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チョコレート

【新発売】ビッテ アイボリーショコラ(グリコ)商品分析!

どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。

本日のお菓子は、【新発売】ビッテ アイボリーショコラ  です!!

今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。

 

基本データ

まずは基本データから。

商品名  ビッテ アイボリーショコラ
製造者  江崎グリコ株式会社
名称  チョコレート菓子
内容量  6枚入り
原材料  小麦粉、砂糖、乳糖、ショートニング、ココアバター、植物油脂、全粉乳、ホエイパウダー、マーガリン、発酵バター、濃縮ホエイ、アーモンドペースト、食塩、ココアパウダー、粉末酒、コーヒーパウダー、カカオマス/加工デンプン、乳化剤、膨張剤、香料、着色料(アナトー色素、クチナシ黄色素)、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む)
賞味期限
発売日  2016年9月13日
発売エリア  全国
価格  OP
商品コンセプト・説明  ・ビスケットのさっくりとした食感とクリームとチョコレートが絡み合うおいしさ です。 ・手を汚さず食べ分けしやすい個包装です。 ・コーヒーとの相性を引き立てる独自の香気成分が含まれているので、コーヒー タイムにぴったりのチョコレート菓子です。 ・口どけの良いミルククリームをヨーロ ピアン発酵バター配合のビスケットで サンドしてアーモンド仕立てのホワ イトチョコレートで包みました。 (ニュースリリースより)
備考  新発売製品

ビッテの新フレーバー、「アイボリーショコラ」。ホワイトチョコレートベースのチョコレート菓子です。

 

↓公式サイトより

ミルクショコラ アイボリーショコラ

ミルクショコラ(ミルク系)、アイボリーショコラ(ホワイト系)の2種類が新発売となっています。

 

商品キーワード

ビッテ、新発売、コーヒー専用、発酵バター

やはりここで注目すべきは、「コーヒー専用」「発酵バター」というポイントですね!

コーヒーは、国内消費量がますます伸び、「コーヒーが手放せない!」という人も少なくありません。お菓子に合わせる飲料もコーヒーが台頭している中で、やはり「コーヒーに合うお菓子」というのは各社が頭を悩ませながらも取り組んでいるところ。

けっこうニュースリリースには「コーヒーや紅茶にも合うように作りました」と書いている商品があるのですが、意外とそれを消費者にはアピールしていない事が多い。だから、「コーヒーにも合うように作った」という製作者の考えがまったく消費者に伝わらないまま、知らず知らずに「これ、コーヒーにも合うわ~」って食べてたりね。笑

何と言っても、ニュースリリースを見る一般消費者の方は相当少ないでしょうから…。

そして、この商品は「コーヒー専用」として用途を限定した商品ながら、しっかりと消費者にアピールしている&上記のように確実に興味を持つ消費者層がそれなりにいる点で手堅いです。

 

さて、この商品では、パッケージに「発酵バター、香る」とシンプルなキャッチフレーズが書かれているので、ここがこのフレーバーの一番押しているポイントです。

「発酵バター」は最近ではスーパーでもよく目にしますが、香りやコクが通常のバターとは段違いの芳醇な風味を持つバターです。

 

裏面にもある商品図説(公式サイトより)

アイボリーショコラ

これによると「アーモンド仕立て」「発酵バタービスケット」という文言があるのでこの「+α部分(原料のこだわり感)」を押すために(アーモンドや発酵バターを)入れています。しかし上記の通り含有量の%が少なめですね…。

原価的に無理なのは知ってるけど、やっぱりできたらもっと大胆に多めに使ってほしい。笑

 

製品購入データ

こんな場所で実際に購入しましたよー。

購入店舗  郊外型スーパー
購入日  2016/10/06
購入価格 ¥198+税
備考

 

製品チェック

パッケージ

それでは、パッケージから見ていきましょう!

