どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | えだまりこ うましお味 |
製造者 | 株式会社 カルビー |
名称 | スナック菓子 |
内容量 | 35g |
原材料 | えだまめ(大豆:遺伝子組換えでない)、植物油、ホエイパウダー(乳成分を含む)、食塩、粉末加工油脂、還元水あめ、こんぶエキスパウダー、発酵酵母エキスパウダー、デキストリン、コーンスターチ/加工デンプン、環状オリゴ糖、調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(V.C) |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 乳成分・大豆 |
賞味期限 | 製造日から4ヶ月 |
発売日 | 2018年7月16日(月)/関東エリア(山梨県を含む) 2018年7月30日(月)/中部エリア(静岡県を含む)・近畿エリア 2018年8月20日(月)/東北・信越エリア 2018年9月24日(月)/北海道エリア 2018年10月8日(月)/中国・四国・九州エリア |
発売エリア | 全国 |
価格 | オープン |
商品コンセプト・説明 | ・『えだまりこ うましお味』は、主原料にえだまめを丸ごと使用しており、噛むほどに塩ゆでしたえだまめの自然な旨味が「じゃがりこ」と同様の食感で楽しめます。 ・製品のスティックの緑色は、えだまめ本来の自然な色味であり、着色料は使用しておりません。 ・パッケージはチャック付きで「ちょこっと食べ」が可能になっており、コンパクトなサイズで持ち運びに便利です。 ・一口サイズにすることで、女性でも一口で食べることが可能で、外で食べるときに気になる音(咀嚼回数)も押さえました! ※製品サイズ「えだまりこ」約45mm、「じゃがりこ」約68mm(ニュースリリースより) |
備考 | 新発売 |
カルビーから、「えだまりこ うましお味」が新登場。
商品キーワード
新発売、スナック菓子、じゃがりこ、えだまりこ、うましお味、枝豆スナック、新素材スナックシリーズ、女性が食べやすい
やはりここで注目すべきは、「じゃがりこ」「枝豆スナック」というポイントですね!
じゃがいもの素材感を活かしたスティック形状のポテトスナック「じゃがりこ」シリーズの派生として誕生した本商品。公式サイト上には「素材替え」として紹介されています。
これまでにも、「とうもりこ」としてトウモロコシを素材とした派生商品が話題になりました。
本商品ではじゃがりこ同様のスティック形状に枝豆の色味、味わいを活かし、「じゃがりこ」の製法を応用した食感の良さを持ち合わせています。
今回のフレーバーは「うましお味」。うましお、というネーミングはカルビーの商品でよく出てきますね。これは出汁などの旨味を効かせた塩ベースのシンプルな味です。
味付けがシンプルな分、ベースとなる生地の部分の味が美味しさを左右しますね。多くのスナック菓子の同様の味が定番として採用される、ベーシックで万人受けするものになっています。
また、今回の商品は「じゃがりこ」以上に女性が快適に食べられることを重点的に考えられており、サイズやパッケージ規格が工夫されています(上記ニュースリリース情報参照)。
じゃがりこファンも枝豆味好きな人も楽しめる商品になっていること間違いなしですね。詳細も要チェックです!
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | ドラッグストア |
購入日 | 2018/8/30 |
購入価格 | ¥127(税込) |
備考 | ― |
カルビーの新商品として導入された本商品、新商品の中でも大きな扱いになっていて、私が買ったドラッグストアでは吊り下げ棚に所狭しと掛けられていました。
他の店舗でもコンビニ、ドラッグストア、スーパーと色々なお店で目につきやすいエンド横などにフック陳列されていました。
この商品は発売時期が国内のエリアごとに異なるので、私が購入したのは東北・信越エリアの発売が解禁された8月20日以降となっています。今後も未発売の中国・四国・九州エリアで解禁予定となりますね。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
白の背景色に明るい黄緑色のイメージ写真で、枝豆らしさ感じる色味のパッケージ。
パッケージ中央の「えだまりこ」の文字のデザインは「じゃがりこ」と同じ系統のデザインになっていて、シリーズであることがわかりやすいです。
たくさん並んだ枝豆を写したイメージ写真は、よく見ると枝豆のようなフォルムの形になっています。その手前、実際の商品のイメージ写真はじゃがりこと同じスティック形状で、枝豆そのもののような食欲そそる色味であることがわかります。
パッケージ右側には、えだまりこのイメージキャラクターらしいうさぎが、枝豆に抱きついているイラストもありますね。(そういえば、じゃがりこのキリンもなぜか目をつむってて横向いてたな…)
キャッチフレーズは「かむほどにえだまめ!」。シンプルで短い文言ながら、素材の味がしっかりしていそうなイメージが湧きますね。
↓パッケージ(裏)
パッケージ上4分の1ほどに商品説明、残りをパッケージ関連必要事項。
じゃがりこシリーズの特徴である、商品名などとかけたダジャレとデザインバーコードは健在!
