どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【新発売】大人のふーせんの実ガム 国産ぶどう です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | 大人のふーせんの実ガム 国産ぶどう |
製造者 | 株式会社 ロッテ |
名称 | チューインガム |
内容量 | 26g ※数えたところ、6粒 |
原材料 | 砂糖、ぶどう糖、水あめ、ぶどう果汁パウダー、ゼラチン、濃縮ぶどう果汁、カカオ抽出物/ガムベース、増粘剤(アラビアガム)、甘味料(ソルビトール、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)、酸味料、軟化剤、香料、光沢剤、着色料(野菜色素、紅花赤)、ゲル化剤(ペクチン) |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | ゼラチン |
賞味期限 | |
発売日 | ?(SNS(Twitter)上での一般投稿では、2018年1月に登場したのが確認できた) |
発売エリア | ? |
価格 | ? |
商品コンセプト・説明 | 子供の頃に食べた「ふ~せんの実」が、大人向けに!ぶどう果汁をたっぷり配合し、瑞々しい大人のためのぶどう味。(パッケージ裏商品説明より) |
備考 | 新発売 |
ロッテのロングセラーブランド「ふーせんの実」シリーズより、大人向けの新商品「大人のふーせんの実 国産ぶどう」が新登場。
商品キーワード
新発売、ロッテ、チューインガム、ふーせんの実、大人のふーせんの実、国産ぶどう、グミ
やはりここで注目すべきは、「大人のふーせんの実」「国産ぶどう」「グミ」というポイントですね!
数多くのチューインガムブランドを擁する「ロッテ」から発売されている、子ども向けチューインガムブランド「ふーせんの実」。ロングセラー商品なので、子どもの頃に食べた!と懐かしんでいる方も多いことでしょう。このブランドから派生して作られたのが、今回の大人向け商品ですね。
さて、今回の商品は「大人のふーせんの実 国産ぶどう」。「ふーせんの実」ブランド自体は子ども向けですが、近年の子ども向けブランドのお菓子の大人向け展開同様に、ふーせんの実も大人向け商品を展開したことになります。
ロングセラー商品なので食べたことがある方が多いでしょうし、子どもの頃に食べていた、と懐かしく感じる大人の方も少なくないでしょう。このような子ども向けのロングセラーブランドは、「昔食べていた」人が大人層に多い分、「大人の○○」という商品展開が効果的ですね!
そしてフレーバーである「国産ぶどう」で、定番となっているブルーベリーとは少し違う味わいをチョイスしつつ、ガムで人気の味付けにしてあります。大人向け、という事で国産原料を使い、こだわり感・本物志向をアピール。
ちなみにこの商品、2018年4月現在ニュースリリースはもちろん公式サイトにも全く情報が載ってないので、上記の「基本データ」もパッケージで確認できた内容ばかりです。
今のところ(私が住んでいる新潟県内では)、店舗チェックではコンビニでしか売っていないですがテスト販売や先行販売の段階なのかもしれません。5月に入ってから急に県内のコンビニに登場している感じだったので、販売に地域差がありそうですね。
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | コンビニ(セブンイレブン) |
購入日 | 2018/05/01 |
購入価格 | ¥166(税込) |
備考 | ― |
レジ前側のエンドに、グミの下側にフック陳列。他のフックタイプの商品がフック1つ分だったのに対して、こちらの商品だけはフック3つ分(=3列)陳列されていました。
コンビニによって陳列している差がありましたが、けっこう導入率は高いみたいでした。ちなみに、確認したのはどれも新潟県内の店舗です。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
アルミ蒸着の、フック穴ありのスタンディングパック。