 

パッケージ(表裏)

キャッチコピーで発酵バターをかなり押したデザインです。パッケージ表面からは「コーヒー専用」であることはわかりません。その代わり、裏面には日本を代表するバリスタ「横山千尋」さんによる長めの推薦文と写真が大きく載っています。

本なんかでは帯に著名人の推薦文が載っていたりしますが、こういうパッケージのかなりのスペースを割いて推薦文が入っているのは珍しいですね。コーヒーの好きな方へのアピール、そしてその道のプロからの推薦を得ているという事は消費者の品質への安心感・期待感にもつながります。

そしてここで注意しなければならないのは、表パッケージに小さい文字で「ヨーロピアン発酵バター2%使用」、「アーモンドペースト0.3%使用」となっています。どちらも使用量は控えめですね。

特に「発酵バター、香る」とキャッチが入っているのですが、ヨーロピアン発酵バター2%が気になる(気にかかる)ところです。

 

パッケージ(上下)

パッケージ下に賞味期限の印字。

 

パッケージ(側面)

栄養成分表示とバーコードは側面に。

 

栄養成分表示拡大

クリームサンドビスケットだけあって、1個当たりのカロリーは高め。

 

原材料表示部分拡大


ここで注目すべきは原材料に「マーガリン」「発酵バター」「コーヒーパウダー」とある部分ですね!

パッケージ表面には発酵バターを押していますが、バターの代用品であるマーガリンの方がバターよりも多く配合されています。この辺りはお菓子業界ではよくあることですが、原価が厳しいのでなかなか全量バターにしたりって言うことが難しいんですよね…。

なので、上記の通り含有量の%が少なめ。

 

その分価格が、ガーンとあからさまに上がっちゃうからね。(原価が大幅にオーバーすると、また原材料の種類とか配合変えて試作やり直しになったり…涙)

 

そして、コーヒーに合うチョコレート菓子、というのはただのコンセプトだというわけではなく、実際にコーヒー自体も配合していますね。これが商品にどう活きているのか…実際に食べてみてコーヒーが入っていることで「コーヒー専用」と言えるほどにコーヒーにマッチする商品になるのか?という部分に関心がありますね。それから、コーヒーの風味はどれほどの強さなのか、というところですね。

 

包装

個包装もチェック。

外箱を開けたところ

個包装6個入り。

箱を開けた内側にコーヒーのイラストとメッセージが書いてあります。このようなパッケージの仕掛けは多いですが、「コーヒー専用」と限定しているだけあってコーヒーブレイクを想定したものになっていますね。

細かい事ですが「がんばる人に。」でなく、「がんばるあなたに。」とあることでより消費者に親密感、親近感を感じてもらえるという効果があります。やっぱり「人」よりも「あなた」と書いてある方が、自分に語りかけてもらっているような感じがありますよね。
↓個包装(表裏)

シャンパンゴールドのアルミフィルムに、商品イラストと商品名が大きく載っています。断面写真が印象的ですね。

2枚目の写真見づら過ぎですが…。笑

 

商品実物

実際のお菓子がこちら。

包装を開けたところ

商品イラストと実物の商品の色がしっかりと合致しています。

 

商品アップ(表裏)

商品の表面に、特徴的な模様が浮かんでいるように見えます。色は、やや茶色がかったアイボリーですね。

 

断面(割ってみたところ)

商品イメージと同じ、きれいなサンドになっています。生地はザクッとした感じに見えますね。

 

〈外観(見た目・サイズ)〉

〈見た目〉上記の通り、少し大きめの長方形で表面が波打ったような独特の形に浮き出ているのが特徴的です。

クリームサンドビスケットなので、断面の色のコントラストがきれいですね。

 

〈サイズ〉

商品実測値(※繰り返し計測なし)

長さ(cm) 長辺5.5 短辺2.8 高さ1.3
厚さ(cm) 上掛けチョコ0.1 ビスケット生地0.5 クリーム0.3

チョコレート菓子の中でもサンドタイプなので、お菓子自体に高さがあります。大き目でボリューム感があり、2口分くらいのサイズ感ですね。

 

〈香り・食感・味〉

〈香り〉ホワイトチョコレートの香りが最も強いです。「発酵バター、香る」というキャッチコピーがつけてありますが、この点に関しては食べた時に感じる部分、という事になるかもしれません。今まで製菓用として発酵バターを使ったことはありますが、この商品で言えばチョコレート系の香りの方が強いですね。

甘さの強いキャラメル系の香りに感じます。香料が使われていますし発酵バターの含量は少なめですので、香料由来の香りと考えていいかもしれませんね。

 

