どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
!NEW!追記 2018.10.11…関連商品情報を追記しました。
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基本データ
まずは基本データから。
商品名 | とろマロ グレープ味 |
製造者 | 販売者…株式会社 ブルボン、製造所…北日本羽黒食品株式会社 |
名称 | マシュマロ |
内容量 | 40g ※数えたところ、13個入り |
原材料 | 砂糖、異性化液糖、水飴、ぶどう濃縮果汁、ゼラチン/トレハロース、グリセリン、マンニトール、酸味料、香料、炭酸カルシウム |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | ゼラチン |
賞味期限 | 6ヶ月 |
発売日 | 2018年3月13日(火) |
発売エリア | 全国。 販売チャネル(予定)…コンビニエンスストア、量販店、ドラッグストア、小売店、売店など。 |
価格 | 希望小売価格 140円(税別) |
商品コンセプト・説明 | ・‟とろマロ“シリーズは、ジュワ~っととろけるくちどけで果汁感あふれるさっぱりとした味わいの新感覚マシュマロです。 ・携帯に便利なチャック付きの小袋タイプで、一粒ずつ適量でお楽しみいただけます。(ニュースリリースより) ・ジュワ~っととろけるくちどけで、グレープの果汁感あふれるさっぱり系の新感覚マシュマロです。(商品情報ページより) |
備考 | 新発売 |
ブルボンより、新商品「とろマロ グレープ味」が新登場。
商品キーワード
新発売、とろマロ、マシュマロ、グレープ味、さっぱり系新感覚マシュマロ、果汁感、とろけるくちどけ、パッケージ
やはりここで注目すべきは、「さっぱり系新感覚マシュマロ」「果汁感」「パッケージ」というポイントですね!
日本の代表的な菓子総合メーカーであるブルボン。ビスケットや米菓、チョコレートなど多岐にわたる商品を製造しています。これまでグミやキャンディはありましたが、同シリーズが発売されるまでマシュマロはなかったですよね。
「北日本羽黒食品株式会社」というブルボンのグループ企業がこの商品を製造し、販売がブルボンです。
本商品「とろマロ」はまだ新しいシリーズで、2017年4月に別パッケージデザインで「とろマロ ライム味」のみが発売されていました。
今回は「とろマロ」シリーズとしてグレープ味を加えた2品同時発売とし、さらにパッケージもリニューアルされていますね。その他の詳しいシリーズについては当ブログ内の「とろマロ ライム味」のページをご参照ください!
さて、今回のフレーバーは「グレープ味」。ぶどう味と言えば、特にグミやガム、キャンディの分野で定番人気のフレーバーですね。
この商品は同社のフェットチーネグミなどと同じように酸っぱい系のグミなどと同じ土俵に立つのでしょうが(マシュマロですが、売り場的にもグミの近くや、フックタイプとして単品で棚のカドあたりに配置されるかな)、まさにグミの定番はこのグレープ味ですよね。どのブランドからも、定番フレーバーとしてはもちろん期間限定商品としても売られるのはやはりこの味。
そんな定番中の定番フレーバーで打って出た今回のとろマロ新フレーバー、どんな仕上がりか要チェックです!
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | 郊外型ショッピングモール(イオン) |
購入日 | 2018/03/14 |
購入価格 | ¥ |
備考 | ― |
発売翌日に購入。最寄りのコンビニには入荷自体ありませんでした。
しかしイオンでは大々的に売り場が設けられ、こちらの新商品・グレープ味だけでなくライム味も新商品として2つ一緒にあちこちに置いてありましたよ。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
こちらのグレープ味は新登場なので当然新パッケージ。そして同時発売のライム味は、このデザインを基調としたパッケージにリニューアルとなっています。グレープ味なので、ぶどうをイメージさせるパープル主体のカラーリング。
以前のパッケージは白主体の淡いふんわりとした色合いでしたが、本リニューアルでグミや飴などにあるようなクッキリしたカラーリングに変更されています。
本デザインは、はっきりしたパープル主体の色味に白い「とろマロ」の文字がくっきりと見え、売り場でより目につきやすいでしょう。しかし一方で、以前の「グミにはないようなふんわりした雰囲気」がなくなって、よくある感じのイメージになったのは惜しいですが…。パッと見た雰囲気が同社の「フェットチーネグミ イタリアングレープ味」と似てるので、食感も違う事だし違うテイストが良かったなぁと…。
それはそれとして、パッケージデザインの大きな変更点は「とろマロ」と商品名が入っている中央部分が半透明になっていて、中の商品(のシルエット)が少し見えるようになっています。これは非常に良いですね!
