どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【新発売】アルフォートミニチョコレート北海道小豆 です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
※関連記事
→【期間限定】アルフォートFSマロン&ミルクチョコレート(ブルボン)商品分析!
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | アルフォートミニチョコレート北海道小豆 |
製造者 | ブルボン株式会社 |
名称 | 準チョコレート菓子 |
内容量 | 12個 |
原材料 | 小麦粉、砂糖、植物油脂、ショートニング、デキストリン、全粉乳、ココアバター、小豆粉末、乳糖、小麦全粒粉、小麦ふすま、脱脂粉乳、食塩、小麦胚芽、クリーミングパウダー(乳成分を含む)、カラメル粉末、(にゅせい分を含む)/加工デンプン、乳化剤(大豆由来)、膨脹剤、着色料(ビートレッド)、香料、トレハロース |
賞味期限 | |
発売日 | 2016年9月6日(※北海道エリアのみ2016年8月23日に発売) |
発売エリア | 全国(販売チャネル…コンビニ、量販店、ドラッグストア等) |
価格 | 希望小売価格100円(税別) |
商品コンセプト・説明 | 北海道産の小豆を練り込んだチョコレートとダイジェスティブビスケットを組み合わせました。小豆のやさしい香りと味わいをお楽しみください。(公式サイトより) |
備考 | 新発売 |
ブルボンの人気ブランド「アルフォート」のサイズ違いで展開している「アルフォートミニ」シリーズよりの新商品です。
コンビニやスーパーで、板チョコのある売り場によく置かれる、配置しやすい商品。
商品キーワード
アルフォートミニ、新発売、北海道小豆
やはりここで注目すべきは、「アルフォートミニ」「北海道小豆」というポイントですね!
アルフォートミニは、ファミリーパックタイプなどの大きめのパッケージと違い、手頃な食べきりサイズが魅力ですね。
ただの小豆ではなく「北海道」小豆というところが大事なポイント。「〇〇産」と産地で差別化してこだわり感を演出できます。やはり、中〇産なんだか国産なんだかわからんような小豆より、北海道産の方が品質も味もいいだろうと思いますよね!
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | 郊外型スーパー |
購入日 | 2016/09/25 |
購入価格 | ¥93(税別) |
備考 | ― |
税込で、希望小売価格の100円ぴったりですね。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
↓パッケージ(表裏)
小豆をイメージさせる、シックな赤紫のパッケージが目を惹きます。そして、小豆と洋風のビスケットチョコであるアルフォートのコラボ…どんな味だろうと気になってしまいますよね。食べる楽しみがあります。
ひとつ注意しなければならないのは、小豆に関する注意書き。表パッケージに、「北海道小豆4%使用(生換算)」とある点です。(原材料の項目にて後述します)
↓栄養成分表示部分拡大
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「小豆粉末」「着色料(ビートレッド)」とある部分ですね!
ショートニングはお菓子業界で定番の原材料。バターの代用品ですね。ショートニングを使う事で原材料費を抑えます。
次にこの商品の要、小豆粉末。小豆は粉末を使っているようです。原材料表示は添加量の多い順に表示されてはいますが、実際どれだけの量の小豆粉末が使われているかはざっくりとしかわかりませんね。
パッケージ表面に「北海道産小豆4%使用(生換算)」と小さな文字で書かれていますね。つまり実際の使用量は「北海道以外の産地の小豆が96%、北海道産小豆が4%(生換算)」使われていることになります。
普段お菓子を買うとき、このような細かな注意書きまでまじまじと見る消費者の方はいないと思いますが(笑)、消費者への誤解を防ぐために、このような書き方(%まで書く)が義務付けられています。「北海道産小豆使用」とだけ書いてあったら、買った人は「100%北海道産しか使ってないんだ」と勘違いするかもしれませんからね!
言葉って難しいですよね…「使用」は使っていればいいんだから、本来なら1%でも100%でも使用は使用です。しかし、消費者に誤解を与えかねないので、このように丁寧に表記するように決まっているのです。消費者のために配慮されている部分ですね。(表示作る方はけっこう大変なんですが笑)
しかし、北海道産あずき100%の商品も少なくない中で、商品名に北海道産小豆と言っているのにこの4%という半端な数字が気になりますね。笑(でも私も、原価の関係でこんな感じの半端な使用量にした製品作ったことあります。悩ましいです)
さらに着色料ですが、鮮やかな赤紫色は小豆粉末を相当量入れてもほとんど出ないでしょうから、ここは着色必須ですね。きっと入れなかったらかなり残念な色合いなはずです…。見た目大事! 見た目が悪いとそれだけで食べたい気持ちが失せるのですから、視覚に訴えることは重要なポイントなのです。
トレイ
下記項目参照。
包装
包装もチェック。
高級感を感じる色合いですね。写真では分かりづらいですが、深みのあるピンク系の色でとてもきれいです。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
同じくブルボンから出ているブランチュールミニと同じ形状の紙トレイです。ブランチュールと違ってアルフォートの方が滑りづらく重なりづらいので、出た時点でグチャ!とはなりづらいです。(ブランチュールはそれやっちゃいました。グチャ!とね笑)
サイズと色合い以外は通常サイズのアルフォートとほとんと違わないように見えます。