〈食感〉なめらかなチョコレートコーティング、そしてサクッとした軽い食感のビスケット生地、ほろりとして固形ながらも口どけのよいクリーム。実際に食べてみると全体的にソフト食感で、チョコレートも口の中に入れるとすぐに溶けるような口溶けの良さです。

チョコ・ビスケット・クリームでそれぞれ固さが大きく違ったりしないので、1つのお菓子としてまとまり感がありますね。

 

〈味〉今回は「コーヒー専用」製品を食べるにあたって、「ビッテのみ」「ビッテ+カフェラテ」「ビッテ+ブラックコーヒー」でそれぞれ食べ比べ。コーヒーとの相性を検証してみましたよ!

ちなみに、今回使ったコーヒーはレギュラータイプのオーソドックスな味で、コーヒーメーカーでちょちょいと出したやつです。笑(カフェラテには生乳、オリゴ糖も使用)

 

①ビッテのみ

私は先入観ができるだけないように、毎回最初に食べる時には裏面や前情報をほとんど入れずに食べるようにしてます。「この味がするかも!」と思って食べたら、その味をどうしても食べながら探しちゃいますからね…。

で、実際に食べてみて最初に「コーヒーの味がする!」と感じましたね。実はこの商品、原材料中にしっかりと「コーヒーパウダー」の文字があります。公式にも、コーヒーと食べ合わせたときによりコーヒーと合うように、「コーヒーの香気を付与している(ニュースリリースより)」といった内容が書かれています。

これは「コーヒー専用」としての工夫の部分。コーヒー以外の飲料と合わせるともしかしたら違和感を感じるかもしれませんが、コーヒー専用してしっかりと飲み物にマッチした味付けにしているわけですね。しかしコーヒーの風味はそれほど大きく主張しているわけではないので、もしかして気にせず食べていたりすでにコーヒーを飲んでいたら、気づかないかもしれません。

食感もソフトで口どけが良いので、コーヒーを飲むのを邪魔しませんね。いつまでも口に残るお菓子では、飲み物が進みませんからね。

それから、アーモンドの風味。アーモンドは少量でも風味が出て香ばしくなるので、焼き菓子の味わいをアップしてくれます。

ビスケットやクリーム部分などの全体的な印象としてはバター感は弱めですが(バター含量自体が少なめなため。)、食感や味のバランスがよく食べやすいです。甘さはやや強め。単品で食べると、甘いのが苦手な方にはくどいと感じるかもしれませんね。

 

②ビッテ+カフェラテ

私はカフェラテが好きなので愛飲している甘めのカフェラテにビッテを合わせてみました!

当然ですがビッテにもカフェラテにもミルク分・砂糖分があるので、合わせてみるとコーヒー感とミルク感が増強。推奨されているだけあって、コーヒーなしで食べるよりも断然おいしいです。チョコレート自体がかなり甘いのですが、砂糖が控えめのコーヒーとあわせると程よい甘みになります。

ビッテに含まれるコーヒー成分のおかげで、チョコレート菓子ながらコーヒーの味を邪魔しません。

 

③ビッテ+ブラックコーヒー

最後に、普段は飲まないブラックコーヒーと一緒に食べてみました!

私はコーヒー大好きではありますが苦味と酸味が苦手でして、これまでブラックでおいしく飲めたのはコーヒー専門店のハンドドリップのみという…。しかし、ビッテと一緒に飲んでみたらコーヒーメーカーのお手軽ブラックコーヒーもおいしく飲むことができましたよ!

ビッテのミルク分や砂糖によって、ブラックコーヒーにそれらが入ったような感じになるのでしょうね。口の中がコーヒーで苦くなった後に甘いビッテを食べると口の中が中和されるので、またコーヒー→ビッテ→コーヒー→ビッテ、というエンドレスな流れに。私の中では、「チョコ&ポテチは一緒に食べると甘い→しょっぱいのエンドレスで手が止まらない!」と同じ現象が起きましたよ。

「もしかしてブラックコーヒー飲めるようになった⁉︎」と思って完全にビッテ食べ終わった後にブラック飲んでみたら、まったく「ブラックコーヒーおいしい!」と感じず、一口でそっとマグを戻しました。←

ただのビッテマジックでした。笑

 

というわけで、ビッテはコーヒー専用の名の通り、コーヒーと一緒に飲むことで真価を発揮しますね。

コーヒーが苦手な人でもビッテと一緒に食べることで、より甘さやミルク感がアップして、おいしく口にできるかもしれません。ビッテ自体は甘味が強いので、合わせるコーヒーは砂糖を控えめ&ミルク分を多めにしたリッチなコーヒーの方が相性がいいでしょう。(ちなみに、ポーションタイプのいわゆるコーヒーフレッシュは原料的におすすめしません!)

