どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【冬期限定】カントリーマアムプレミアム 大人のケーキチョコ です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
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→【期間限定】カントリーマアムVeg(ベジ)国産ごぼう(不二家)商品分析!
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | カントリーマアムプレミアム 大人のケーキチョコ |
製造者 | 株式会社 不二家 |
名称 | チョコレート菓子 |
内容量 | 6個(個包装してあります。) |
原材料 | 砂糖、植物油脂、カカオマス、小麦粉、卵、異性化液糖、還元水あめ、ラム酒漬けレーズン、全粉乳、ココアバター、ラム酒、ココア、水あめ、食塩、乳糖、加工デンプン、乳化剤(大豆由来)、膨張剤、香料(大豆由来)、安定剤(キサンタン) |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 卵・乳・小麦・大豆(※公式サイトより) |
賞味期限 | |
発売日 | 2017年10月17日(火) |
発売エリア | 全国 |
価格 | オープンプライス |
商品コンセプト・説明 | 不二家のロングセラーブランド「カントリーマアム」より、冬期限定のプレミアムな商品「カントリーマアムプレミアム(大人のケーキチョコ)」を発売します。 まるでケーキのような極上のしっとり食感に焼き上げた、ラム酒がほんのり薫るラムレーズンの大人な味わいの焼き菓子を、甘さひかえめのチョコレートでコーティングしました。 仕事や勉強の合間にも食べやすい一口サイズです。頑張った自分へのご褒美に、プレミアムなカントリーマアムをお愉しみください。(ニュースリリースより) |
備考 | 新発売、冬期限定 |
不二家の人気ブランド「カントリーマアム」より、冬期限定の派生商品「カントリーマアムプレミアム 大人のケーキチョコ」が新登場です。
商品キーワード
新発売、期間限定(冬期限定)、カントリーマアム、カントリーマアムプレミアム、大人、ケーキチョコ、自分へのご褒美
やはりここで注目すべきは、「カントリーマアムプレミアム」「ケーキチョコ」というポイントですね!
「カントリーマアム」シリーズは、不二家の代表的なロングセラーブランド。
外側・内側で異なる生地を使って焼き上げ、チョコチップがアクセントとなっています。
しっとり食感を好む日本人にぴったりの歯触りのクッキーブランドであり、期間限定商品や派生ブランドが多数発売され、どれも話題になる商品ばかりですね。
さて、今回の商品は派生シリーズとして「カントリーマアムプレミアム 大人のケーキチョコ」となっています。大人層向けに、より高級感を押し出した商品となっていますね。
ラムレーズンを用いて大人層が好む味わいに方向付けし、自分へのご褒美としての需要を見込んだ商品です。
この「ケーキチョコ」という商品名に関して。
「カントリーマアム」シリーズは通常商品分類がクッキーですが、こちらはチョコレート(チョコレート菓子)。
この点から、同じ「カントリーマアム」シリーズとして発売されてはいますが、商品名だけでなく商品自体もチョコレート主体の配合になっていることがわかりますね。
クッキーでなくチョコレート菓子とはいえカントリーマアムブランドからの発売という事で、シリーズのファンを中心に一定以上の売上は期待できる商品といえますね。(やはりお菓子は人気ブランドを持ってるところが強い!どの会社も人気ブランドの商品群はとても大事にしてます)
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | 郊外型大型ショッピングモール(イオン) |
購入日 | 2017/10/25 |
購入価格 | ¥213 |
備考 | ― |
価格の面ではオープンプライスとなっていて参考価格の表記はありませんが、私が購入したイオンでの販売価格は税込213円、他店でも200円台前半くらいの価格が目安になるかもしれませんね。
(コンビニではもう少し高いでしょう)
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
明るい白の背景色に、大胆に余白のあるパッケージデザイン。
多くの商品は余白はあっても何かしらの背景色にグラデーションカラーなどがかけてあるので、白一色なのが逆に潔い感じで目立ちますね。触ってみると白の背景色の部分はザラザラとした特殊な加工がされており、こちらも高級感を感じられるポイントですね。
