どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【期間限定】ホルンティラミス仕立て です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
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基本データ
まずは基本データから。
商品名 | ホルン ティラミス仕立て |
製造者 | 株式会社 明治 |
名称 | チョコレート菓子 |
内容量 | 8本 |
原材料 | 砂糖、ココアバター 、加糖卵白、小麦粉、植物油脂、乳糖、全粉乳、ショートニング、ラクチトール、チーズパウダー、ココアパウダー、発酵バター、脱脂粉乳、カカオマス、加糖卵黄、コーヒーパウダー、デキストリン/乳化剤、香料、酸化防止剤(V.C、V.E)、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆を含む) |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 小麦・卵・乳成分・大豆 |
賞味期限 | |
発売日 | 2017年11月14日(火) |
発売エリア | 全国 |
価格 | 希望小売価格:200円(税別) |
商品コンセプト・説明 | ・特長① ココアラングドシャでホイップホワイトショコラを包みこみました ・特長② クリーミーでコクのあるまるでティラミスのような味わい 「ホルン」は、サクサク食感のラングドシャとホイップショコラのふんわりとした口どけが特長のチョコレート菓子です。1998年に発売をした「ホルン」は、その独特の食感の組み合わせで、多くのお客さまからご好評いただいております。今回その「ホルン」から、初のフレーバーとなる「ティラミス仕立て」を発売します。マスカルポーネチーズを練り込んだホイップホワイトショコラを、ほろ苦いココアラングドシャで包み、クリーミーでコクのあるティラミスのような味わいに仕立てています。ラングドシャには発酵バターを使用し、芳醇でコク深い味わいをお楽しみいただけます。(「ニュースリリースより) |
備考 | 新商品、期間限定。初フレーバー |
明治の人気ブランド「ホルン」より、期間限定フレーバー「ホルン ティラミス仕立て」が新登場。
商品キーワード
新発売、期間限定、ホルン、発酵バター、ティラミス仕立て、初フレーバー
やはりここで注目すべきは、「ティラミス仕立て」「初フレーバー」というポイントですね!
明治の人気ラングドシャチョコ「ホルン」シリーズ。発酵バターを使うことでより味わい深いラングドシャとなっていますね。ラングドシャクッキーとホイップチョコレートのソフト食感が人気の秘密です。(日本人はソフト食感大好きですよね!)
さて、今回のフレーバーは「ティラミス仕立て」。仕立て、とあることで「まるでそのもの!」と言うよりは、料理のように味わいや香りを取り入れたホルン、という感じでしょうか。レストランのメニュー名のようでもあり、上品な印象や高級感も感じさせます。
ティラミスと言えば、コーヒーやいわゆる純ココアの苦み系の原料と、爽やかでコクのあるマスカルポーネチーズを主体とした甘いクリームとの「苦みと甘み」の味のコントラスト、香り高さ、なめらかな味わいと上品な見た目が特長の日本でも人気の高いケーキです。コーヒーを使っていることもあり、大人向けの味わいでもありますね。
今回ホルンシリーズで初フレーバーとなるティラミス風味の味わいは、シリーズファンに限らず、ティラミスそのものやコーヒー、チーズ、デザート系フレーバーが好きな人にも気になる商品となっています。
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | 郊外型大型ショッピングモール(イオン) |
購入日 | 2017/11/20 |
購入価格 | ¥181 |
備考 | サービスデーで5%オフ価格 |
購入日がちょうどイオンのサービスデーだったので、その分の割引がついて5%オフになってます。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
