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米菓

【定番】玄米ちっぷす(阿部幸製菓)商品分析!

どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。

本日のお菓子は、【定番】玄米ちっぷす  です!!

玄米ちっぷす

今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。

 

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基本データ

まずは基本データから。

商品名  玄米ちっぷす
製造者  阿部幸製菓株式会社
名称 米菓
内容量 47g
原材料 うるち米(国産)、しょうゆ、砂糖、でん粉分解物、発酵調味料、かつおぶしエキス、こんぶエキス、酵母エキス、増粘剤(加工デンプン)、(原材料の一部に小麦、大豆を含む)
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) 小麦、大豆
賞味期限 120日
発売日 2015年5月14日(木)
発売エリア 全国(販売チャネル:コンビニエンスストア)
価格 NPP(参考小売価格180円)
商品コンセプト・説明 ・生地にビタミン・ミネラルが豊富な玄米を4割練り込みました。ザクザクとした食感とおこげの美味しさ、玄米の風味が生きています。(公式サイト 商品ページより)
備考 定番商品

米菓メーカーである阿部幸製菓より、「玄米ちっぷす」が販売中。

 

商品キーワード

コンビニ、阿部幸製菓、米菓、玄米ちっぷす、しょうゆ味、国産米100%使用、玄米丸粒4割、化学調味料・着色料不使用、ノンフライ

やはりここで注目すべきは、「国産米100%使用」「玄米丸粒4割」「化学調味料不使用」というポイントですね!

 

主に業務用米菓を手掛ける菓子メーカー「阿部幸製菓」。こちらでは小粒のものを中心に、焼き/フライの米菓やスナック菓子を製造しています。

こちらで定番商品として発売されているのが、本商品「玄米ちっぷす」です。

 

こちらの商品は公式HP上では商品情報ページに記載されていませんが(2019年1月現在)、ネット上でキーワード検索をかけると公式ページの「製品紹介」に商品情報が記載されていました(以前の情報が残っていたのかな?)。HPの改定時にページから削除されたようですが、実際には2019年1月現在も販売されており購入可能です。

ウェブのニュースリリース情報に掲載されているのを見つけたので、上記の商品概要のデータはそちらからの情報も併せて記載しました。

販路はコンビニエンスストアのみのようです。

 

さて、こちらの商品は、国産米を100%使用し、うち4割もの玄米を練り込み、粒感を活かした食感に特徴を持たせています。

味付けの面では、化学調味料・着色料不使用。さらにノンフライなので、ヘルシー志向の人にも訴求。

素材や製法に対するこだわりや安心・安全に特に配慮した商品となっています。

フレーバーは「しょうゆ味」で、米菓では定番中の定番なっています。

 

味や食感など、具体的に、どのような商品に仕上がっているか、要チェックです!

 

製品購入データ

こんな場所で実際に購入しましたよー。

購入店舗  コンビニ(ナチュラルローソン)
購入日  2018/12/14
購入価格 ¥145(税込)、¥134(税別)
備考

公式ネットショップも確認しましたが販売されていなかったので、実店舗(コンビニ)で購入するしかないようですね。

 

製品チェック

パッケージ

それでは、パッケージから見ていきましょう!

パッケージ(表)

玄米ちっぷす

マチなし・フック穴ありの包装。コンビニで多いタイプの、小さめ食べきりサイズです。

パッケージにはメーカーロゴ以外イラストが一切ないシンプルなデザイン。その分、「玄米」の大きな文字(商品名の一部)と、窓部分から見える商品自体がしっかりと主張していますね。

 

こうして中身がしっかり見えるタイプのパッケージデザインだと「商品実物がパッと見でわかる」ので、消費者に商品そのものを直接的にアピールできます(サイズ感や内容量など)。

米菓の分野ではこのような中身が見えるタイプの包装は非常に多いですね。

 

(写真だと見辛いですが)小さな文字ながら「化学調味料不使用」「国産米100%使用」というポイントからも、品質へのこだわりを感じられます。

 

米菓ではよくゴツい筆文字で商品名が書かれますが(男性的でシブい感じ)、こちらの商品では丸みがあって柔らかさのある書体が使われており、やさしさや女性らしさを感じます。(このような書体は、やはり女性の方が好みますね)

 

パッケージ(裏)

玄米ちっぷす

パッケージ裏面上部に商品説明、残りにパッケージ関連必要事項。

赤文字で「ノンフライ」「化学調味料・着色料一切不使用」と書かれており、味だけでなく食の安心安全やヘルシーさに関心のある層への配慮が感じられます。これらを気にするのは、圧倒的に女性ですね。

 

栄養成分表示拡大

玄米ちっぷす

1袋47g入りで、カロリーは176kcal。

特に揚げせんでは食べきりサイズでも1袋400~500kcalほどにもなってしまいます(炭水化物×油はカロリー高くなりがち!)。

それに対して、この商品はカロリーが控えめで、食べ過ぎが気になる人にも気軽に1袋食べられますね。ノンフライだけあります。

 

原材料表示部分拡大

玄米ちっぷす

ここで注目すべきは原材料に「うるち米(国産)」「しょうゆ」「酵母エキス」とある部分ですね!

