どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【期間限定】ブランチュールミニDX濃厚さつまいもチョコレート です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
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基本データ
まずは基本データから。
商品名 | ブランチュールミニDX 濃厚さつまいもチョコレート |
製造者 | 株式会社ブルボン |
名称 | チョコレート菓子 |
内容量 | 12個 |
原材料 | 砂糖、小麦粉、液卵白(卵を含む)、ショートニング、ココアバター、マーガリン、全粉乳、植物油脂、乳糖、乾燥さつまいも粉末、ホエイパウダー(乳成分を含む)、水飴、食塩/乳化剤(大豆由来)、香料、着色料(カラメル、カロテン)、膨張剤 |
賞味期限 | |
発売日 | 2016 年 8 月 23 日 |
発売エリア | 全国(コンビニエンスストア、量販店、 ドラッグストア、小売店、売店など) |
価格 | NPP(参考価格:税別130円) |
商品コンセプト・説明 | 安納芋を練り込んだチョコレートとラングドシャクッキーを組み合せた、ひとくちサイズの ブランチュールです。甘い香りと安納芋の豊かな味わいをお楽しみいただけます。(ニュースリリースより)「ブランチュールミニDX」シリーズの新アイテム。安納芋を練りこんだチョコレートとラングドシャクッキーを組み合わせた一口サイズのチョコレート菓子。 |
備考 | 期間限定商品 |
ブルボンの人気チョコ菓子シリーズの1つ、「ブランチュール」の「ミニDX」シリーズとして投入。「ミニDX」シリーズは、通常のブランチュールよりも小さめの一口サイズ。
期間限定発売です。
商品キーワード
ブランチュール、期間限定、安納芋
やはりここで注目すべきは、「期間限定」「安納芋」というポイントですね!
ブルボンでは今期「いも・栗・かぼちゃフェア」と称して10品の期間限定商品を市場に投入していますが、この商品も同フェアの一品として発売されました。
↓「いも・栗・かぼちゃフェア」対象商品
これだけの種類があると売り場もにぎやかですし選ぶ方も季節を感じられ選ぶ楽しみも増しますね。スーパーに行くと製菓や鮮魚コーナーだけでなく、こうしてお菓子売り場も季節感を演出するお菓子がたくさんですよね。お菓子業界も、特にこうした期間限定品は季節を感じられるフレーバーを季節に合わせて投入できるよう、日々一生懸命担当者が開発作業に励んでいるのですよ!(締め切りとの闘い…)
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | コンビニ |
購入日 | 2016/09/-- |
購入価格 | ¥140 |
備考 | ― |
チョコレート菓子売り場の定番商品が主に置いてある、長い方の棚の部分にありましたよ。お客さんの目に留まりやすい棚の短い方(エンド)には他の期間限定お菓子などありましたが、この商品は定番棚入りだったようです。価格は、コンビニ販売だけあって参考価格にほぼ合致。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
↓パッケージ表
パッケージは高級感のある金色が使われ、パッケージの紙質も艶があり通常のブランチュールよりも高級感を感じさせます。安納芋を使用している事が右上の白抜き文字で目立たせ、焼き芋を2つに割った写真で容易にフレーバーが想像できますね。
「濃厚さつまいもチョコレート」という商品名ですが、わかりやすく言い換えると「安納芋の焼き芋チョコ」ってことですね。しかし、言い換えると本当チープ感が!笑 ネーミングって本当に大事です。今回のパッケージは、さつまいもの皮のあずき色、そしてホクホクとおいしそうな濃い黄色がイメージカラーになっていますね。筆文字の商品名がこだわり感を感じさせます。
↓パッケージ裏
あずき色のベースカラーに白抜きで文字が入っています。サイズ的にも商品の簡単な説明を入れるのみで、あとは最低限必要な成分表示や原材料、バーコードなどで終わっていますね。左上の商品説明、原材料等の説明の文字よりも太く大き目のフォントなので見分けがつきますね。この辺りは板チョコと同じなのでおなじみのパッケージ構成ですね。
↓原材料表示部分拡大
注目すべきは、原材料に「ショートニング」「マーガリン」「乾燥さつまいも粉末」とある部分ですね!