濃いグリーンのグラデーションをベースカラーに、茶×クリームの商品イラスト、ゴールドの箔押し商品名がリッチですね。
少し伝わりづらいですが、商品名の「Seasonal」が季節の、という意味なので季節限定の商品である事がわかります。英語の筆記体は多くの日本人には直感的に伝わりづらいですから、親切に「期間限定」の日本語表記もありますね。
商品イラストの右側にイラストや文字を配置しあえて左側に余白を持たせる事で視線が自然と文字の方に注目するようになっています。パッと見ると、日本語で書かれ色でも目立つ「期間限定」「ティラミス」の文字の部分が最も目につきます。
パッケージ下部に、「発酵バター2.0%使用」「マスカルポーネチーズ1.0%使用(生換算)」と書かれています(これは法令で決まっている部分)。
書いてある文字は最低限ですが、「ホルン」「期間限定」「ティラミス」という大事なポイントがその分目立ち、直感的に商品内容を把握できますね。
↓パッケージ(裏)
蓋部分には商品説明、パッケージ下部は表示関連必要事項。背景色は全面グリーン。
商品説明には大きく商品イラストが載っており、右側に説明文が。赤文字で「マスカルポーネチーズ」「クリーミーでコクのある美味しさ」と書かれており、その点がこの商品のセールスポイントであることがわかりますね。
↓パッケージ(上下)
全面グリーンの背景色にブランド名、下側にはバーコードも。
↓パッケージ(側面)
側面は片側にブランド名、もう片側には栄養成分表示。
↓栄養成分表示拡大
…上のパッケージ側面の写真参照。カロリーは308kcalとそれなりですね。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「チーズパウダー」「ココアパウダー」「発酵バター」「コーヒーパウダー」とある部分ですね!
最も多く含まれる原材料は「砂糖」、次いでココアバター。植物油脂が油脂類の中で最も多くを占めるチョコレートも日本では相当数ありますが、こちらはココアバターを主体にしていますね(もちろん、一般的に植物油脂よりもココアバターの方が質が良いとされます!)
ラングドシャ部分に使われている原料は、「加糖卵白」「小麦粉」「ショートニング」などでしょう。
今回のフレーバーの要である「ティラミス」に関連する原料は、「チーズパウダー」「ココアパウダー」「コーヒーパウダー」ですね。
パッケージや公式サイト、ニュースリリースにあるように、こちらのチーズパウダーは本物のティラミスを作るときにも用いられる「マスカルポーネチーズ」を100%使用。こちらはコクがありつつも爽やかでティラミスの他お菓子の材料として使われることが多いですね。ティラミスの味わいを特徴づける重要なチーズです。これはホイップホワイトショコラとして、チョコレート部分に練り込んであります。
チーズパウダーの量は表示順位的にやや控えめでしょうかね(ココアパウダーよりは多いですが)。
また、チーズと合わせて重要なティラミスの特長はコーヒーとココアの風味。こちらの商品ではココアとコーヒーのパウダーもそれぞれ練り込んで使用していますね。どちらもほろ苦さと香り高さを持つ原料です。割と少量でも風味が出ますよ。こちらの商品ではコーヒーパウダーは比較的使用量が少ないようですが、味のバランス的にこの量なのでしょうね。
添加物は、乳化剤以下の3種。商品の味や見た目に関わる部分では香料のみが使われ、香りを増強させています。
包装
個包装もチェック。
↓外箱を開けたところ
クリームがかった明るい個包装がきれいに8本入っている。
↓個包装(表裏)
淡い色で幾何学模様が入った、クリーム/白系の色味のアルミ個包装。ゴールドで「ホルン」と書かれている。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
薄茶色のラングドシャ、端の部分にはミルクチョコレート。
↓商品アップ
ラングドシャとホイップショコラのコントラスト。
見えづらいが、割ってみるとホイップショコラはふんわりとした感じ。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
まるでティラミスそのものを思わせる、茶色×明るいクリーム色の二層が印象的です。
