どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【新発売】HOBAL(ホーバル)キャラメル です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
※関連記事
→【新発売】HOBAL(ホーバル)カカオ(グリコ)商品分析!
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | HOBAL キャラメル |
製造者 | 江崎グリコ株式会社 |
名称 | チョコレート |
内容量 | 8粒 |
原材料 | キャラメルソース(果糖ぶどう糖液糖、加糖練乳、植物油脂、クリーム、バター、砂糖、食塩)、砂糖、カカオマス、全粉乳、植物油脂、ココアバター、ホエイパウダー/乳化剤、香料、着色料(カラメル、パプリカ色素)、増粘剤(精製カラギナン)、(一部に乳成分・大豆を含む) |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 乳成分・大豆 |
賞味期限 | |
発売日 | 2018年1月16日(火) |
発売エリア | 全国 |
価格 | オープン価格 |
商品コンセプト・説明 | コンセプト:とろ~りソースがたっぷり入った大粒チョコレートなので、お口いっぱいに広がるコク深い甘さに陶酔できるし幸せ頬張る、大粒チョコ。 製品特長: ・とろ~りソースがたっぷり30%以上(重量比)入った大粒チョコレート。 ・ソースは練乳や生クリームを使用したコク深くまろやかな味わい。 ・専門店のボンボンショコラ並みの食べ応えを目指した、一粒10gという、市販では珍しい大きさ。 ・一口で食べられる大きさでありながら一粒でも十分に満足できるボリューム感。(ニュースリリースより) |
備考 | 新発売、新ブランド |
グリコより、新ブラントとなる「HOBAL(ホーバル)」シリーズ第一弾商品として、「HOBAL キャラメル」が新登場。
商品キーワード
新発売、新ブランド、HOBAL(ホーバル)、キャラメル、大粒チョコ、ボンボンショコラ、贅沢、とろ~りソース
やはりここで注目すべきは、「新ブランド」「大粒チョコ」「とろ〜りソース」というポイントですね!
多くの人気ブランドを抱える総合食品メーカー・グリコから、チョコレート部門の新ブランドととして登場した大型新商品である「HOBAL(ホーバル)」。
そのブランド第一弾として登場したのが、この「ホーバル キャラメル」。同時発売として「ホーバル カカオ」もあります。
チョコレート専門店のボンボンショコラをイメージした、本格路線の商品です。
商品名のHOBAL(ホーバル)は、日本語の「頬張る」をもじった、造語の商品名ですね。そもそも「頬張る」というのは、口いっぱいに食べ物を詰め込んだ状態のことを言います。なので、ホーバルは「口いっぱい(になるほどのサイズ感をした)大粒チョコレート」という事になりますね!そのサイズ感を、日本語がベースとなった商品名で表現しています。
造語なのでネット検索や店頭で探すときにも他の商品が間違ってヒットする事もなく、メーカーのNB(ナショナルブランド)として、オリジナリティのあるネーミングを押さえてますね!
さて、このような大型新商品は通常、新しい機械などの設備投資、新製法の開発、徹底したマーケティングと試作の繰り返し…と、ベテランを中心に多くの開発陣が関わる一大プロジェクトです。まったく新しい商品を市場に定着させるのは非常に苦労しますから、販促も頑張らねばなりません。(皆さんがよく買う商品…新しい味ではあってもロングセラーブランドの味変えや派生が多かったり…しますよね、きっと!完全に新しいブランドをお客様に認めてもらうってすごい大変なんです)
…つまり、人気ブランドの期間限定とかよりは、開発に力が入っていると言えます!
本ブランドのテレビCMですが、商品発売時期からバンバン流れていて知名度も高くなっていますね!神木隆之介さんが出演する、「ひとくちで食べてください」とアナウンスする、高級感と商品の特長が感じられるCMとなっています。これを見て買った人も多いのでは?
というわけで、グリコの新チョコレートブランドである「ホーバル」、大粒チョコレートとはどんな仕上がりか…新ブランドだけあって、大注目ですね!
