どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
!NEW!追記 2019.05.15 2019年度版の商品情報を更新。(「基本データ」項目内の「商品データ」下部に記載。)
※関連記事
→【期間限定】ダース プレミアム(ミルク)(森永製菓)商品分析!
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | ダース ミント |
製造者 | 森永製菓株式会社 |
名称 | 準チョコレート |
内容量 | 12粒 |
原材料 | 砂糖、植物油脂、カカオマス、乳糖、デキストリン、全粉乳、ココアバター、脱脂粉乳、ホエイパウダー、バターオイル、ミント風味チップ、ペパーミントリーフ粉末/乳化剤(大豆由来)、香料、ベニバナ黄色素、加工デンプン、クチナシ青色素、増粘多糖類 |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 乳・大豆 |
賞味期限 | |
発売日 | 2018年5月15日(火) |
発売エリア | 全国/全ルート |
価格 | 145円(税抜き)/157円(税込) |
商品コンセプト・説明 | ・ミントリーフとミントチップを練り込んだミントチョコを、相性よいビターチョコに閉じ込めました。・カリッとした食感と奥行のあるミントの香りは他にはない特徴です。(ニュースリリースより) |
備考 | 新発売、期間限定 |
森永製菓の人気チョコレートブランド「ダース」シリーズより、「ダース ミント」が期間限定で新登場。
追記 2019年度版は、2019年5月14日(火)に全国で一斉発売。
商品キーワード
新発売、期間限定、森永製菓、チョコレート、ダース 、ミント、チョコミント、チョコミン党、キャンペーン
やはりここで注目すべきは、「チョコミント」「チョコミン党」というポイントですね!
総合菓子メーカー・森永製菓の人気チョコレートブランド「ダース」。12個=「1ダース」という点にちなんだ商品名通り、1箱12粒入りが特徴です。中に色々なフレーバーのチョコレートを入れたバリエーション豊富な期間限定品がコンスタントに発売されています。作りにこだわった派生品「ダースプレミアム」も人気ですね。
さて、今回のフレーバーは「ミント」。ダースはチョコレート製品なので、まさにチョコミントにあたりますね。近年ではチョコミントフレーバーが大人気で、熱狂的なファンを抱える人気フレーバーになりました。流行という意味での旬と言えますね。
チョコミント人気は、SNSによって作られたと言っても過言ではないでしょう。チョコミント好きの一般消費者の愛好家=「チョコミン党」の人たちが、SNSを中心にブログなどでチョコミント製品を写真や感想とともに盛んにネット上に配信しています。特に「チョコミント専用アカウント」を開設して、チョコミント縛りで投稿している人が多いのも特徴です(抹茶味なども、同様のファンが多いです)。
元々熱心なファンがいたチョコミントフレーバーですが、SNSに明るくない一般層にまで人気が広まった要因のひとつとして、TBSの人気バラエティ番組「マツコの知らない世界」の存在も大きいでしょう。
「マツコの知らないチョコミントの世界」と題して、Instagramでチョコミント味商品の愛好家として人気・知名度のあった「チョコミント大学生」である「うしくろ」くん(※Instagramページの自己紹介文より)がゲストとして登場し、チョコミントフレーバーについて語られ、注目度がさらに一気に上がりましたね。
また、本商品は2018年度春夏の森永製菓での商品キャンペーン対象となっており、「森永チョコミン党フォトコンテスト」が実施されています。応募期間は2018年8月31日までで、ブランドを超えたフレーバー縛りの大型キャンペーンになっています。
ハッシュタグ「#森永チョコミン党」を付けて、対象商品の写った写真をInstagramかTwitterにアップで参加できるので、対象商品を買った人はぜひ参加してみましょう。ただし、森永製菓の公式アカウントをフォローしていることが条件です。
最近ではこのようにSNSを使ったキャンペーンが多くの会社で活発に行われています。消費者にフォローしてもらうことによって興味のある人のフィードに的確に告知が打てるので、テレビCMなんかよりも現代では効果的ですね。
そしてせっかく買ったので、私も後ほど商品写真をInstagramにアップして応募してみます(笑)。
!NEW!追記 2019.05.15 2019年度版商品情報
…2019年5月15日(火)に、2018年度に続き期間限定商品として発売されています。¥157での販売。今年の森永製菓のチョコミント系商品は「うしくろくん監修」というのが目玉で、実際に商品開発とパッケージデザインに関わっているようです。
パッケージデザインは昨年度の鮮やかなブルーを基調に、ビターチョコレートをイメージしたダークブラウンの色味が加えられ、シックな印象に。大きめの文字で「うしくろくん監修」と書かれています。