商品説明には「カリッ、サクサクの心地よい食感で、噛むほどにえだまめの風味が口の中に広がります。」と書かれています。
その下、原材料に関しての情報として、「えだまめ丸ごと使用」「食物繊維入り」との情報も。
↓パッケージ(下)
底部分はマチになっていて、黄緑の背景色に商品名の「えだまりこ」の文字とイラストでポップな印象。
通常のじゃがりこはカップ入りですが、マチありのこのタイプのパッケージだとバッグなどにも入れておきやすいですね。カップタイプと違って、食べるのに従って中身が減るとよりスリムになります。
↓栄養成分表示拡大
1袋35g入りで、カロリーは170cal。食物繊維入りをパッケージにうたっているので食物繊維の検査値も表示されていますね、2.5g含有とのこと。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「えだまめ」「ホエイパウダー」「こんぶエキスパウダー」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「えだまめ」、次いで「植物油」、「ホエイパウダー」と続きます。スナック菓子の味はベースとなる素材(小麦やコーンなど)の味が強く影響しますが、こちらは生地のベースが枝豆!
豆を使ったスナック菓子や米菓は、「生地そのものが豆ベース」のものと「別の作物でできたベース生地に豆そのものや豆パウダーを練りこんだ」ものとの大きく分けて2種類がありますが、これは前者ですね。このタイプのものは生地自体が豆そのものなので噛むごとに豆の味がしっかり出ます(ベースが豆以外の物だと、逆に噛むごとに米や小麦などの味が出てきます)
また、「じゃがりこ チーズ」などでも使われている「ホエイパウダー」は乳由来の原料で、味にコクが出てクリーミーになります。
このフレーバー「うましお味」の要となる原料は「えだまめ」「こんぶエキスパウダー」「発酵酵母エキスパウダー」「調味料」ですね。
調味料ではありませんが、枝豆自体も甘味・旨味が豊富で、家庭などで食べられる枝豆などは塩だけの味付けで十分なほどですよね。
ここにさらに昆布の出汁感などを入れることで深みのある味に仕上がります。
添加物は「加工デンプン」以下の4種。スナック菓子では定番で使われる香料が使われておらず、色味の鮮やかさを演出する着色料もなし。
つまり、これらに頼らずとも十分な香り・色味が素材の枝豆だけで十分出せているということになりますね!
包装
個包装なし。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓包装を開けたところ
黄緑色が鮮やか。
↓商品アップ(表裏)
じゃがりこをそのまま緑色にしたような見た目。
↓断面(割ってみたところ)
割ると中は小さな空洞がいくつもあり、内側まで鮮やかな黄緑色。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
じゃがりこそっくりの形状に、鮮やかな黄緑色の生地が目を惹きます。
じゃがりこはじゃがいもベースなので黄色ですが、こちらは着色料無添加の枝豆そのものの色味です。
ものすごく鮮やかなので「着色料か?」と一瞬思いますが、ニュースリリースや原材料表示にあるように着色料は使われていません。
それだけで、枝豆そのものをどれだけたくさん使っているかが伺えますね。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ(cm) | 長辺 4.5 | 直径 0.8 |
スティック形状のひとくちサイズ。
太さの感じはじゃがりこと変わりませんが、女性でも一口で食べられるように若干長さが短くなっているとのこと。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
パッケージを開封してすぐ、茹で上げた枝豆のような強い香りがします。
これだけしっかりと香りがある場合には香料が使われてしまってる商品も少なくないのですが(枝豆香料や枝豆オイルなど)、この商品は香料無添加!
この香りは枝豆そのものの自然な香りです。じゃがりこは油で揚げてあるので、揚げ菓子独特の香ばしさもありますね。
〈食感〉
じゃがりこ同様の外側はザクっとハードめ、内側はサクサクと軽い食感。外側がハード食感ながら内側はソフト寄りで、しっかりした歯ごたえがありながら口どけも良いです。
公式でも、独自の製法でじゃがりこと同じ食感にした、とある通り、使っている素材が豆とじゃがいもで全く違いますが、食感がとても似ています。
じゃがりこだと思って食べても全く違和感ないですね。これだけ違う素材を使いながら食感の違いをなくしてあるのは、相当製造方法の微調整があったんじゃないかと思います。
〈味〉
枝豆の自然な甘味・旨味が、食べ終わりまでしっかり楽しめます。
口に入れる前から枝豆そのものの香りがありますが、食べた時には鼻に抜ける香りでさらに枝豆の香り・風味をより強く感じます。
中味からは調味料の旨味や出汁感もありますね。
後味に近づくにしたがって、クリーミーなコク感も加わります。
食べ終わると、後味に枝豆の風味とコク、旨味がほんのりと残ります。しかしそれもダラダラと続いたりはせず、自然となくなります。
旨味調味料が大量に添加されているとかなり後味がしつこくなるのですが、これはしつこさがなく、枝豆の自然な風味を活かした味付けになっていますね!