常温でしたが、チョコレート部分が柔らかくなっていて手で割れなかったのでやむなく包丁カット。包丁カットの場合と手で割る場合では断面がそうとう違いますね。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉まず鮮やかなほんのりとやさしい色味の赤紫色がかわいらしく、見た目も華やかなチョコレート部分がいいですね。サイズは小さいですが、アルフォートブランドの特徴となる帆船のモチーフもそのまま、小さくなっていますがきっちりと入っています。
裏面は、ミルクチョコアルフォートと同じ小麦ふすま入りのビスケットで、ぷつぷつとふすまが入っているのが見えます。
〈サイズ〉通常のアルフォートが2口分くらいとしたら、これは本当に一口サイズ。噛むとビスケット生地はこぼれやすいので、一口に入るのは汚れずに食べやすいですね。オフィスや自宅であまり汚したくないな…と思っている時には、こちらの方が食べやすいので女性に好まれそうですよね。
〈味・香り・食感〉
〈香り〉甘めの独特な香りですね。嗅いだだけでは、なんの香りか当てる事は難しいと思います。
これですぐ小豆と当てる人、かなり少ないのでは…。お菓子によく使われるような香りなんですが、印象としては栗やさつまいも系のフレーバーと混同しそうな感じです。
先日食べたアルフォートマロンと同系統のにおいがあるので、香料の選び方以外にもチョコレート生地などの持つ「そもそもの香り」もあるのかもしれません。そしてビスケット生地の香ばしい香りもしっかりありますね。
〈食感〉やわらかめのチョコレートとざっくりした食感のビスケットの組み合わせ、やはり良いですね! チョコレートは口溶けがよいのに対して、ザックリとしっかり歯ごたえのあるビスケットがある事で食感に変化があるのが食べ飽きない理由ですね。
〈味〉香りで小豆の感じがあまりなかったのもあって、口に入れた瞬間の先味(さきあじ=最初に感じる味)は何のフレーバーかハッキリしません。香りが栗のようなさつまいものような…本当に勘違いしそうな香りの「近さ」もあって、「小豆だ!!」と確信する感じではなく、ほんのりとした風味ですね。
噛み砕いてしばらくして、後味に差し掛かった頃に小豆の風味がほんのりと出てきます。あの豆らしい香ばしいような甘みですね。
あくまでほんのりと小豆の味がした後に、また小豆は薄れてチョコレートとビスケットのベースの味が強い後味に変化します。
思った以上に小豆の主張が少ないと感じたのですが、「小豆=あんこ」のイメージがあるからかもしれませんね。
あんこを使った和菓子の定番としては、大福やまんじゅうといった、中にふんだんにあんこを入れたお菓子。これが比較に入ってくると物足りない印象を感じやすいかもしれません。
しかし逆に、これだけほんのりとした風味に抑えてあるのでホワイトチョコレートやビスケット生地との違和感が、抑えられるのかもしれませんね。
(ちなみに、家族にも味を教えずに「何味か当てて見て!」と数個ずつ渡してみたところ、「味は栗かなぁ…でも色は紫いもみたいだし、さつまいも味かな!」とまったく小豆は出てこず。正解を教えてから慎重に食べたら、「なるほど小豆かー!」としみじみ言っていました笑)
関連商品
↓アルフォートFSミルクチョコレート&リッチミルクチョコ(ブルボン)
アルフォート定番人気の2つがアソートになった人気のファミリーパック商品。
持ち運びに便利な、薄型パッケージに入ったポケッタブルサイズのアルフォート。通常アルフォートよりも小さめで、より食べやすさ、汚れやすさに配慮されている。
他社、他ブランドの競合商品
小豆はもちろん、あんことして和菓子には欠かせない甘味です。
最近では、和×洋のスイーツも増え、人気ですよね(洋菓子に和テイスト→抹茶パフェとか、和菓子に洋テイスト→クリーム大福とか)
この「アルフォート北海道小豆チョコレート」のようにビスケットを合わせたものは少ないですが、チョコレート単品の製品では定番になっているものも。
〈同ジャンル菓子〉準チョコレート
↓超あずき(森永製菓)※終売
超薄型の商品設計で話題となった、超あずき(終売)。薄い円形のフォルムは、それまでの定番チョコレート製品とはまた違った食べごたえを提供。姉妹品に、超抹茶も。
ファミリーサイズのチョコレートを中心に多数のお菓子を手掛けるタカオカの、定番和風チョコレート。姉妹品にきなこチョコレートも。
〈別ジャンル菓子〉アイス
カップアイスの人気シリーズMOW新商品。北海道産あずき100%使用で、隠し味の塩によってすっきりとした後味。
井村屋の定番人気アイス、あずきバーシリーズの中心商品。そのほかに、ミルク金時バー、宇治金時バーもレギュラーとして発売されている。和風アイスの定番。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★☆☆パッケージカラー目を惹き、小豆に関心持てる |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★☆☆小豆の風味弱め |
総合評価 | ★★★☆☆お試し向きの商品 |
洋風ビスケットチョコ×和素材(小豆)という、興味を惹かれる新商品です。変わったフレーバーのアルフォートが登場したから、試してみようかな、という人に向いています。
小豆の風味は確かにあり、ほんのりとした和テイストがこれまでの洋風のアルフォートのイメージからは少し離れつつも、ビスケット生地とチョコレートの味のハーモニーを楽しめます。
小豆がガツンと主張しているわけではないので、少しフレーバーが控えめな点で★3つです。集中して食べないと、小豆に気づけないこともありそうです。
洋風であり和風…という感じの、どちらでもあるような不思議な印象のアルフォートですね。甘さはやや強めです。
まとめ
チョコレート業界でも、人気ブランドから多数の和フレーバーの商品が発売されており、その中でも特に抹茶は不動の人気を得ていますね。
それに対して、風味の表現自体と洋菓子との合わせ方が難しいと思われる「小豆」を使ったこのアルフォート、ほんのりとした風味が特徴的です。普段から和菓子やあんこを好む方は、お試ししてみるのもおすすめです。