どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【新発売】米+黒糖スティック です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
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基本データ
まずは基本データから。
商品名 | 米+黒糖スティック |
製造者 | 岩塚製菓株式会社 |
名称 | 菓子 |
内容量 | 96g(6パック) |
原材料 | うるち米(日本)、植物油脂、黒糖(沖縄県産100%)、グラニュー糖、でん粉、水飴、黒胡麻、しょうゆ、食塩、着色料(カラメル、カロテノイド)、乳化剤、香辛料抽出物、(原材料の一部に小麦、大豆を含む) |
賞味期限 | 120日 |
発売日 | 2016年9月5日 |
発売エリア | ― |
価格 | NPP |
商品コンセプト・説明 | あっさりとした自然の甘みと軽い食感で、2008年の発売以来ご好評いただいている『米かりんと』を このたび、素材を生かした「米+シリーズ」に追加し、『96g 米+黒糖スティック』として発売します。 商品のテーマである「米」+「素材」を視覚的に表現したロゴマークを商品タイトルの中央に配置し、 素材の美味しさを表現する為、素材の写真を大きく配置したパッケージにしました。 素材にこだわり、お米は新潟県産、黒糖は沖縄県産を100%使用しています。生地に黒糖と黒胡 麻を練りこみ、さらに黒糖を使用した独自の蜜でコーティングすることで外側はカリッと、中はサクッと した軽い食感となっています。(ニュースリリースより) |
備考 | 新発売、自社ブランド製品リニューアル |
上記にもある通り、本商品は以前より同社で発売されている人気商品「米かりんと」をリニューアル発売した物のようです。
商品キーワード
国産米100%、黒糖、かりんとう
ここで注目すべきは、「国産米100%」「かりんとう」というポイントですね!
米菓業界は成熟産業なのでなかなか新商品の開発は難しいのですが(やりつくされている分野)、最近では各社の別ジャンルへの参入が盛んですね。このかりんとう系の商品もそれに当たります。
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | 郊外型スーパー |
購入日 | 2016/09/05 |
購入価格 | ¥ |
発売日当日購入です!買ったの私じゃないですが。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
↓パッケージ表
青の「米+」のシリーズマークが印象的ですね。ブルーが目立っていてデザイン的にも締まりがあります。書体には筆文字でなく明朝体が使われているので、商品名から繊細さや上品さが伝わってきますね。白ラインの上に黒糖、下に商品のイメージ写真を載せたデザインですが、全体に似た色合いだからよく見ないと遠巻きにはわかりづらいかな。
↓パッケージ裏
上に商品説明、下に必要記載事項。米+のブランド説明と、商品自体の説明がされています。裏面にはブランドマークは入っているもののイラストや写真はなく、シンプルですね。
↓原材料表示部分拡大
注目すべきはもちろん、原材料の第一位に「うるち米」とある部分ですね!これが普通のかりんとうとの最も大きな違いです。原料が小麦のノーマルなかりんとうに対して、米を主原料にするからには生地自体の性状、味わいも違うことでしょう。
こちらの裏面表示には「菓子」となっていますが、商品分類上はやはり「米菓」となっているようですね。
トレイ
この商品は個包装、トレイ、乾燥剤が入っていました。6パック入り。うち2つはすぐに食べられちゃったから写真にもないよ!
乾燥材が封入されるのは期間が限定されているようで、普通の米菓よりも品質的にはデリケートなのかもしれませんね。
包装
個包装もチェック。
個包装中央に大きな文字で商品名、マークが入っています。上側は光沢のあるあずき色、そして白を使って商品名を目立たせています。下は透明なので、商品もしっかり見えますね。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓商品アップ
↓断面(割ってみたところ)ちょっとぶれてますが。
〈外観(見た目・サイズ)〉
断面からも、ゴマが練りこまれているのがわかります。見た目ではそんなにわからないですが、黒糖も練りこんであるとのこと。生地表面にはしっかりと黒糖の蜜が絡んでいて、艶があり食欲をそそります。
サイズ的には、少し短めのフライドポテトと言った感じでしょうか。女性が手につまんで食べやすい一口サイズですね。
この1袋に10本入っていました。(平均ではありません)
〈味・香り・食感〉
香りは、黒糖よりも黒ゴマを強く感じます。それから醤油の香りも強めなので、香りだけだと醤油&ゴマのせんべいみたい?
食感は少しガリガリっとした歯ごたえがありますが、表面はそれなりの硬さがあるものの中はさっくりとして思ったよりも硬さは強くないです。ガリガリ食感の小麦のかりんとうも少なくありませんから、それからしたらサイズも相まってヘタな小麦かりんとうよりも食べやすい。かりんとうと言うだけあって、黒糖の蜜はしっかり乾いているので持った時に手が汚れないです。
味は、米の生地、黒糖、ゴマがそれぞれ風味が立っていますね。黒ゴマの風味が割と強めなので、黒糖よりも目立ってるかな。あまりパッケージを見ずに買った人は黒ゴマの風味にあれ?と思うかもですが。このゴマがないと、やっぱりパンチに欠ける味になるのでしょうね。
関連商品
「米+黒糖スティック」の元となった商品。こちらのネーミングの方が、米でできたかりんとう、と直感的に商品のイメージがしやすいです。
米+シリーズとして発売された、新商品2品。公式HPには「お米で作ったお菓子」の一覧に「米+黒糖スティック」と「米かりんと」が一緒に掲載されています。今回調べた限りでは、並行販売されていくのかそれとも切り替えで米かりんとが終売になるのかはよくわからず。
他社、他ブランドの競合商品
米でかりんとうを作る、という点で近年同様の商品を作っている米菓会社も数社。
それから、そもそもの小麦を主原料とするかりんとうは言わずもがな強すぎる競合ですね。なんて言っても本家ですからね!
〈同ジャンル菓子〉米菓
↓お米かりんとう 沖縄黒糖味(雪国あられ)
こちらは米でできたかりんとう、沖縄黒糖とまったくのテーマかぶり。しかしこちらはゴマの添加なしで、組成でも植物油が最も多い(油多め)なのが違いますね。
↓ミルクかりんとう 塩レモン味(三幸製菓)
三幸製菓はかりんとう分野に積極的に参入しているようですね。雪の宿の蜜掛けの技術を応用した商品。
〈別分野菓子〉焼き菓子
オーソドックスなかりんとう。三度揚げするなど製法にもこだわりが。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★☆☆シリーズによると統一感あり |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★☆米、黒糖、ゴマのバランス良い |
総合評価 | ★★★☆☆かりんとうというより米菓強い |
やはりかりんとう、というよりは米菓色の強い商品です。
米の風味の良さ、黒糖の味わい、ゴマのアクセント、どれもしっかり出ているのですが小麦できたノーマルなかりんとうをイメージしてしまうと少し違うかな、という印象です。かりんとう自体がメジャーで馴染みのあるお菓子ですから、ジャッジが厳しいかもしれませんね。でも手が止まらなくなるバランスのいい味付けなので、食べやすいです。
私にはかりんとうよりはやはり「黒糖味米菓」、と感じたので総合で普通評価です。あくまで比較対象が「普通のかりんとうと比較して」なので、この商品自体は普通においしいですよ。
まとめ
近年多数の会社で作られている、「かりんとう米菓」。今回のようにゴマでアクセントをつけるなど、各社の工夫が見られます。
本商品は中でも「米かりんと」として既に人気の商品。米製のかりんとうのお試しにいかがでしょうか。
小麦アレルギーをお持ちの方にもおすすめですよ。