味や見た目の面では、チョコレートのビター感を強め、ミントの風味の立った味に調整し、ミントチョコ部分の見た目を青寄りに変えてあるとのこと。
(※原材料表示を見るとメインの原料に昨年度との大きな違いはありません。配合バランスの見直しによるブラッシュアップが実施され、元々は黄系着色料多めだったのが青系着色料多めになっているのは確認できることから、確かにミントらしいデフォルメ感あるカラーに変更しているのがわかります。味や色の濃度調整がメインだったかと思われます)
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | コンビニ(セブンイレブン) |
購入日 | 2018/5/20 |
購入価格 | ¥157(税込)、¥146(税別) |
備考 | ― |
板チョコと同じ棚に、「新商品」のポップ付きで陳列されていました。ミント系の商品はパッケージが爽やかなので、棚でも目立っていましたね。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
(私の写真だとちょっと青みが強いですが)鮮やかな緑がかったブルーグラデーションのパッケージが目を惹きます。
右上のピンク色の枠の中には、「期間限定」とミント風味の強さを示す「ミントレベル」が書かれていてミント味の強さとどんな風味かパッと見てすぐにわかるのが良いですね。
このタイプのレベル表示は「カレーの辛さ表示」がなじみ深いですね。カレー同様にミントも風味が強いと独特の冷涼感が強くなります。ミントが大好きな人にとってはミントの味が濃い方が嬉しいでしょうし、逆に強すぎるのが苦手な人もいるでしょう。ミントレベルの表示によってどれくらいのミント風味の強さなのかわかるのは、買う側が自分にあったミント商品を選べるのでうれしいですね。
ちなみにこちらの商品は、「ミントレベル2」で味の傾向は「爽快ミント」。同時発売した森永製菓のミント商品の中では、ちょうど中間のミント風味の強さのようです。
中央の商品名「DARS」の文字が金の箔押しで目立ちます。チョコレートソースの輪にミントをあしらったデザートの盛付けのようなデザインが印象的で、中央の商品イラストと商品名「ダース」の部分に自然と目が行きますね。上品なデザインです。
右側には「つぶつぶミントチップ入り」と書かれ、食感の工夫がされていることがわかります。
情報が見やすくまとまったデザインですね。
↓パッケージ(裏)
裏面の背景色は薄いグリーン。左側3分の1ほどに商品説明、残りがパッケージ関連必要事項。
商品説明部分は商品の断面図で説明が書かれていますが、外側がビターチョコ、中にミントチョコ(ミント風味チップとミントリーフ入り)の構成になっています。
説明文には「口に広がるミントの爽快感。チップのカリッとした食感のアクセントがクセになるダース<ミント>です。」と書かれています。
その下には、キャンペーン告知。QRコードから公式キャンペーンページにアクセスできます。
↓パッケージ(上下)
パッケージ上下それぞれに商品名とミントの葉、チョコソースのイラスト。表パッケージとつながったデザインで、背景色のグラデーションで上は濃い水色、下は白っぽい水色になっています。
↓パッケージ(側面)
片側にブランド名、もう片側にはブランド名と問合せ先情報。背景色はパッケージの上・下・表とつながったデザインになっているので、水色のグラデーションになっています。
↓栄養成分表示拡大
12粒入りなので、1箱43.2gでカロリーは252kcal。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「ミント風味チップ」「ペパーミントリーフ粉末」「香料」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「砂糖」、次いで「植物油脂」、「カカオマス」と続きます。砂糖は甘いチョコレートには多く使われますから原料第一位。そして油脂類の中では植物油脂が最も多く使われています。
バターオイルが使われているのはチョコレートの中では珍しいですが、これはダースシリーズの中でも定番商品を中心に使われている原料ですね。バターの脂肪分以外をほとんど除去した、バターに比べ劣化が起きにくい原料です。
今回のフレーバー「ミント」の要となる原料は「ミント風味チップ」「ペパーミントリーフ粉末」「香料」。
ミント風味チップは具体的な原料がわかりませんが、カリッとした食感のアクセントとして入っているようですね。外部調達資材かと思われます。
ペパーミントリーフは粉末なので、サラサラに乾燥したものが入っています。ペパーミントは「西洋はっか」とも呼ばれ、ミントの中でも清涼感をもたらす成分「メントール」を多く含むことで知られていますね。
この商品は「ミントレベル2の爽快ミント」となっているので、ペパーミントがやや効いた味に仕上げてあるかと思います。
また、香料は当然ミント香料が使われているでしょう。使われるミントの種類によって冷涼感や香りの傾向が変わります。