中央のゴールドの吹き出しのような印刷が目を惹きます。通常の「ふーせんの実ガム」はブランド名部分が明るい色でポップな印象ですが、こちらはゴールド×ブラックでシックな落ち着いた印象で高級感もあります。大人向けのイメージを受けますね。
少し暗い色味のぶどうのイラストは、洗ったばかりの新鮮で瑞々しいような印象を受け、果汁感がしっかりありそうに思えます。
背景色も濃い紫のグラデーションで落ち着いた雰囲気ですが、白いラインでキラキラとしたマークとブランドキャラクター「ふーさん」が描かれ、ブランドらしさもしっかりと残してあります。
右下には「濃厚仕立てのふうせんガムです。」の文字と共に商品の断面イラストが入っていて、具体的にどんな商品かイメージできます。
キャッチフレーズは「新感覚 グミ&ガム」。
左下に、フレーバー名の「国産ぶどう」と書かれていますが、かなり控えめの表記ですね。そしてその下、具体的なぶどう果汁の割合が細かく書かれています(法令で決まっているため)
↓パッケージ(裏)
パッケージ裏側は、上4分の1ほどが商品説明、残りがパッケージ関連必要事項。
裏側のブランド名は、通常の「ふーせんの実」のものが使われ、隣に書かれているイラストや商品写真もそのままで、この商品を買った人が元ブランドにも興味を持てるように工夫されています。
商品説明部分には「子供の頃に食べた「ふーせんの実」が、大人向けに!」と書かれていることからも、これは「小さい頃にふーせんの実ガムに親しんだ大人」をターゲットにしていることがわかりますね。
↓パッケージ(底)
※今回写真撮り忘れましたが、スタンディングの印刷なし、銀色のアルミパッケージそのままです。
↓栄養成分表示拡大
1パック6粒入りで、カロリーは80kcal。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「ぶどう果汁パウダー」「濃縮ぶどう果汁」「甘味料」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「砂糖」、次いで「ぶどう糖」、「水あめ」と続きます。ガムは糖類が基本の原料なので、こちらの商品も糖類が最も多く含まれますね。
この商品では、ガムとグミが一緒になっている(グミ入りガム)なので、グミに使われる原料であるゼラチンも使われています。
今回のフレーバー「国産ぶどう」の要となる原料は「ぶどう果汁パウダー」「濃縮ぶどう果汁」「香料」。
ガムは果汁の使用への基準が細かく法令で決まっていることもあり、実は無果汁のフルーツフレーバーの商品がかなりたくさんあります。(裏面をよく見たら、これもなんて知らなかった!って商品、けっこうありますよ!)
それに対して、この商品ではただぶどう果汁を使うだけだなく、国産原料を使っています。表パッケージにも書かれていますが、ぶどう果汁そのものは原材料全体の6%を占め、そのぶどう果汁のうち80%が国産です。表示順位から、おそらくぶどう果汁パウダーが国産品でしょう。
多くのガムでは使われていない果汁をしっかりと使うことで、自然な果汁感を付けることができますね。
また、ガムやグミは非常に香料の役割が大きいお菓子のひとつ。もちろんこの商品でも香料が使われていますが、この香りの強さがガムとしての味わいの強さにも大きく影響しています。
添加物は、ガムベース以下の9種。
やはりガムは添加物多めです。ソルビトールやアスパルテームといった甘味料が数種使われていますが、これらは一般的な砂糖と比べて舌にやや残る独特な清涼感を持ちます。
ちなみに、通常のふーせんの実では、本物の果汁と添加物の甘味料は使われてません。(そのほかにも細かい違いはありますが、これが一番大きいかな)
包装
個包装なし。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓包装を開けたところ
開け口から開封すると、大きめのガムと捨て紙が入っているのがわかる。
ガムは6粒入り。ガムの枚数に対して捨て紙の枚数はかなり多め。(数十枚入っているが、おそらく捨て紙の規格は他の商品と共通)
チャック付きのスタンディングパック入りですが、6粒くらいならあっという間に食べ切りそうです(私は、ですが。笑)。
↓商品アップ
艶のある赤紫色のガム。色味はパッケージの背景色の色に近い。