トランス脂肪酸たっぷりのショートニング&マーガリンですが、日本では定番でクッキー、ビスケット分野では使われますね! そして、この商品の原材料を見ると砂糖が一番多いので、甘さが強そうな印象が…。
サツマイモ粉末は植物油脂や乳糖よりも少ないという事で、結構添加量が少ない印象。しかし、生換算で11%というのは、果たしてさつまいもを使用したお菓子として多いのか少ないのか。というわけで某レシピサイトでざっと検索してみると、「さつまいもを使った手作りクッキー」の人気レシピはどれも原材料の5割程度はさつまいも。この商品は約1割、手作りレシピは5割のさつまいも比率…すごい違いだ!この例に限ったものではないですが、手作りレシピとこういう商業製品って、(例えばこの商品のように「さつまいもクッキー」と1口に言ったとしても)原材料を見ると全然別物です。
ですが、濃厚というからには…さつまいもの風味がよりしっかりと出ていてほしいところ。「濃厚」って商品名にしてうたってるんだしね。
トレイ
紙トレイに乗せられています。これがある事で板チョコのように並べて商品を入れられていますね。
包装
個包装もチェック。
紙ケースの中には、このように板チョコサイズのビニール包装された商品が入っています。色みは、ベースが薄いクリーム色、そこにあずき色で商品イラストは商品名が記載されています。表には、手で縦に開けられる、というマークが入っていて親切ですね。実際、この商品は一度に食べきれず残ったらまた袋と箱に入れてしまうでしょうから、ビニールを縦に切って開けられた方が再度取り出すときに楽ですもんね。(横に切っちゃうと食べるときいちいち全部出すハメに…)
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓包装を開けたところ(紙トレイ入り)
あらら。いい加減に開けたら、散らばっちゃいましたよ!笑 雑に開けるとブランチュールってこうなっちゃいますよねー。←写真用に並べなおしたよ!
上記の「open」と書いてあるところから開けようとしたら思いのほか上手に開けられなくて、結局袋を縦にした状態で頑張ったら開いたんですけど(一応女です)。縦の状態で開けたから開いた瞬間ザラザラ!とお菓子が袋の下側に入っちゃいました…。なので、ブランチュールのこの袋開ける時は、縦にしないように慎重に開けましょう!←私だけ?笑
この紙トレイ、一つ一つがちゃんと引っかかる突起があるとより良いなぁ。ラングドシャ生地がトレイをつるつる滑るし。あ、でもトレイがフラットでなくなると「傾けるだけで最後まで食べられる」というのが出来なくなりますね。…うん、やっぱり今のままがいいですね!←
↓商品アップ(表、裏)
表裏両面をそれぞれ写真を撮りましたが、まったく違いがわかりませんね!焼いたラングドシャの上面を外側に向けてチョコをサンドしているので、それもそうですね。笑
↓断面(割ってみたところ)
〈外観(見た目・サイズ)〉
ブランチュールの特徴的なラングドシャのラインが上品ですね。ラングドシャの外側生地には薄く焼き色が入って、食欲をそそります。生地自体も濃い黄色の色合いでさつまいもらしさがありますね。チョコレート部分も同様です。もちろん、濃い黄色を呈する「カロテン色素」が使われてますからその効果もあるでしょう。
ところでブランチュールって、チョコレートは長方形、ラングドシャは楕円っぽい形で、この形状の違う2つを組み合わせているのも面白いですよね。角ばっていると男らしい印象とか豪快な感じがしますが、円形は女性らしさ、柔らかさ、繊細さを感じさせます。この2つが組み合わさってなんとも複雑な商品イメージになっていますね。やはり、パッと見ただけで「ブランチュールだ」とわかるのは素晴らしく、ブランド力が高いと思います。
大きさは、パッケージにもあるようにひとくちサイズ。しかしですね、私には少し小さいなぁと感じますよ。そう思うのは口がでかいからかな?!