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | コンビニ(セブンイレブン) |
購入日 | 2018/1/21 |
購入価格 | ¥238 |
備考 | ― |
コンビニのチョコレートの陳列棚の一番上の段に、同時発売のカカオと隣り合って並んでいました。
赤と青で対になった同じようなカラーリングのチョコレート製品が他にもあるので、一瞬間違いそうになりましたね。
スーパーやコンビニでも意外と取り扱っていない店舗があり、お店ハシゴしました。(私の住んでいる新潟では、ですが)
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
赤をベースに、キャラメルソースをイメージさせる薄茶を使ったオーソドックスな色味のパッケージです。このように、赤いパッケージとそれに対応する青いパッケージの2種類を基本としたブランドはけっこう多いですよね。
シズル感のあるキャラメルのデザインがパッケージ右側と商品のイメージイラストで表現されていて、食欲をそそります。
商品のカット断面イラストのソースからも、とろりとしたシズル感とたっぷり入っていることが伝わってきます。
キャッチフレーズは「とろ〜りソースが溢れ出る」「幸せ頬張る、大粒チョコレート」。ソースインの大粒チョコレートを食べるリラックスタイムがイメージできます。
右下に大きめの文字で「大粒チョコレート」の文字。この部分も結構目立つサイズで書かれていますが、この商品の特徴と言うことで大きめの文字で書かれているのでしょう。
やや小さい文字ですが、「焦がしミルク風味のキャラメルソース」in「ガーナ産カカオのチョコレート」と中身の構成の説明も書かれていて、言葉選びでこだわり感を演出しています。
↓パッケージ(裏)
左側3分の1に商品説明、残りをパッケージ関連必要事項が占めます。
「とろーりとしたこだわりのソースが口いっぱいに広がり、甘いおいしさに包まれます。」という解説と、断面図でチョコレートとソースの構成が書かれています。
その下、「ソースがこぼれないよう、一口で頬張ってお楽しみください。」と、注意文が書かれています。テレビCMなどでの前情報で「一口で食べる」というコンセプトを知らないまま食べてしまう人もいるかもしれないので、もう少し目立つように配置されてたら親切かな?と思いますが…(例えば、太字にするとか外枠を付けるかで)。
↓パッケージ(上下)
パッケージ上下は、ゴールドの背景にブランド名、キャッチフレーズ。
↓パッケージ(側面)
パッケージ側面には、赤の背景色にブランド名。
↓栄養成分表示拡大
1つの重量が標準10グラムとなっており、粒チョコの中では大きいサイズですね。そのため1粒でカロリーが52キロカロリーとやや多めになっています。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「加糖練乳」「クリーム」「バター」「増粘剤」とある部分ですね!
最も多く含まれる原材料はまとめ表記で「キャラメルソース」。ニュースリリースでもある通り、商品重量比で30%以上を占めるソースの多さを示していますね。(まとめ表記だからこそ、キャラメルソースが一位表示。分解すると、砂糖か果糖ぶどう糖液糖が一位になります)
ソースのまとめ表記に次いで、表示第二位に「砂糖」次いで「カカオマス」。キャラメルソースもチョコレート生地側も糖類が最も多く含まれるので、甘みが強い商品であることが予想できますね。(砂糖をメインに煮詰めて作る「キャラメル」というフレーバーであることから、当然といえるかもしれませんが!)
このフレーバーの要である「キャラメル」に関係する原材料はキャラメルソースのまとめ表記で「加糖練乳」「クリーム」「バター」、それから添加物の「増粘剤」部分ですね。
糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)をベースに、油脂(植物油脂、バター)、乳成分(加糖練乳、クリーム)、粘度を調整する増粘剤で構成されています。
コストカットに効く原料が主体となっていますね。その中でバターやクリーム、練乳によってコクと後味の伸び、旨みの効いた濃厚な味わいになるよう工夫されています。
添加物は、「乳化剤」以下の4種。製造しやすくする原料の他、香りの増強とキャラメル部分の着色が行われています。
手作りするようなシンプルな固形キャラメルには着色料や増粘剤は入れませんが、工業的なお菓子では配合や製法によって色づきや粘度が足りない場合が多いので添加してあるのでしょうね。
カラメルもパプリカ色素も着色料の定番。それぞれ茶色とオレンジ系の色味です。
包装
個包装の個別写真、今回はなしなので「商品実物」の項目参照。
落ち着いた赤系のアルミ蒸着の袋に「HOBAL」の文字が斜めに入り、黒いトレイに商品が綺麗に並べられている。8個入り。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓包装を開けたところ
↓商品アップ(表裏)
表面はシーリングワックス風のデザイン。
大粒で高さもある。
↓断面(割ってみたところ)
包丁でカット。たっぷり入ったキャラメルソースは、気温が低かったのでカットしても流れてこなかった。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
シーリングワックス(蝋で封をするやつです)をモチーフにした、上品なデザイン。表面には筆記体で「H」の文字が入っています。
高さもあるため、大粒チョコレートらしい存在感がありますね。
半分に割ってみることでこの商品の特徴…ソースが現れます。30%を占めるだけあって、ソースが本当にたっぷりと入っています。
大粒なので空洞をより広くでき、その分ソースがたくさん入ります。(もし粒サイズが小さいと、ソースを覆うチョコレートコーティングにある程度以上の厚みが必要な分、自然と空洞が少なくなってしまう)
そして「とろ〜りソース」ですが、周りの温度の影響をモロに受けます。
低温では固くなるのでカットしても流れては来ませんね。ガチガチな固さではないですが、包丁でスパンと切れる程度には固まります。
温かい部屋に置いていた時は生キャラメルをさらに柔らかくした感じでとろっとして伸びたので(垂れはしなかった)、食べる時の温度は注意した方がいいでしょう。
とろ〜りソースを美味しく食べたい時は、温かいところでしっかり温度を戻してから!