イラストだけでなく実物が見えることで、より食べてみたい気分になります。パッケージデザイン自体としても、立体感が出るのが良いですね。
この半透明部分はパープルで、とろマロの商品自体をイメージしたふわりとしたシルエットの四角形になっています。また、左下のブドウのイラストにかかった丸、「グレープ果汁22%使用」の文字の部分は透明で、小さいですが中の商品がしっかり見えるようになっています。
右側の商品のイメージ写真はほぼ実物大。
キャッチフレーズは「とろける果汁感」。水色のリボン風デザインには、「さっぱり新感覚マシュマロ」と書かれ、味の傾向(酸味系)がわかりやすくなっています。
あけくちの説明がやや大きめに入っていますが、これは以前は裏面側に書かれていました。表に大きく書かれていることでデザイン上ややマイナスではありますが、実際に食べる人にはこの方が親切ですね。
↓パッケージ(裏)
以前のパッケージとは異なり、裏面上半分ほどが商品説明、残りがパッケージ関連必要事項。
商品説明文には、「〈とろマロとは〉ジュワ~っととろけるくちどけで果汁感あふれるさっぱり系の新感覚マシュマロです。」とあります。
一部のキーワードは、以前のデザインでは表パッケージのキャッチフレーズに使われていたワードが入っていますね。
また、裏面上部にも「おもてから開けてね!」と注意書きが。(切り口が入ってるだけのシンプルなやつの方が、こんなに書かなくても良くて楽では、と思ってしまう。何か、このあけくちのスタンディングパックにこだわりが…?笑)
↓パッケージ(下部)
以前のデザインではこの部分は透明でしたが、今回は白。
↓栄養成分表示拡大
1袋40g入りで、1袋全て食べるとカロリーは127kcal。チョコレートやビスケットを同じ重量食べるよりも、こちらの方が摂取カロリー低いですね。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「ぶどう濃縮果汁」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「砂糖」、次いで「異性化液糖」。
ライム味の方では表示順位3位が果汁でしたが、こちらの商品では3位に「水飴」。水飴はグミなどでよく使われており、口どけを良くします。
今回のフレーバー「グレープ味」の要となる原料は「ぶどう濃縮果汁」。パッケージ裏の説明によると、6倍濃縮のグレープ果汁3.36%(1.34g)と、5倍濃縮のグレープ果汁0.40%(約1.6g)使用、とのこと。これを生換算にすると商品重量の22%を占めるので、表パッケージに「グレープ果汁22%使用)」と書かれています。
これまたライム味との比較ですが、ライム味は50%使用、グレープ味は22%使用とだいぶ割合が違いますね。これは味のバランスや原料費なども見てのことでしょう。
蛇足ですが、基本のマシュマロは卵白を使ったメレンゲを原料に使います。大規模生産で作られる商品には使われていないものも多いですね。こちらの商品も、卵白不使用。
添加物は、トレハロース以下の6種。合成の甘味料の他、香料で香りを増強し、酸味料で酸っぱさを調整しています。
包装
※個包装なし。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓包装を開けたところ
表パッケージからのみ、このように開封できる。
赤紫色のとろマロが見える。13個入り。
↓商品アップ(表裏)
やや高さの抑えられたキューブ型。
↓断面(割ってみたところ)
中はパウダーがかかっていない分、色がより鮮やか。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
薄い赤紫をした、キューブ状の形をしています。高さだけやや低いのが特徴。この紫の色味は着色でなく、ぶどうの自然な色味ですね。
表面にはくっつき防止のパウダーがまぶしてあります。よく見ると、上下から刃が入ったと思われるカット断面がわかります。
半分に切ってみると、よりくっきりと生地の紫色が見えます。ところどころに気泡が入った、ふんわりとしたものになっていますね。
多くのマシュマロ製品は丸みを帯びた形をしていますが、やはり形の印象はギモーヴの方が近いです。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ(cm) | 長辺 2.7 | 短辺 2.2 | 高さ 1.7 |
少し平べったい、正方形に近い形です。
2017年に発売した「とろマロ ライム味」は正六面体に近い形をしていたので、ちょっとサイズが違いますね。
ひとくちサイズなのはそのままです。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
最初にあけくち部分を開封した瞬間から、ぶどうの香りが強く香ります。
香料が使われているので、瞬間的に強く香るのはこちらの効果が強いでしょう。ぶどうの香りの傾向ですが、グミやキャンディによく使われているタイプの香りになっています。ぶどうグミのイメージです。
〈食感〉
噛むとシュワッと音を立てて簡単に噛み切れます。
歯ごたえは非常にソフトで、歯の力はほとんど必要ありません。市販のマシュマロよりもずっとやわらかい食感で、やはりギモーヴに近いですね。
少し噛むだけですぐに生地がほぐれていき、口の中からあっという間に消えてしまうような印象です。それだけソフトな食感と口どけの良さがあるわけですね。
ハードな食感よりもソフトな食感のものが好まれる近年では、多くの人に好まれそうです。
〈味〉