↓断面(割ってみたところ)
外側の糖衣部分、中のガム部分、中心のグミ部分がはっきりとわかる。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
つやつやとした滑らかな表面の糖衣と、鮮やかな赤紫の色味が食欲をそそります。
通常のふーせんの実も同様に艶のある見た目ですが、大人のふーせんの実の方が粒サイズが大きいので見た目のインパクトがありますね。
半分にカットしてみると、中心に赤っぽい色味のグミ、その周りに白いガム、さらにその周りに薄い赤紫色の糖衣の層があることがわかります。
見た目の印象も良いです。
(そして、見た目のインパクトといえば、中身を出してみた時の「6個しか入ってない!?」という驚きもありましたが…もっと入ってるかと思った、っていう、ね。)
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ(cm)※全体 | 長辺 2.0 | 短辺 1.7 | 高さ ー |
長さ(cm)※グミのみ | 長辺 0.9 | 短辺 0.8 | 高さ ー |
大粒のボールガムなので、直径が大きめ。
半分にカットした際に少し潰れてしまったので、直径でなく長辺・短辺として記録しました。(実際には、球状なので長さの差はほとんどないと思います)
ガチャガチャで見かける、あの大きなボールガムよりは、少し小さいですね。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
フルーツの瑞々しさを感じるような、甘いしっかりとしたぶどうの香りがします。ガムは特にフルーツフレーバーでも果汁ゼロってのが割と普通なのでその分香り強めの商品が多いです。この商品にはしっかりと果汁が使われていますが、ガムらしく香り強め。
本物のぶどうの香りというよりは「ぶどう味のお菓子の香り」で、よくお菓子に使われる類の香りですね。
もちろん、ぶどうの果汁が使われているので、果汁そのものの香りもほんのりあるかと思います(嗅ぎ分けたりはできませんが)。
しっかりとぶどうの香りがあることで、食べる前の期待感も高まり、食欲も刺激しますね。
〈食感〉
まず一口噛むと、表面の糖衣がパキッと割れ、次にややソフトなガム部分、さらに噛むと中心にあるグミ部分の少し強めの弾力にあたります。
通常のふーせんの実と比べると、大粒サイズなこともあり、糖衣の存在感がありますね。パリパリとした食感が楽しいです。
噛んでいくと、グミ部分と糖衣がどんどん細かくなる分食感が弱くなり、逆にガム部分の存在感は増していきます。
最後には、ガムベースの部分だけが口に残ります。このガムベース部分の固さは商品によって違いますが、「ふーせんの実」シリーズは柔らかめですよね。ガムでふうせんを作りやすいような固さになってます。
この商品でもその点は変わらず、こちらもガムを簡単に膨らますことができます。
〈味〉
ぶどう果汁がしっかりと使われているので、果汁感があります。
多くのフルーツガムは果汁ゼロの分、酸味や甘味の強さ、特に香りでフレーバーの風味を作ります。つまり、ほとんどのフルーツガムでは鼻に抜ける香りで「○○味」と認識していることになりますね。
それに対してこの商品にはぶどう果汁が使われているので、舌でもしっかりとぶどうの風味を感じ取ることができます。
ぶどうのジューシーさやフルーティーさが自然に感じられ、やはり果汁ゼロのフルーツガムとは質が違いますね。
一方でグミとガムの食感の違いはありますが、グミと間違ってガムを飲み込まないように少し注意して食べなければならない感じがありました。(味に集中しづらい…)
「グミ入りガム」という特別製ではありましたが、ぶどうの自然な果汁感を押して「グミなしの国産果汁入り大粒ガム」でも良かったのでは、と感じました。(グミ入りでないとこの果汁感は絶対出ない!とかなら、また話は別ですが。)
というわけで、味はとってもおいしいけどグミが入っていることで少し食べづらかったので、「これ、グミいらないかも?」というのが正直な感想です。
(家族とも食べましたが、やはり一言目に「美味しいんだけど、これグミ要る?」と言ってました…)
関連商品