コーヒーが好きな方には、言わずもがな、おすすめできますね。

 

関連商品

ビッテ ミルクショコラ(グリコ)

ミルクショコラ

コーヒーに合うミルクチョコレート、のコンセプトで開発されたビッテシリーズの新商品。本記事のアイボリーショコラと対になっている。

 

他社、他ブランドの競合商品

コーヒーは年々国内消費量も増え、愛飲者も多い人気の嗜好飲料です。特にお茶でなくコーヒーを食事やお菓子と合わせて飲んでいる層は、菓子開発の上では無視できない存在です。

コーヒーはリラックスタイム、食後といった甘味と合わせて飲用されることも多く、それにあった商品開発は菓子メーカー各社が取り組んでいるところです。

 

〈同ジャンル菓子〉チョコレート

コーヒービート薫るエスプレッソブレンド(明治)

コーヒービート薫るエスプレッソブレンド 40g

コーヒーチョコレートの代表格・コーヒービートのリッチ系大人向け商品。子どもでも食べられるコーヒーの量に調整されたオリジナル品に比べて、コーヒー量が3倍になり苦みもましている。

 

マウントレーニアクランチチョコ カフェラッテ(森永製菓)

期間限定のコラボ商品。チルドカップコーヒーの代表格「マウントレーニア」とコラボ開発した新商品。お馴染みのブランドマークが目を惹くデザイン。

 

〈別ジャンル菓子〉アイス

ドトール カフェ・オ・レ アイスバー(オハヨー乳業)

ドトール カフェ・オ・レ アイスバー

人気コーヒー専門店・ドトールとコラボしたカフェオレフレーバーアイス。ただのコーヒーフレーバーよりも、やはり「珈琲店とのコラボ」となると味の期待度が高くなりますよね。

 

(独断と偏見による)製品評価

パッケージ評価 ★★★☆☆商品名とイメージわかりやすく無難
製品評価(味・香り・食感・見た目) ★★★★☆コーヒーがほんのりと効き、食べ合わせ◎
総合評価 ★★★☆☆コーヒー専用の差別化◎、味も良い

「コーヒー専用」と打ち出してコーヒーとの相性をしっかりと考えられた一品です。

私がやったような食べ合わせのテスト、かなりの回数行ってバランス調整されたのではないでしょうか。しっかりとコーヒーの味わいとマッチしています。

 

そしてこのアイボリーショコラは、日本でも話題なっている風味の良い「発酵バター」を用いて、バター感をアップさせた商品。

洋菓子の風味は、バターかマーガリンかによってまったく異なります。ですがこの製品では、実質マーガリンの方が多く使われていますね。発酵バターが実際に使われているのは、ビスケットのみ。

大量生産品では難しいですが、これが全量発酵バターだったらかなりの風味増強になったことでしょう!

 

発酵バター含量がマーガリンより少なくビスケットのみに使用している点、香料を使っている点から、「発酵バター押し」に対して比較的使用量が少なくバター感が弱いので総合で★3つです。

この発酵バターがもうちょっと含量が多いか、フレーバーとして「発酵バター」をここまで押してなければ★4つだったかな。(隠し味に発酵バター!くらいのね)

 

まとめ

「毎日のコーヒーが欠かせない!」「お菓子には絶対コーヒー!!」という人も少なくない中で、完全にコーヒーのおともとして食べてもらうために開発されたビッテ。話題性のある発酵バターを使った「ビッテ アイボリーショコラ」は、これらのキーワードが気になる人にはたまらない商品でしょう。自分好みに入れたコーヒーに合わせてこのビッテを食べてみて、どんなコーヒーと合うか試してみるのも楽しいですよ。

 

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