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ(cm) | 長辺 3.0 | 短辺 2.8 | 高さ 1.4 |
粒チョコの中では大きめのひと口サイズ。
幅に対して高さは適度に抑えられているので、口を大きく開かなくても食べやすいです(自然に口を軽く開くと、横幅の方があるからね!)。
大きめサイズでも大口を開けずに食べられるのは、女性にとっても嬉しいですね。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
ミルクチョコレートの甘い香りがします。板チョコでよく嗅ぐタイプの香りですね。香りの強さは、強すぎず弱すぎず。
どこかキャラメルを思わせる、そんな系統の香りです。
〈食感〉
外側のチョコレートのパリッとした食感と中のソースのとろりとした食感の対比が楽しめます。
外側のチョコレートコーティングはやや固さをしっかりと出した仕上がり。中は大きな空洞になっていて実際の厚さはそこまでないので、小気味好いパキッという音がしてしっかり噛み応えがあります。
噛み応えはありつつも、キャラメルソースの口どけに合わせ、チョコレートだけが口に残りません。
また、このキャラメルソースは温度の影響を強く受けるようで、食べた時の室温や気温によってはやや固くなっていて弾力を感じるような歯応えがありました。
暖かい室内では、パッケージにもある通り「とろーり」とした、そしてキャラメルらしい糸を引くような伸びのあるソースになっていました。
〈味〉
キャラメルソースがしっかりと主張しており、キャラメル×チョコレートの甘みとコクが楽しめます。粒サイズが大きいだけあって、味わいも濃厚です。
口に入れて噛むとパキッという歯応えとともに外側のチョコレート層が割れて、香ばしいカカオの旨み、甘みがします。
中のキャラメルソースは噛むごとにあふれ出て、先味終わり頃から一気に濃厚な甘みとミルク感を感じさせます。特にこのキャラメルソースは練乳やバターなどによってコクが強い分、味の伸びがあります。そのため舌に触れるソースが増えるごとに味が強くなったように感じられ、パンチのある味に仕上がっています。
中味〜後味で常にキャラメルが強く主張しますが、チョコレートを噛むごとにキャラメルと混ざり合い、一体化していく事でその味わいも変化しますね。最後には少しビターなキャラメルチョコに変化します。
後味にはキャラメルの甘みと香りの余韻が残りますね。強く後引く味です。
そして、キャラメルソースの香りや味の系統が、同社のロングセラーキャラメル「グリコ」を思わせ、どこか懐かしさも感じました。
キャラメルフレーバーは砂糖をベースに煮詰めて作るだけあって甘みが強いものが多く、こちらの商品も甘みは強いです。なので「とにかく甘いチョコレートやキャラメルが好き!」という人に向いているでしょう。
逆に私はやや甘み抑えめの方が好きなので、味の確認後に好みの濃さのコーヒーと一緒に改めて食べてみました。特に後味でキャラメル風味と甘みが強くなるので、そのあたりで少しコーヒーの苦味をプラスすると甘過ぎずちょうどよく食べられましたよ。こちらは甘み苦手なタイプの方におすすめの食べ合わせです。
関連商品
グリコの新商品シリーズ「ホーバル」の第一弾商品として市場投入された、カカオソース入りの大粒チョコレート。
※当サイト上の記事
→【新発売】HOBAL(ホーバル)カカオ(グリコ)商品分析!