一口にひとくちサイズと言っても←、子ども、女性、男性では口の大きさが違いますよね。私は女性ですが、けっこう小さく感じます。本当、ミニって感じです。
〈味・香り・食感〉
まず香りですが、パッケージのイメージ写真通りの焼き芋のような香りが再現されています。しかし、どうにも香りのデフォルメ感が強いですね。
どういう意味かというと、「いちご味ガム」とかのように本物ではなくあくまで「お菓子の香り」って感じです。いちご味ガムを食べたことは皆さんあるでしょうが、あれって「本物のいちごの香り」ではないですよね。あくまで「いちご風のお菓子の香り」です。いかにも「いちごのお菓子と言えばこれ!」って感じの匂いってありますよね。それと同じ、いかにも「さつまいものお菓子ってこんな匂いだよね!」って香りなんです。嗅げばわかると思いますが…。
そして、甘ったるい感じが強いのでずっとかぐのは厳しい感じですね。同社の「アルフォート マロン」もこんなイメージの香りだったな。ブルボンの香料チョイスはちょっと甘ったるい系なのだろうか…。
食感は、ブランチュールシリーズに共通のラングドシャのさっくり感とソフトなチョコレートの組み合わせが絶妙ですね。ラングドシャとチョコレートのそれぞれの厚み、量のバランスや食感はやはり計算されていますね!どちらもがちょうどよく調和しています。
味はというと、ラングドシャよりもチョコレートの風味が強いですね。もっと言うと、ホワイトチョコの風味が強い。「濃厚さつまいもチョコレート」とのことですが、私からしたらこれは「さつまいも風味チョコレート」という感じで濃厚!というほどのさつまいも感は感じませんでした。
上記のデフォルメされたさつまいもの香りと甘さが強いチョコレートだったので、さつまいもの風味が隠れ気味だったような。後味にちゃんとさつまいもの感じはありますが、やっぱり濃厚というからにはもっと芋感があっても…、と思います。
それにしてもかなり甘いですね。芋感より甘さが濃厚!! 1箱食べる前に、甘さにやられそうです。お芋の自然な甘味というよりは人工的な甘味という感じで、「ほっくり甘い」のが醍醐味の焼き芋とはまた別物な感じが少し残念ですね。
関連商品
↓ブランチュールFS ホワイトチョコ&ミルクチョコ(ブルボン)
「ブランチュールミニDX」シリーズの大元、「ブランチュール」シリーズの定番ファミリーパック。こちらは個包装の2種ミックスで、同社の定番「アルフォート」シリーズのFSと同じ構成ですね。
↓参考:ブランチュールミニDX 濃厚紫いもチョコレート(ブルボン) ※2015年8月18日発売、終売
2015年秋シーズンの期間限定商品。「ブランチュールミニDX」シリーズとして、昨年は紫芋を導入。
2016年は安納芋なので、年によって使用するさつまいもの品種を変えていますね。紫芋13%使用、色も鮮やかで目立ちます。2013年には「濃厚マロン」として栗フレーバーの限定発売も。
他社、他ブランドの競合商品
例によってたくさんのさつまいもフレーバーのお菓子が出ています。同じブルボンからも出ていますし、他社でも人気のフレーバーです。スナック菓子やパンなど、さつまいもの自然な甘みはお菓子や菓子パンによく合います。
〈同ジャンル菓子〉
東ハトの人気ブランド「ハーベスト」のバリエーションシリーズ「ハーベストチョコメリゼ」より、2016年秋の新商品。
こちらの商品は鳴門金時を使用しており、チョコレートコーティングが施されたチョコビスケット。「濃厚チョコ」「薄焼きビスケット」「さつまいも」という共通点あり。
〈別ジャンル菓子〉スナック、プリン
毎年人気のカルビー「じゃがりこ」シリーズの期間限定商品。秋に投入される本商品を毎年楽しみにしている方も多いはず。「スナック×甘い系フレーバー」として、じゃがりこファンの中でも人気のフレーバーです。
↓Bigプッチンプリン/プッチンプリン 和むらさき(グリコ)
グリコの人気シリーズ「プッチンプリン」より、2016年8月29日発売の新商品。プリン×紫芋の組み合わせで、ソースは栗フレーバーと秋仕様。通常の透明カップでないのは、紫色が褪色してしまうからかも? まるで中身が見えない濃い紫パッケージがあやしさ満点!
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★☆フレーバーわかりやすく高級感あり |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★☆☆芋より香料&チョコ強し |
総合評価 | ★★★☆☆芋の濃厚感物足りない |
安納芋の雰囲気出ているが、「濃厚なのは香料&砂糖…」という商品です。
安納芋と言えばねっとりしたような強い甘味で、焼きいもでは定番人気の品種ですね。
その味わいは出ていますが、「チョコレート/砂糖感」が強い。チョコレートの主張が芋より前面に出ている、という事です。「濃厚さつまいも」とうたっているからには、チョコレートよりも芋らしいやさしい甘味(=砂糖控えめ)があったらもっと良かったですね。芋フレーバーにしては甘味が強くくどいので、少し甘味のバランスを調整したらまた違ったかもです。
「濃厚」の期待感に対してさつまいもそのものよりも香料やホワイトチョコレート、砂糖が目立っていたので普通評価です。パッケージは高級感もあって濃厚さをイメージできるんだけどなぁ。思ったのと違うところが濃厚だった…。
まとめ
ブランチュールの中でも高級感を押し出した「ブランチュールミニDX」シリーズ、パッケージだけでなく中身のフレーバーチョイスにもしっかりこだっているようです。今回の商品はチョコレートや糖分、香料が強いように感じましたが、ブランチュールシリーズの持つラングドシャ生地とチョコレートの食感・風味の組み合わせは抜群。他の限定商品に期待です。