最も多く含まれる原料は「うるち米」、次いで「しょうゆ」、「砂糖」と続きます。

生地のベースである米と調味料のベースである醤油を中心とした、シンプルな原料になっています。

パッケージ裏面に書かれていますが、原料の「国産うるち米100%」中、玄米丸粒を4割使用。

 

このフレーバー「しょうゆ味」の要となる原料は「しょうゆ」「かつおぶしエキス」「こんぶエキス」「酵母エキス」ですね。

味のベースとなる醤油はたっぷりと使われ(原料表示第2位)、その味を整え補強する調味料が一緒に使われています。

基本は和食の味付けと一緒ですね。醤油に砂糖、みりん、天然だし(かつおに昆布)、少しの顆粒だし(→ここでは酵母エキス)。

醤油だけでは味も香りも淡白で素っ気ないので、砂糖やだしで味を調えてあります。

 

添加物は「増粘剤」のみ。増粘剤はその名の通り粘度を上げるために使われます。

化学調味料や着色料、香料を使っておらず、シンプルな原材料構成となっています。

包装

個包装なし。

 

商品実物

実際のお菓子がこちら。

包装を開けたところ

玄米ちっぷす

ざっくりと袋に入っている。横からも玄米の粒入りなのが分かる。

 

玄米ちっぷす

15枚入り(並べ方失敗しました…笑)。割れなどなく、均一な形。

 

商品アップ(表裏)

玄米ちっぷす

醤油ダレのつやがあり、食欲そそるビジュアル。

 

断面(割ってみたところ)

玄米ちっぷす

中にもたくさんの玄米粒が見える。

 

〈外観(見た目・サイズ)〉

〈見た目〉

ゴツゴツとした表面の凹凸が多数あり、玄米の粒がたくさん入っているのがわかります。醤油の味付けがされている表面はツヤがあり、伸びムラもなく綺麗です。

半分に割ると、中は白い生地そのものの色。断面にもプチプチとたくさんの玄米の粒が見えます。

玄米入りの米菓らしいオーソドックスな見た目ですが、サイズも小さめで薄いので、どこかかわいらしい感じですね。

 

〈サイズ〉

商品実測値(※繰り返し計測なし)

長さ(cm) 長辺 4.7 短辺 3.7 高さ 0.5

平べったい一口サイズ。少し楕円形(小判型)になっており、口にポイッと入れやすいサイズ感。

「玄米ちっぷす」の名の通り、厚みは0.5センチとやや薄め。

 

そしてこの商品名に関してですが、「玄米せんべい」でなく「玄米ちっぷす」となっている事で、スナック菓子のように若年層の人でもとっつきやすい印象に。〈せんべい〉というネーミングほど硬そうなイメージもなく、ひらがなが使われている事もあり軽やかなイメージですね。

 

また、米菓だと噛んだ際の食べこぼしや崩れが気になるところなので、一口サイズなのは嬉しいところ。食べやすいです。

 

〈香り・食感・味〉

〈香り〉

米と醤油それぞれの、甘みのある香ばしい香りがします。癖がなく強すぎない香りが自然で、食欲をそそります。

香料は使用されていないので、これは素材が持つ自然な香りです。特に香ばしさがしっかりと出ています。

米の香りと相まって、おこげのような香ばしさが感じられますね。

 

〈食感〉

ひとくち噛むと、カリッと小気味いい音を立てて割れ、しっかりと奥歯で噛むとザクザクプチプチとした玄米の食感が楽しめます。

商品名に「ちっぷす」とある通りやや薄焼きなので、固さをあまり感じさせず、噛んでいて「硬すぎる/噛みにくいストレス」を感じさせません。

小さく丸いプチプチとした玄米粒の部分はパフのような感じで少しフワッとした歯ざわり。

玄米がたくさん入っていますが、つなぎの生地(玄米以外の普通の生地)も玄米自体の固さとの差がそこまで大きくないので、噛んでいて違和感を感じません。(これがそれぞれの固さに差があると、どっちかの生地だけいつまでも口に残る…!)