他社、他ブランドの競合商品
ボンボンショコラ(詰め物入りの一口サイズのチョコ)の中でもソースやクリームインタイプのチョコレートは、他社でもロングセラーブランドのある、人気のタイプのお菓子ですね。
その特長は何と言っても、詰め物部分とコーティングチョコレートとの味や見た目、食感、香りの対比を楽しめる事です。単一生地のチョコレートでは出せない風味の深さや組み合わせの妙を出せます。
一方、今回のフレーバーである「キャラメル」は、その物もお菓子として定番となっています。砂糖・乳成分・バターをベースに煮詰めることで得られるシンプルなお菓子で、深い香り、甘み、コク、ミルク感が特長。
焦がしキャラメル、生キャラメルなど「キャラメルブーム」によって人気が再燃しその度に多くの人に親しまれていますね。
今回の商品のようにソースやクリーム、フィリング、香り付けに利用するなど応用の幅が広いです。特有の風味が強いこともあって、製菓の分野では色々な商品の風味づけとして重宝されていますね。
〈同ジャンル菓子〉チョコレート
不二家の人気センターインチョコブランド「ルック」の派生シリーズ。通常品よりもリッチな商品設計で、個包装を施した一粒スイーツ。中のソースはとろりとしている。期間限定発売された商品。
※当サイトの記事
→【新発売】サロン・ドゥ・ルック フォンダンショコラ(不二家)商品分析!
〈別ジャンル菓子〉アイス
↓ゴディバ チョコレートアイスバー ブロンドチョコレート(ゴディバ)
ゴディバの期間限定、販売店舗限定アイスバー。外側の厚いパリッとしたチョコレートコーティングと、中のキャラメルソースの濃厚感が特長。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★☆☆☆少しくすんだ色選びでゴールドなど派手さ抑えめ。文字や写真の配置もオーソドックス。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★★☆ソース、チョコとも存在感大。保存温度が低いとソース固まるが濃厚さ◎ |
総合評価 | ★★★★★☆☆やや暖かい環境の方がソースのとろける食感を楽しめる。キャラメルの甘み強くやや人を選ぶ。 |
大粒チョコレートらしい、ソースの存在感ある一品です。
グリコの新ブランドとして投入された「ホーバル キャラメル」は、大粒チョコレートであることとたっぷりの「とろ~りソース」が特長の商品でしたね。
粒サイズが大きいことで中のソースを入れるスペースも小粒タイプより広く、その分ソースの存在感が高められています。ボンボンショコラを目指した商品だけありますね。
女性の口にも無理なく入るサイズ、かつ噛むのにストレスないレベルにしてあります。(子どもやあごの小さい方、顎関節症の方にとってはやや大きいでしょう)
今回のキャラメルソースは、練乳やバター、クリームで後引く濃厚な甘みの強い味わいになっていました。どこか同社のロングセラーキャラメル「グリコ」の風味を感じる懐かしさも併せ持っています。
このキャラメルソースは、温度(室温)によって固さが変化しますね。気温が低いとソースがやや固くなります。
キャラメルソースのとろ〜り食感を楽しむには、人が快適なくらいの室温の部屋などにしばらく置いて、常温に戻してあげると良いかと思います。
一方のコーティングチョコレート層はやや甘みを抑えられていますが、中のキャラメルソースはキャラメルらしく前面に甘みが主張しているため、人によっては甘みがくどく感じるでしょう。
後味まで強く甘み・旨み・コクが伸びるので、コーヒーなど苦味を含むドリンク類と一緒に食べるのをおすすめします。口の中が甘ったるくなり過ぎず、次が食べたくなるでしょう。
温度によってソースのやわらかさが大きく左右されるが、たっぷりのキャラメルソースがインパクト大なので総合で★5つです。
とろ〜りソースが楽しめるよう、食べる前の温度と一口で食べることはマストですね!
まとめ
グリコの新ブランド「HOBAL(ホーバル)」、その第一弾として発売された注目の新商品である「ホーバル キャラメル」。
一粒サイズが大きく、その分チョコレート自体もソースも存在感がたっぷりの一品でしたね。
新商品好きな人にはぜひ試してみてほしいです!
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