ホルン独特の片側がU字型を描いたラングドシャと、それにサンドされているホイップショコラ。ラングドシャ部分にはココアパウダーが練り込まれているので自然と茶色になっていますね。ホイップショコラ部分は、よく見ると全体にプチプチと黒い点が見えます。コーヒーパウダーの練り込みは公式サイトやパッケージでは書かれていませんが、これを見るとこの部分にコーヒーを練り込んであるのかもしれませんね。
着色料を用いず自然のままの色味なわけですが、素材の色がしっかりと出て色味も美しいので、食欲をそそります。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ(cm) | 長辺 7.7 | 短辺 1.8 | 高さ 0.8 |
片側がカーブを描いている、独特の形のスティック形状。
大体2口くらいで食べられるサイズですね。厚みはそこまでないので、比較的噛みやすくチョコレートが外側にない分手が汚れる心配が少ないです。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
本物のティラミスが目の前にあるような、再現度の高い香りです。コーヒー感はやや抑えめですね。
マスカルポーネの芳醇な香りと、コーヒーの香ばしい香り、焼き上げたラングドシャの香りもあります。封を開けてすぐに香るので、早く食べたい!という期待感が持てますね。
もちろん香料による香りの増強はありますが、このようにしっかりと香りがあることで味自体もしっかりと感じられるようになります。
〈食感〉
ラングドシャもホイップショコラも、軽い食感で口どけが良いです。
最初の一口目は、厚みもあることでややしっかりとした歯ごたえ、しかしサクッと軽い音が響きます。ラングドシャは通常のラングドシャもホイップショコラもほろっと崩れるようなソフトな食感ですね。
食べた時の温度にもよりますが、温度が高いとホイップショコラの固さが軽減される分、よりソフト食感になります。ほとんど力がいらないくらいですね。
今回のフレーバーは、洋生菓子である「ティラミス」はなめらかな食感なので、固過ぎずティラミスを想起できますね。ラングドシャとチョコが舌触りやくちどけが異なる点も、層構造であるティラミスを表現するのにぴったりで、ホルンシリーズの持つ特徴が活かされています。
〈味〉
ティラミスを思わせるチーズのコク感と甘みに、ココアとコーヒーの味わいがアクセントになっています。全体の印象としては、まろやかで甘いティラミス風味ですね。
本物のティラミスが持つ「香り高い苦み」と「コクのある甘み」は味のコントラスト(差)が強めでメリハリある味わいですが、ホルン版では味のコントラストは小さく苦みはほとんどありません。コーヒーやココアの味わいが全面に出ている本来のティラミスは大人向けのデザートですが、ホルンは小さい子どもも食べられるような、コーヒーなどの苦みを抑えた仕上がりですね。
本来のティラミスであればエスプレッソコーヒーによる苦みは欠かせない味わいのポイントですが、「ホルン」シリーズとしてはそこまで苦みに尖った味はシリーズに向いていませんよね(苦すぎて、ホルンを買うような甘いチョコレートを好む人が引いてしまう…)。なので、コーヒー/ココアの味の主張が弱めなことは、シリーズの商品としてのバランスを保つ意味で良いのではと思います。
それでも、コーヒー/ココアの味わいはほのかながらしっかりとチーズの風味を引き立てています。商品説明にもあるようにこの商品でのウリはチーズの風味ですから、味のバランスとしてはチーズの方が立っているようにしたのでしょう。
また、香りと共に爽やかなコクのあるマスカルポーネチーズが本物のティラミス同様に原料に使われることで、ほんのりとした風味ながらも中味~後味にかけてしっかりとチーズのコクが出ています。ティラミスと言えばマスカルポーネチーズですから、この味わいで「ティラミスらしさ」が伝わってきます。こちらもややほんのりとしたコク感ですが、甘みや食感のソフトさとよく合っています。
香りがしっかりとあり食感のコントラストやソフトさがあることで、苦みなどが強くないほんのりとした味わいながらしっかりと特徴の出た、「ホルンらしさ」のあるティラミス味ですね。「ティラミス仕立て」というフレーバー名が表している通り、「ホルンだったら、ティラミスは味はこうなる!」という事が伝わってくる商品です。おいしいですね。
関連商品