というわけで、こちらの商品は香料だけでなくミント風味チップ、ミントリーフも使われているので、ミントの香りだけでなく食感や味にも配慮した商品となっています。
添加物は、乳化剤以下の5種(※原材料表示には色素が分けて書かれていますが、種類としては着色料なので一緒です)。
香りづけの香料、ミントらしいグリーンの色味を表現するための着色料などが使われています。
包装
個包装もチェック。
↓外箱を開けたところ
パッケージ右側を折り曲げるようにして開封。
↓個包装(表裏)
アルミ蒸着の包装。「Happy DARS Day」と会社名が水色で印刷されたシンプルなデザイン。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓包装を開けたところ
紙ケースに12粒入り。
↓商品アップ
表面に「DARS」の文字、台形型。
↓断面(割ってみたところ)
中にはミントチョコ入り。よく見ると、つぶつぶがあるのがわかる。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
濃い赤茶色をした艶のあるチョコレートで、通常のダースと同様に表面の「DARS」の文字。上側がやや小さくなった台形型をしています。
外側のダークチョコをそのまま見るとフレーバーがわかりませんが、カットすると鮮やかなミントグリーンのミントチョコが見えます。見た目も涼し気で良いですね。外側のチョコは角ばった形ですが、ミントチョコレートの上部はアーチ状になっています。
そして、よく断面を見てみるとミントリーフとミント風味チップのつぶつぶが見えます。黒っぽいのがミントリーフの粉末です。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ:全体(cm) | 長辺 2.7 | 短辺1.7 | 高さ 0.7 |
長さ:ミント部のみ(cm) | 長辺 ー | 短辺 ー | 高さ 0.5 |
小さめ一口サイズ。小さめなので、女性や子どもなど口が小さい人も食べやすいですね。通常のダースとサイズ感は同じです。
今回の計測では、チョコレート全体とミントチョコレート部分の高さのみ計測しました。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
スーッとしたやや強めのミントの香りと、ほんのりとチョコレートのほろ苦い香りがあります。アルミの包装を開けた瞬間があるので、香りは強め。
香りだけでもスカッとした感じのある清涼感を楽しめます。ミントの香りが強めに香りながらも、ビターチョコレートの香りの方もしっかりと楽しめて良いですね。
〈食感〉
なめらかなチョコレートとカリカリしたチップの食感の対比が面白いです。
外側のビターチョコレートと中のミントチョコレートはほとんど同じ固さ、なめらかさ、口どけで、食べ終わるタイミングもほぼ一緒です。
なのでこれだけだと噛んだ時の食感が寂しいですが、しっかりミント風味チップで食感のアクセントを付けてあるのが良いですね!カリッ、シャリッと歯に当たって砕けるので、なめらかなだけでない楽しさがあります。
チップの量がやや少なめでしたが、あまり多すぎてもガリガリ歯に当たってしまうので適当かなと思います。チップはかなり小さめで、ザラメのような固さの歯ごたえです。
〈味〉
ミントのスーッとした冷涼感とビターチョコレートのほろ苦さが合わさった、すっきり爽やかな味です。
一口噛むと、先味はビターチョコレートの味がやや強めに出ます。苦みが主張し過ぎない程度の適度なほろ苦さに、ミルク感、甘みもあります。最初の時点では、ミントの風味はほんのり。
中味からミントの主張が強くなり、ミントチョコレートのスーッとした冷涼感にやわらかいミルクの風味でコクを感じます。ミントの味がしっかりしていますが、ビターチョコレートやミルクの風味がある分、ミントの風味がきつすぎません。
後味にはミントの冷涼感が一層強く出ているので、まるでミントガムを噛んだ時のように口の中がミントで満たされスカッとした味になります。鼻に抜ける香りもメントールがしっかりと効いていて爽やか。そのまま食後もしばらくすっきりとした味と香りが残りますね。
特に後の引きが強めのミントですが、ビターチョコレートの味わいもしっかりしていて徐々にミントの味が強くなるため、味の変化に嫌味がなく爽やかで食べやすい味です。
ミントが苦手な人には特に後味がきつく感じるかもしれませんが、逆に好きな人にはチョコの味もミントの味もしっかり楽しめて食後の爽快感・清涼感もしっかりあるので、これからの初夏~夏本番にぴったりの味かと思います。
関連商品
森永製菓の人気チョコレートブランド「ダース」の定番味・ミルク。なめらかな口どけが特長。
ダースシリーズ25周年を記念した、プレミアム感あふれる商品。生クリームを配合し、とろけるような口どけの良さと洋酒の上品な風味を実現した。
全面ゴールドのパッケージでリッチ感も演出。
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→【期間限定】ダース プレミアム(ミルク)(森永製菓)商品分析!