ロッテのロングセラー・チューインガムブランドのひとつで、子ども向けシリーズ。その定番フレーバーがこちらのブルーベリー。近年の商品リニューアルで、大粒サイズのガムも一緒に入るようになった(以前は小さい粒のもののみ)。
他社、他ブランドの競合商品
「ふーせんの実」シリーズのようなカラフルなボールガムは全体として子ども向けの傾向が強いです。ふーせんの実はもちろん、駄菓子、ガチャガチャのアイテムとしても人気が高く、子どものお菓子として定番ですね。
また、フレーバーである「ぶどう」はガム、グミ、キャンディなどで定番となっており、香りの強さや色味、味の再現のしやすさからメーカー側からも好まれています。ぶどう味は消費者からの人気も高いので、各ブランドからの定番フレーバーのひとつとして採用されていることが多いので、競合多数ですね。
〈同ジャンル菓子〉ガム
グリコのジューシーな食感が特長のチューインガム商品。すっきりした味わいとユニークなネーミングで人気になった商品。元々板ガムだったが、規格が変更され粒ガムの2種アソートになっている。
今回の「大人のふーせんの実」とは、ジューシーさと言う点が共通しているが、こちらは無果汁。
駄菓子のロングセラーガム・マルカワのガム、その人気フレーバーといえばこのグレープ味。
長年駄菓子としてちいさな箱入りサイズでの展開だったが、大容量で持ち運びもしやすいボトルガムも新登場し大人にも親しまれている。
〈別ジャンル菓子〉グミ
明治のロングセラーグミブランド「果汁グミ」シリーズの定番フレーバー・ぶどう。果汁100%のシンプルで飽きのこないジューシー味わいと、ぶどう型のグミが特徴。このシリーズも、ふーせんの実同様、子どもに親しまれている。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆グミを買う層にもアピールできる包装形態、「ふーせんの実ガム」ブランドの派生でリッチテイストなのも明確に伝わり◎ |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★☆☆☆果汁感◎、食感も良い。しかし食べづらいのでグミの必要性?? |
総合評価 | ★★★★☆☆☆グミの必要性あまり感じないが、ジューシー感と食感よくおいしい。 |
大粒サイズで果汁感がある、食べ応えありな一品です。
通常のふーせんの実は小指の先程の小さめサイズのボールガムですが、この商品は直径2cm近くの大粒サイズ。そのため、1粒でも食べ応えがありますね。
また、「国産ぶどう」とフレーバー名に入っている通り、ガムながら国産果汁由来の原料をしっかりと使って、ジューシーな味わいを表現しています。本格派ですね。
糖衣の甘くパリパリした食感、ガムのソフトな弾力感とぶどうの果汁感、グミの弾力食感、と3層それぞれで食感が異なるのが楽しいですね。
そして、ガムは他のお菓子と違って基本飲み込みません。そのため「グミは飲み込むがガムは飲み込まないようにする」と注意しなければならず、意外と食べるのに気を遣いました。
グミ入りガム、という特別仕様のふーせんの実なわけですが、グミなしの方が食べやすかったのでは…?それとも、グミが入っていないとこのジューシーさにはならない、とかでしょうか…?
ジューシーでおいしいけど価格面と、グミが若干食べづらいので総合で★4つです。
通常のふーせんの実と比べてもかなり割高なのはもちろんわかりますが、開けてみて6粒しか入ってないのはちょっと残念かも。「え、これしか入ってないの!?」感が、通常のふーせんの実のたっぷり感と比べると歴然です。
いや、おいしいんですがね!もっと食べたい感じですよ。グミインと国産果汁入りな分、どうしても割高になってしまうのでしょうね。
まとめ
ロッテの新発売「大人のふーせんの実 国産ぶどう」。
大人向けとして作られたこのふーせんの実は、しっかりと果汁が使われたジューシーな一品です。ちとお高いですが、ふーせんの実ブランドが好きな方はきっと味を気にいるでしょう!
今のところコンビニのみでの販売でネットでも売っていないようなので、気になった方はコンビニで探してみてくださいね!
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