ミルクチョコレートをベースにした商品で、ホルンの最もベーシックな商品。発酵バターを原料に使用している点がアピールポイントとなっている。
ミルクショコラ同様発酵バターを使用し、人気のいちご味をホイップショコラで表現した、見た目もかわいらしい一品。
チョコレートと相性の良いオレンジを使用した夏季限定のホルン。
※当サイトの記事
他社、他ブランドの競合商品
ホルンのようなチョコレート×ラングドシャは、口どけの良さとソフトな食感で人気が高いですね。他社でも人気シリーズが展開しています。
ホルンで言えば、スティック形状であることと発酵バターを使っていることは差別化ポイントとなっていますね。食べやすさと味わいが工夫してあります。
フレーバーの「ティラミス」は、洋生菓子の中でも人気の、チーズとコーヒーの風味やとろけるような食感がで好む人が多いお菓子を題材にしています。
特徴的な香りとマスカルポーネチーズ、コーヒーの味わいがしっかり再現できれば日持ちのするお菓子にも合うフレーバーなので、期間限定商品として発売され高評価を得ているものもありますね。変わり種系なので、定番には見ないです。
〈別ジャンル菓子〉ビスケット
ひとくちサイズのミニケーキとして人気の「プチブッセ」シリーズより、期間限定で発売されていたティラミスフレーバー。現在は終売となっているが、何度か限定発売されている。
ブルボンの人気ラングドシャチョコレート。ミニサイズのポケッタブル商品を含め定番、期間限定商品共に安価なこともあり根強い人気。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆シンプルでフレーバーやブランドが伝わりやすい、まとまりの良いデザイン。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★★☆香りの再現度、食感の良さ、味わいと全体に良く、ホルン自体の特長とフレーバーの相性も◎ |
総合評価 | ★★★★★★☆ティラミスらしさがしっかり表現された味わい、パッケージも興味惹くデザインで◎ |
ホルンの製品特長と好相性のフレーバーであり、食感・香り・味ともにティラミスらしさを楽しめる一品です。
ホルンはソフトなさっくりとした食感を特長とした口どけの良さをウリにした、チョコレート×ラングドシャの二層構造のチョコレート菓子シリーズ。
対して、「ティラミス」は、マスカルポーネチーズのクリームとコーヒーに浸したビスキュイを重ね、ココアパウダーで仕上げた層構造のケーキ。
どちらも層構造であり、2種類の層があることで食感・味わいに変化が付けられるので、「ホルン」シリーズはティラミスの味わいを再現するのに適したお菓子と言えますね。
焼成に強く焼き菓子と相性の良いココアを外側のラングドシャ生地に、とろけるような口どけとしっとり感、なめらかさで芳醇なマスカルポーネチーズはホイップショコラに練り込む事で、それぞれの素材の持つ味わいや食感、色味が活きた設計になっています。
ホルンはラングドシャが独特のU字を描いていますが、その横部分が開いていることで中のホイップショコラがよりしっかりと見えるので、まさにティラミスのような色のコントラストを再現していますね。見た目・味・香りとも、ティラミスの雰囲気をしっかりとまとっています。
ガツンと来るような強さはないですが、ティラミスの味わいを気軽に楽しめる一品に仕上がっているといえますね。
香りの期待感を裏切らない、ティラミスらしさのある味わいなので総合で★6つです。
シリーズの良さとフレーバーの特徴がよく合っている味選びですね。シリーズ初とのことですが、来年以降(何年か越しかもしれませんが)も発売されそうなクオリティです。おいしいですね。
個人的に、来年以降はコーヒーやココア、チーズの主張を強めた大人向け味バージョンも期待です(コーヒー風味のお菓子は、コーヒーを飲むときにぴったりの相棒として働き世代を中心に需要あると思います!)。
まとめ
明治の期間限定「ホルン ティラミス仕立て」。
ティラミスの味わいを感じさせつつ、ホルンシリーズの食感や設計の良さを楽しめる一品でしたね。気に入りました!
デザート系フレーバー好きの方におすすめです。ぜひお試しを!
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