最初に食べた直後は「何味だかよくわからない!」と感じました。
ですが、しばらく食べているうちに不思議と美味しく感じてきましたね。
家族と食べたのですが、他の人もまったく同じような反応で、最初は「ん?微妙…」とか言っていたのに、気づいたらあっという間に食べきっていましたね。一口目でなく、いくつも食べているうちに留まらない事に気づく感じでした。笑
最初と途中からで評価が変わる理由は、
①九州しょうゆに馴染みがなく、しっかりとしょうゆ自体の味を把握できていなかった(私は中部出身)
②えびせん生地がおいしく、シーズニング(上にかけてある味付け)の味にまとまりを出している
…と、この辺りが関係しているかと思います。
関連商品
説明不要なえび練り込みが特徴のスナック菓子。1964年発売の、カルビーのロングセラー商品代表格。
地域限定かっぱえびせんの関西限定バージョン。こちらもしょうゆを題材に使い、かつおとこんぶの2つのだしを効かせている。
他社、他ブランドの競合商品
日本の基礎調味料として食卓、そして料理に欠かせない商品だけに、しょっぱい系のお菓子の中では定番の醤油系フレーバー。
ただし、今回のように「九州」しょうゆ、などとするとライバル商品はぐっと範囲が絞られてきますね。特に全国展開する商品は数が少ないです。
〈同ジャンル菓子〉スナック
↓チップスターL 九州しょうゆ味(旧ヤマザキナビスコ)
和を打ち出した、チップスターの2016年4月の新商品。公式サイトには現在掲載なしですが、鶏+九州しょうゆの、「かっぱえびせん 九州しょうゆ」と同じ味付けの方向性。
〈別ジャンル菓子〉米菓
↓こめぽて(三幸製菓)※終売
2015年発売ではあるが、ノンフライで仕上げた米+じゃがいものスナック。ノンフライでカロリーが気になる人にもやさしい設計。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★☆☆地域限定わかりやすく明快 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★☆クセあるが連食性高い |
総合評価 | ★★★☆☆気軽に地域の味が食べられる |
間違いなくおいしい「かっぱえびせん」の生地に地域の味を乗せた、気軽に試せる地域限定商品です。
地域限定というと「その土地でしか買えない」というイメージがありますが、この商品は(一時的かどうかはわかりませんが)販売エリアを拡大しているようなので、お試しにもってこいですね。
そして、甘味のある特徴的な醤油の風味にえびや鶏といった色々な種類の旨みや味が出て、複雑ながらもクセになる味わいです。
「やめられんばい、止まらんばい」と書いてある通りですね。安定の「手が止まらない味」で、ほぼ★4に近い★3つの評価です。
さすがかっぱえびせんは食べだすと手が止まらなくなりますね!
まとめ
近年ではB級グルメやご当地限定のお菓子は注目度が高く、気軽に別の地域の味を楽しめる時代になりましたね。
今回のかっぱえびせんのように全国向けの商品もあれば、ご当地限定のお土産お菓子の中には、さらに多数の限定フレーバーがあります。
「こんなフレーバーの新商品があったんだけど、どう!?」と話題づくりにもぴったりの一品ですよ。