デザインは「ブランド名」「商品イラスト」「フレーバー名」それぞれがパーツのように分かれているような、独特の配置ですね。上3分の1ほどは余白+商品名「カントリーマアムプレミアム」となっていて、余白とゴールドの箔押し商品名の対比がはっきりしていてリッチな印象。
とろけたチョコレートの上に乗った、商品のイメージ写真。チョコレートがたっぷりとかかっていて食欲をそそります。
フレーバー名の「大人のケーキチョコ」の右上の「冬期限定」、「カントリーマアムプレミアム」の文字など、高級感や特別感を演出するワードが多いので、ちょっとリッチなお菓子が食べたい…と思っている人は思わず手に取ってしまいそうですね。
もちろん、カントリーマアムファンの方は買いたくなってしまうでしょう。
そのほか、小さくアルコール0.1%使用、と表示があります。キャッチフレーズは「極上のしっとり感 ラムレーズンの味わい」。
↓パッケージ(裏)
裏面は全て表示関連必要事項がほとんどを占め、公式サイトの紹介が小さくあるくらいですね。
↓パッケージ(上下)
厚みのあるパッケージ上には、ブランド名・商品名・商品イメージ写真・商品説明が書かれ、パッケージ裏が商品説明のみだった分、こちらで詳しく書かれていますね。
パッケージ下には賞味期限の印字とブランド名・ブランドサイト情報。
↓パッケージ(側面)
黒の背景とフォークのシルエットに、ゴールドを思わせるグラデーションの印刷で商品名が大きく入っています。
↓栄養成分表示拡大
気になるカロリーは、1個54cal。6個入りなので、1箱食べると324calです。
ここで注目すべきは、原材料に「ラム酒漬けレーズン」「ラム酒」「還元水あめ」とある部分ですね!
最も多く含まれる原材料は「砂糖」、そして次に「植物油脂」、「カカオマス」と続きます。
焼き菓子の部分のベースとなる「小麦粉」はけっこう後の方に表示があるので、チョコレート×焼き菓子の組み合わせのお菓子ですが、チョコレートの要素が強いだろうことが想像できますね。(実際、「名称」はチョコレート菓子となっています)
「ココア」は焼き菓子部分に練り込んで焼き上げてあるでしょう。
「還元水あめ」は、保水性を高める効果があるので、焼き菓子のしっとりとした食感に貢献しています。
今回の商品は「大人のケーキチョコ」となっているので、チョコレートの部分に関する原材料は、「植物油脂」「カカオマス」「ココアバター」あたり。油脂分の多くは植物油脂となっていますね。
また、キャッチフレーズで書かれているラムレーズンに関しては、「ラム酒漬けレーズン」が使われていて、こちらは仕入れ原料ですね。家庭のお菓子作りでも定番で使われる市販のラムレーズンと同様のものです。(ケーキに入れるので、ダイスカットの物かもしれませんが)
それから、ケーキ自体にも「ラム酒」を使っているようですね。パッケージ上部の情報から、こちらも定番でお菓子に使われる「ダークラム」(色の茶色っぽい方のラム酒)が入っており、合計したアルコール分は0.1%に当たる量となっています(パッケージ表に表記)。
「アルコールの風味が全面に出たアルコールチョコ」のアルコール分は数%程度は入っているものが多いので、この「アルコール0.1%使用」という数字からはほんのりとしたアルコールの風味であることが予想できますね。
添加物は、乳糖以下の6種。いわゆる膨らし粉である膨張剤、香り付けの香料などが使われています。
包装
個包装もチェック。
↓個包装(表裏)
シャンパンゴールド×パープルの上品な色合い。商品名と、フォークのシルエットが描かれている。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
ひとくちサイズの丸いプチケーキ。
チョコレートのコーティングと、ライン上に入ったチョコレートが、ケーキらしさを演出。
しっかり詰まった焼き菓子の生地と、チョコレートのコーティング。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
丸い小さなフォルムに、たっぷりのコーティングチョコレートが掛かっています。上にはチョコレートがライン上にデコレーションされていて、見た目にも配慮されていますね。
通常のカントリーマアムクッキーと比べると、見た目がかなり違います。
半分にカットすると、中の焼き菓子部分が見えます。断面の部分、少し見づらいですがチョコチップも入っていますね。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ(cm) | 長辺 3.5 | 短辺 3.2 | 高さ 0.9 |
小さめの一口サイズ。普通サイズのカントリーマアムクッキーを一回り小さくした感じでしょうか。