 

玄米入りで食感の楽しさがありつつ、噛みにくさがないので、食べやすいです。

 

〈味〉

玄米ちっぷす

米のやさしい甘みと香ばしさ、醤油をベースにしたシンプルな味付けで素材の美味しさを楽しめます。

ひとくち噛むと、まず口いっぱいに醤油の香ばしい香りが強く広がります。この独特の香りは、醤油そのままというより焦がし醤油のような感じですね。米の風味と合わさって、香り同様おこげのよう。

 

味も若干のほろ苦さを感じる焦がし醤油風味が最初の味で強く出ており、醤油の味のインパクトがあります。

出汁の風味があるので単調な味ではなく、シンプルに醤油が主張しながらも一緒に出汁の旨味や生地の甘みなども感じられ、物足りなさを感じさせません。

食べ進めると徐々に醤油の味わいもまろやかなになってきて、その代わりに生地である米の風味が最初よりも強く感じられます。

 

後味にかけてプチプチとした玄米の食感とともに味の面でも米が主張しており、醤油のほんのりとした香りと味わいが、米の自然な甘みを引き立てています。

食べ終わりにはほんのりと米の甘みが残り、スーッとすぐに消えていきます。後味が自然に切れますね。

 

米菓では定番の化学調味料を用いていないことで、舌にダラダラと旨味が残ったり醤油の味がぼやけてしまったりといったこともありません。

この点は、「化学調味料不使用」とパッケージに書かれている通りなのですが、「素材の味が活きる」という味の面でのメリットも大きいです。

4割の玄米含め国産米100%の生地に、醤油をベースに化学調味料や香料を使わずに仕上げたシンプルな味付けにすることで、素材の味をしっかり堪能できる飽きの来ない味わいになっています。

年齢性別問わず、日本人に好まれる自然な風味の商品ですね。

 

関連商品

かきたね 定番しょうゆ(阿部幸製菓)

かきたね 定番しょうゆ

阿部幸製菓の主力商品である柿の種。こちらは中でもオーソドックスな醤油ベースの味付け。

このような醤油ベースの味付けは柿の種に限らず各種米菓と相性が良く、出汁のほか調味料をいくつか組み合わせて飽きの来ない味を作る。

 

他社、他ブランドの競合商品

「玄米ちっぷす」は、いわゆる玄米せんべい。玄米丸粒入りの商品は、いわゆる「普通」のせんべいよりは数が少ないですね。

米菓は元々若年層よりはシニア寄りの年齢の人が好む商品。大袋入りで販路もスーパーが多いですが、玄米ちっぷすは食べきりサイズの小さめパッケージでコンビニ展開。より若い年齢層の人へ向けた商品であることがわかります。

また、「国産米100%」「ノンフライ」「化学調味料不使用」というポイントから、健康志向の高い人へのアプローチもされています。米菓ではこうしたヘルシー志向を強めた商品は他のお菓子の分野に比べ少ないので、大きなアピールポイントとなるでしょう。

 

一方フレーバーの「しょうゆ味」は、米菓の中でも最も商品数が多い味付け。ベース素材である米と元々相性も良く、さらに日本人になじみ深い調味料を使っているので嫌いな人はいないと言っても過言ではありません。

各メーカーそれぞれ使う醤油や出汁を独自の配合・製法で使用しているので、米菓の中では非常に競合の多いフレーバーと言えるでしょう。

 

(独断と偏見による)製品評価

パッケージ評価 ★★★★★☆☆シンプルなデザイン、具体的なアピールポイントを丁寧に記載。
製品評価(味・香り・食感・見た目) ★★★★★★☆玄米の粒感がしっかりしていて、原料のこだわり◎
総合評価 ★★★★★★☆子どもにも安心して与えられるタイプの、自然な味わいと高品質で◎

ザクザクプチプチとした食感が楽しい、素材の良さを感じる一品です。

阿部幸製菓の「玄米ちっぷす」は、国産米100%の生地中4割に丸粒玄米を用いた、粒感を楽しめる米菓。

ノンフライで化学調味料を使わず、ヘルシーさや健康志向の方への需要に合致する、高品質な製品です。化学調味料を使用しないことで米と醤油の素材そのものの味わいがしっかりと出ており、飽きの来ない美味しさのある商品に仕上がっています。

パッケージも商品自体もシンプルでオーソドックスな印象ながら、製法や原料へのこだわりを感じられる商品ですね。

 

この手のタイプのお菓子は何の気なしに食べるとあまりわからないかもしれませんが、噛みしめてゆっくり食べると素材そのものの味わい深さを改めて感じさせてくれます。

 

素材の味が活きた商品なので、総合で★6つです。

濃い味商品といえば添加物モリモリだったりするのですが(特にスナック菓子と米菓は多めのものけっこうある)、こちらの商品のような添加物に頼らない味付けのものを食べてみると、「素材や製法の良さには、添加物マシマシでは到底敵わないな」と感じさせてくれますよ!

 

まとめ

阿部幸製菓の定番「玄米ちっぷす」

素材の良さ・食感の楽しさがある、高品質な商品でしたね。

気になった方はぜひお試しを!

玄米ちっぷす

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