生地が枝豆ベースなので、キャッチフレーズの「かむほどえだまめ!」の言葉通り、噛めば噛むほど枝豆の甘みや旨味がしっかりと感じられる商品です。
塩や旨味のバランス、生地と味の一体感に食感や香り、見た目の良さもあり、かなりクオリティ高い一品です。
関連商品
カルビーの人気カップ入りポテトスナック。食べやすいスティック形状と飽きの来ない味、病みつき食感で大人気商品となっている。
サラダは特にあっさりめの風味とヘルシーなイメージもあって、中でも人気の商品。
カルビーの人気シリーズ「じゃがりこ」のベース素材をトウモロコシに置き換えた商品。食感や食べやすいスティック形状はそのままに、「病みつきとうもろこしスナック」に。
他社、他ブランドの競合商品
「えだまりこ」は、枝豆を使ったスナック菓子。スナック菓子の多くは小麦やトウモロコシベースなので、ベースの素材が少し特殊ですね。ベース素材としては純粋にライバルとなる商品は数少ないですが、定番となっているブランドもあります。
生地に枝豆を練りこんだスナック菓子や米菓も人気があり、通年販売されているものも多いですね。
枝豆そのものがビールなどのアルコールのおつまみ需要が高く人気で、枝豆スナックなども同様につまみとしての利用もあります。
一方フレーバーの「うましお味」は、出汁や調味料の旨味を塩ベースで整えたシンプルで素材の味を活かす味です。
スナック菓子の定番味の一つとして、大抵のブランドの通年販売の定番フレーバーのひとつとして採用されていますね。
その特徴は何と言っても米菓やスナック菓子の生地そのものの味の特徴がよく出る事で、味塩の味のバランスはもちろん、生地の美味しさによってもかなり味が左右されます。
〈同ジャンル菓子〉スナック菓子
東ハトのロングセラービーンズスナック、「ビーノ」。生地にはエンドウマメを100%使用した自然な豆の風味。これにバターやチキンといった動物性の旨味、ガーリックによる香辛料の旨味を足して素材を活かした調理感ある味付けに。
こちらは使用している豆の種類が違うが、豆ベースの生地で豆の風味を活かす味付けが似ている。
〈別ジャンル菓子〉米菓
↓ハッピーターン えだ豆味(亀田製菓)
亀田製菓の人気商品・ハッピーターンの期間限定フレーバー。夏の期間限定として、人気となっていた。
こちらはフレーバーは「えだまめ」で「えだまりこ」と似ているが、米ベースの生地にグリーンピース+えだまめのパウダーを上掛けしてあり、「えだまりこ」とは商品の方向性が異なる。
※当サイト上の記事
→【期間限定】ハッピーターン えだ豆味(亀田製菓)商品分析!
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆じゃがりこシリーズの派生、えだまめスナックであることわかりやすい。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★★☆枝豆のそざいそのものを活かした味、見た目、香り◎ |
総合評価 | ★★★★★★☆じゃがりこファンも枝豆好きも納得の高クオリティ。 |
枝豆そのものの味わいとじゃがりこの独特なハード寄りの食感が楽しめる一品です。
カルビーの人気スナック菓子「じゃがりこ」シリーズから派生してできたこの「えだまりこ」は、その名の通り枝豆を生地に使った枝豆スナック。
「じゃがりこ」の「じゃがいもの味を活かしたやみつき食感」をそのまま枝豆版に落とし込み、枝豆をふんだんに使ったカリッと小気味良い食感と、枝豆の風味を堪能できる味わいに仕上がっています。
この商品の特徴であるじゃがりこ同様のスティック形状と食感はシリーズの特徴である「病みつき感」につながっており、ついつい手が止まらなくなります。
味は、生地のベースが枝豆だけあって、食べ始めから食べ終わりまでずっと枝豆の甘みと旨味を堪能できます(もしベースが米や小麦などだった場合、後味に近づくほどにベース素材の味がどうしても出てきます)。
原料に枝豆をふんだんに使い、濃い味や旨み調味料でごまかす事なく自然な枝豆の味を引き出しなので、総合で★6つです。
枝豆そのものを最も多く使う事で枝豆本来の味が自然に引き出され、味付けも素材の味を引き立てるバランスでとても好感が持てます。
濃厚な味をセールスポイントにした商品の中にはほとんどフレーバーに関わる素材(ここでは枝豆)を入れずに調味料や香料、他の素材でごまかしているものがありますが、この商品は枝豆そのものが生地のベースとなっているのでそのようなごまかしが必要なく、旨味や塩気が控えめでも噛むほどに味がしっかりと出ますね。
枝豆などの豆系スナック菓子は多数発売されていますが、このように枝豆をトータルでどれくらい使っているかによって味は相当違ってきます。
豆本来の風味がしっかりと出ているものを楽しみたいなら、裏面を見て「枝豆」などの文字が原材料の表示第何位になっているか、よくチェックすると良いですよ!
ちなみに、こちらの商品は表示第一位に「えだまめ」と書かれていて味も食感も良いのでおすすめです!
まとめ
カルビーの新発売「えだまりこ」。
枝豆をふんだんに使っているだけあって、素材の味が活きた真に濃厚な商品でしたね。これは本当にじっくり噛み締めて食べても枝豆の味がしっかりしますよ!
とても美味しかったので、気になった方はぜひお試しを。