女性の口でも簡単に入る、かなり小ぶりなサイズ感ですね。
他社商品などで同様のひとくちケーキタイプのお菓子はありますが、その中でも小さめかな。昨今では職場でお菓子を配って食べる…という女性も少なくないですから、ひとくちサイズというのは重要なポイントですね。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
アルコール(ラム酒)とチョコレートのほろ苦さのある、チョコレートケーキの風味を感じる香りです。
焼き上げたスポンジケーキのような香ばしさも感じますね。
強すぎ/弱すぎることもなく適度な香りの強さで、食欲そそります。
〈食感〉
表面にコーティングされているチョコレートはやや厚みのあるたっぷりとした量が掛けられており、それが固すぎずしかし適度に歯ごたえがあります。
チョコレートの主張がしっかりとしていますね。
中の焼き菓子はしっとりほろっとしていてパサつかず、チョコレートの食感に違和感なく溶け込んでいます。
あまり目立ちませんが、カントリーマアムの特長であるチョコチップと、この商品の特長であるラムレーズンが焼き菓子に練り込まれています。
ラムレーズンはカットサイズがかなり小さめのようで、噛んですぐに気付くようなサイズ感ではありませんね。
外側コーティングチョコのパリッとした厚みと中の焼き菓子のしっとり感が特にわかりやすい食感での特長でしょうかね。
日本人は「しっとり」や「もっちり」とした水分をたくさん含んだ食感のものを好みますが、この商品もそれに当てはまり、日本人好みの食感になっているといえそうです。
〈味〉
やや甘さ控えめのチョコレートと、しっとりとしたチョコレート系の焼き菓子の味わいが合わさった、まさにひとくちチョコケーキ、という印象です。
チョコレートは適度に甘みを控えられていて大人が食べても甘すぎることなく、食べやすいです。焼き菓子部分はしっとりとしていてこちらにはラムレーズンとチョコチップが練り込まれ、しっとり感とアルコールの風味で口の中がパサつかず後味も良いですね。
このようなチョコレート系のケーキは甘みが強すぎると飽きがきてしまいますが、こちらの商品はラム酒の風味と食塩による後味のキレの良さでそれが軽減されていますね。
そして、キャッチフレーズにある「ラムレーズンの味わい」ですが、ラムレーズンの主張は弱めで、ほんのりとアルコール感がある感じです。チョコレート自体の主張の方が強いですね。
また、この商品は「チョコケーキ」ではなく「ケーキチョコ」。なるほど、そのネーミングも納得のチョコレートの存在感。一般的なチョコレートフレーバーのケーキはスポンジが主体でそこにクリームやコーティングチョコが掛かっていますが、こちらはしっとりした焼き菓子の存在感に負けないたっぷりのチョコレートが主役。
小さいながらにチョコレートと焼き菓子が合わさって、本当にケーキを食べているように感じられますね。
しかし食べた感じが通常の「カントリーマアム」シリーズのクッキーの印象とはだいぶ別物ですね。クッキーの方では、チョコはアクセントとして入っているのみで、クッキー生地が主体。それに対して今回の商品は、ほとんどチョコレートのインパクトに隠れて焼き菓子部分の印象は少ないです。言われなければ、カントリーマアムシリーズの一品だとは気づかないでしょう。
カントリーマアムシリーズの特長が「クッキーとは思えないほどのしっとり食感」だと思っているのですが、「大人のケーキチョコ」からは、チョコレートの印象が強く焼き菓子の印象がほとんどないために、「カントリーマアムシリーズらしさ」を感じられなかったのだと思います。
むしろ他社商品ですが、ロッテのロングセラー「チョコパイ」の方が近いと感じましたね。見た目は、これまたロッテの「プチブッセ」かな(こちらはチョコ掛けでないけど)。味や食感は「ロッテ チョコパイ」とは違い、「スポンジ感少なくチョコ感が強い、苦み少なめ、クリームはなし」と異なる部分もあるのですが、似てます。
ラムレーズンがやや足りない感じはありましたが物は美味しいので、「これ、カントリーマアムじゃなくて良くね?」という感想で終わるのはもったいないな、と感じました。
関連商品
多数の派生シリーズや限定フレーバーが定期的に発売される、不二家の人気ブランド「カントリーマアム」。
こちらはその中でも定番人気の商品、バニラ。しっとりした食感とチョコチップのアクセントが特長。
「カントリーマアム」の派生シリーズで、しっとりとした食感の通常カントリーマアムとは異なり、サクサクに仕上げたチョコチップクッキー。
この商品の商品設計を考えると、やはりメーカーサイドからは「カントリーマアム=しっとり食感」に限っていないのでしょうね。