他社、他ブランドの競合商品
「ダース」シリーズは粒チョコレートの人気ブランドのひとつ。板チョコ同様のパッケージに粒チョコが12個入っており、口どけやミルク感、甘みで他のブランドとは異なる魅力を出しています。このサイズのチョコレートは大手メーカー各社で主力ブランドを抱えているので、常に競合がひしめいている状態ですね。
一方のフレーバー「ミント」は、近年特に本ページで紹介している「ダース ミント」のようにチョコレートと組み合わせた「チョコミント」味が人気になっています。
ミント自体はガムやタブレット菓子でよく使われる超定番素材ではありますが、特にこのチョコミントが近年お菓子のトレンドのひとつとなっているので、期間限定商品なども多くのブランドから発売されています。根強いファンがいるフレーバーなので、一定以上の反響が見込めるため各社で活発に開発が進められていますね。
〈同ジャンル菓子〉チョコレート
不二家の人気チョコレートブランド「LOOK」の期間限定フレーバー「ルック 2つのミント食べくらべ」。ミントアイスとチョコミントパフェをイメージした2種アソート。
※当サイトの記事
→【期間限定】LOOK(ルック)チョコミントダブル(不二家)商品分析!
※2017年期間限定発売した、ルックのミントアソート。2018年版と同様、ラムネ入りミントクリームとミントソースで異なる食感・ミント風味の強さを表現。
〈別ジャンル菓子〉アイス
1999年発売のロングセラーアイスバー「チョコミント」。
このアイスが発売した1999年頃はここまでチョコミント味ブームが起きていなかったが、近年ではチョコミントフレーバーのアイスクリームやアイスバーが多数登場している。
2018年度は同社より大人気ブランド「ガリガリ君」の期間限定フレーバーとして、「ガリガリ君 リッチチョコミント」が満を辞して登場!
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★★☆ミントグリーンが印象的、パッケージ右の表示で商品内容わかりやすく◎ |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★☆☆食感に変化あり、ミントの風味とチョコの苦味バランス良い。 |
総合評価 | ★★★★★☆☆パッケージも味も爽やかで食べやすい、しっかりミント風味。 |
ミント好きに向けた、チョコとミントのバランスが良い一品です。
ダースに限らず、チョコレートブランドではミント商品が多数発売されるようになっていますね。多くは期間限定商品として、春夏を中心に色々なブランドから発売されています。チョコレートはもちろん、アイス、コンビニスイーツ、ドリンクまで種類も豊富です。
その中でこの商品は、甘さ控えめでビターチョコレートとミントチョコレートの味のバランスが良い一品。ミント一辺倒でなく、ビターチョコレートから徐々にミントの風味がほんのり…最終的にはスカッとした後味まで徐々に変化し、1粒でカカオとミントの風味それぞれをしっかりと楽しめます。
チョコレート自体の口どけはなめらかですが、アクセントとしてミント風味チップが入っているので食感に変化があるのも良いですね。
さらに、味だけでなくパッケージもミント好きが買いたくなる「期間限定」や「味のレベル表示」がわかりやすく表示され、思わず手に取りたくなる工夫がされています。
ミント初心者からチョコミン党の人まで楽しめる爽やかな味と、わかりやすいパッケージなので総合で★5つです。
チョコミント好きはコアな人がたくさんいますが、それに応えたパッケージ表示やキャンペーン展開で、ミント好きは思わず買いたくなるポイントがたくさんでしたね。
まとめ
森永製菓の期間限定「ダース ミント」。
シャリシャリした食感のアクセントとキツ過ぎないミントの風味でミント好きにぴったりの商品でしたね。
ビターチョコが効いているので、チョコミント初心者にもおすすめの食べやすい味です。期間限定なので、気になった方はぜひ早めにお試しを!
↓2019年度版の「ダース ミント」はネットでも購入可能!
ミントカラーとダークブラウンのコントラストでより印象的になったパッケージが特徴。
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