商品のパッケージに「さっぱり」と書かれている通り、酸味強めなぶどう味です。
さっぱり、というよりすっぱいと言う方が近い感じの味ですね。口に入れて一口噛むと、ややカドのある尖った印象の酸味とぶどうの果汁感が口いっぱいに広がります。この時点では酸味強め。
そこから徐々に味がまろやかになり、後味にかけて少しずつ酸味とぶどうの味がゆっくりなくなる感じです。
香りのグミやガム、キャンディっぽさもあり、「すっぱ系ぶどうグミの超ソフト版」という印象です。
マシュマロにしては尖った酸味の出し方ですが、似ているお菓子であるすっぱい系グミの酸味は同程度はあるので、もし最初に違和感を感じたとしてもすぐに慣れるレベルです。酸味が弱いと「さっぱり新感覚マシュマロ」らしさがなくなってしまいますから、特徴付けでもありますね。
後味に若干の苦味と酸味が残りますが、これは添加物の甘味料と酸味料の効果でしょう。感じ方に個人差はありますが、ほとんどの人は気にならない程度です。
このようなすっぱいマシュマロはスーパーなどで大量販売されておらず希少で、かつ「グレープ味」というグミやキャンディの分野で好まれるフレーバーを使っているのがポイントですね。
さっぱりした味を好む人やソフトグミを好む人に受け入れられやすい、万人受けする味でしょう。
関連商品
ブルボンのマシュマロブランドシリーズとしてグレープ味と同時発売された、さっぱり系マシュマロ・ライム味。
当ページで紹介している「とろマロ グレープ味」に先立って2017年4月に別のパッケージで発売されている。
追記 ※2018年10月現在、「とろマロ ストロベリー味」が市場投入され、公式サイト上からは「とろマロ ライム味」は削除されている。
※当サイト上の記事
ブルボンのグミを代表するシリーズ「フェットチーネグミ」。パスタの一種「フェットチーネ」を思わせる平べったい独自の形状と、独特な弾力の新食感がウリ。
定期的に新商品や限定品が発売される。
他社、他ブランドの競合商品
「とろマロ」はマシュマロとしての販売ですが、多くのマシュマロと違いポケッタブルサイズ、フック穴・チャックあり、スタンディングパック入りとグミの分野などに多いパッケージングです。そのため多くのマシュマロとは売り場が異なります。フック穴があるのでコンビニでも配置しやすいですね。
マシュマロよりもむしろ、すっぱい系のグミやポケッタブルサイズのパッケージになったキャンディ・ガム・タブレット菓子などが競合となるでしょう。
一方のフレーバー、「グレープ」。こちらは売り場で競合となるキャンディやグミ系での超定番フレーバー。そのため、同じフレーバーの商品数は非常に多くなりますね。その中で他と違うポイントといえば、やはり「マシュマロである」という点になります。
〈同ジャンル菓子〉マシュマロ
マシュマロ製品の超定番品で、シンプルでオーソドックスなプレーンのマシュマロ。ちなみにエイワは、マシュマロの国内シェア70%を誇る。
マシュマロ製品の多くは、このように袋物の飴とほぼ同サイズの外袋に個包装ありorなしで、チャックもない。
〈別ジャンル菓子〉ガム
ふにゃんと新食感のソフトチューインガムシリーズ。独特のフレーズが耳に残るインパクトのあるCMでも知られる。こちらは同シリーズのレギュラー商品である、グレープとマスカットの味を合わせた「グレープミックス」。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆グレープ味グミの他の商品と近いデザインだが、中身確認できて◎ |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★☆☆酸っぱ系ぶどうグミなどに近い香り、味。食感と果汁感◎後味のキレは△ |
総合評価 | ★★★★★☆☆ジューシーで食感良いので連食性高い。 |
超ソフト&ジューシー、とろける食感な一品です。
一般的なマシュマロと言えばソフトかつ、もちっとした独特の弾力がありますね。それに対して、とろマロは歯を立てるとスッと入る超ソフト食感、ジュワッという音と果汁感が特徴で、まるでギモーヴのようです。これまでにない食感です。
あえて甘ーい味が主流のマシュマロで、酸っぱい味に方向を振っているのも他の商品に埋もれない差別化のポイントですね。
さっぱりした酸味で食べやすく、シュワっと口どけ良くすぐに飲み込めるので、次々と手が出るとても連食性の高い商品です。
加えて「グレープ味」は果汁感が強くジューシーでお菓子のフレーバーとして人気が高いので、「とろマロ グレープ味」も多くの人が好むでしょう。
食感と味わい◎で万人受けするフレーバーなので、総合で★5つです。
ちなみに、「とろマロ ライム味」と比べると、ライム味の方がより独自性と美味しさを感じました(私にとって)。ライム味の方が生換算での果汁の使用量が多い(50%)ことと、グレープ味に比べライム味の方が目新しい印象だったこと、柑橘系なので酸味の違和感がないことが要因かと思います。
私はライム味の方が気に入りましたが、すっぱい系グレープ味グミを好きな人など、グレープ味の方がメジャーで馴染みがあるのでこちらのグレープ味の方が万人受けするでしょう。
まとめ
ブルボンの新商品「とろマロ グレープ味」。
しゅわっとした口どけと果汁感が爽快な一品でしたね。マシュマロではありますが、酸っぱい系グミが好きな人には特におすすめの商品です。
スーパーやコンビニ、ネットでも購入できるので、まだ試したことない方はぜひお試しを!
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