他社、他ブランドの競合商品
チョコレート×焼き菓子の組み合わせのひとくちケーキ風のお菓子は市場にもいくつかありますね。
スポンジやクッキー、ビスケット、ウエハースなど焼き菓子とチョコレートの相性は非常に良く、多くのメーカーから多数の商品が発売されています。
ラムレーズンやアルコールの風味のあるチョコレート菓子もこれまた定番であり人気も高いです。季節問わず新製品として投入される人気の素材ですね。
〈同ジャンル菓子〉チョコレート
焼き菓子にチョコレートを染み込ませチョコレートコーティングを施した、しっとり独自食感のチョコレート菓子。人気商品であり、手が汚れないのもポイント。
〈別ジャンル菓子〉ビスケット
ロッテを代表するビスケット菓子「チョコパイ」シリーズからの派生品、ひとくちサイズの「プチチョコパイ」。
元になった「ロッテ チョコパイ」の「少し大きめサイズで食べこぼしやすい」という点をひとくちサイズにすることでカバーして、食べやすくしている。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆カントリーマアムファンに訴えかける、特別感あるデザイン。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★☆☆☆味は食べやすく◎だが、他社商品との類似点多くシリーズに連ねる意味「?」 |
総合評価 | ★★★★☆☆☆既視感ある商品内容/カントリーマアムらしさ少ない。 |
「カントリーマアムシリーズ」のしっとり食感クッキーとは別物の、既視感のある商品設計な一品です。
カントリーマアムと言えば、しっとり食感のチョコチップクッキーを思い浮かべる方が大半でしょう。しかし、この商品ではしっとり食感の焼き菓子をベースに使いつつも、味メインは商品部類の「チョコレート菓子」とあるように、チョコレート。
そのため今回の商品は、カントリーマアムらしさである「しっとりクッキー(=焼き菓子)」の部分はかなり主張が少なく、「どのあたりがカントリーマアムだろう?」と思ってしまいます。
基本設計はロッテの「チョコパイ」×「プチブッセ」で、大きさを一口サイズにしてみた、という感じのする「どこかで見たな…」という感じのするお菓子です。
「カントリーマアム」とシリーズ名を入れればもちろん買う人は多くなる(パイが増える)のは納得ですが、クッキーの印象とは別物になっておりシリーズファンを混乱させブランドイメージに疑問を感じさせる商品内容になってしまっています。
もちろん「カントリーマアムクリスピー」などサクサク食感の物もシリーズからは発売されているので「しっとり食感のクッキー」だけがシリーズの特長とはされていないのでしょうから、「これはしっとり食感クッキーのカントリーマアムとは別物だ」と思って買った方が賢明ですね。
この商品は「カントリーマアムシリーズ」として市場に投入する必要があったのかな?と疑問です。確かにしっとりした焼き菓子が入っていてカントリーマアムに通じるものがあるのですが、カントリーマアムシリーズとは別ブランド商品として発売した方が、カントリーマアムのブランディングとしては良かったのでは、と思いました。
味は食べやすく万人受けするとは思うので…なんだか惜しい。
「カントリーマアム」シリーズに入る必要性を感じない商品設計なので、総合で★4つです。
「カントリーマアム」シリーズとは、(私含め)ファンにとってのイメージにはあの「しっとりクッキー」が根本にあるでしょう。そのイメージと離れた商品は、ブランドの持つ魅力を損なう可能性があると感じました。
以前に食べた(当サイトの記事にはしてませんが)「カントリーマアムクリスピー」でも、やはりカントリーマアムの持つ、他にはない「しっとりした食感」の独自性がない分、シリーズらしさを感じられなかったのですよね。
サクサククッキーやひとくちチョコケーキは他にもありますが、やはり「あのしっとり食感クッキー」はカントリーマアム独自の、他には真似できない強みだと思うのですよね…。
(なんだか今回、やけに辛口気味になってしまった…カントリーマアムのクッキーが個人的に好きだからというのは間違いなくあるでしょう…主観によります!)
まとめ
不二家の期間限定「カントリーマアムプレミアム 大人のケーキチョコ」。
しっとり食感の焼き菓子とたっぷりのチョコレート、ほんのりラムが効いた食べやすい一品でした。
カントリーマアムシリーズらしさ…には少し疑問でしたが、お味は美味しかったですよ! 食べるときには、「カントリーマアム」の先入観は捨てた方が素直に食べられます。笑
期間限定なので、気になった方はお試しを。
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