どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【新発売】キットカット ミニ オトナの甘さ プレミアム ミント 3枚 です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
※関連記事
→【期間限定】キットカット ミニ あぁ青春のシトラス味(ネスレ)商品分析!
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | キットカット ミニ オトナの甘さ プレミアム ミント 3枚 |
製造者 | ネスレ日本株式会社 |
名称 | チョコレート |
内容量 | 3枚 |
原材料 | 砂糖、カカオマス、植物油脂、小麦粉、乳糖、全粉乳、ココアバター、焼菓子、粉末酒(ラム酒、デキストリン、酒精)、イースト、ココアパウダー/乳化剤、香料、着色料(紅花黄、クチナシ)、重曹、イーストフード、(一部に小麦・乳成分・大豆を含む) |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 小麦、乳、大豆 |
賞味期限 | |
発売日 | 2019年5月13日(月) |
発売エリア | 全国(販売チャネル:コンビニエンスストア ※ファミリーパックタイプはスーパーマーケット、ドラッグストアなど) |
価格 | 希望小売価格(税別)150円 |
商品コンセプト・説明 | ・“チョコミン党”だけでなく、ミントチョコが苦手な方にもミントチョコの魅力を知ってもらいたいとの想いから開発した新商品「キットカット オトナの甘さ プレミアム ミント」を発売します。 ・本商品は、実はミントチョコが苦手だった開発担当の川口が、「“チョコミン党”の皆様を熱狂させたい」と同時に「自分のようなミントチョコが苦手なお客様にも美味しく楽しんでもらいたい」という相反すると思われる想いを実現するために合計20回以上にも及ぶ試作の繰り返しの末に完成させた新味です。 ・ウエハース間のサンドクリームに、隠し味としてラム酒パウダーを配合することで、噛んだ時に、ミントの爽やかさだけでなく、華やかで芳醇な香りと深みのある“オトナ”の味わいが口いっぱいに広がるように設計しています。また、クレープ風焼き菓子・フィアンティーヌをミント風味のチョコレートに練り込むことで、サクサク感が特徴の「キットカット」に、新たな楽しい食感を加える工夫を施しています。(ニュースリリースより抜粋) |
備考 | 新発売、コンビニ限定(※ファミリーパックは他の販路で一般流通) |
ネスレより、人気チョコシリーズ「キットカット」の派生シリーズ「キットカット オトナの甘さ プレミアム ミント」が新登場。
商品キーワード
新発売、ネスレ日本、チョコレート、キットカット、オトナの甘さ プレミアム、ミント、チョコミン党、非チョコミン党、ラム酒、フィアンティーヌ
やはりここで注目すべきは、「オトナの甘さ」「チョコミン党」「日チョコミン党」というポイントですね!
世界的メーカーのネスレを代表するチョコレート菓子が、こちらの「キットカット」。通常のミルクチョコベースのものから、期間限定商品まで多数のラインナップがあり、ネスレ日本では積極的に日本独自のフレーバーを手掛けています(日本酒など)
さて、今回の商品は「キットカットミニ オトナの甘さ プレミアム ミント」。非常に商品名が長いですが、要はミントフレーバー…チョコミントですね。
チョコミントは近年大ブームとなり非常に話題となっているフレーバーで、チョコミント好きを呼ぶ「チョコミン党」なる言葉ができて広く認知されるほどになっています。
そんな環境から、今回の商品は「ゴリゴリのチョコミン党にもチョコミントが苦手だった人(非チョコミン党)にも楽しんでもらいたい」との想いから開発されたとのこと。
実際に商品開発を担当したのは、元々(開発着手前)チョコミントが苦手だった方が行っています(公式商品紹介動画、ニュースリリース 参照)。
ミント以外の風味(ウエハースやフィヤンティーヌなど)も引き立てた、「ミントだけに頼らない」味づくりが行われています。
そんな今回の商品、本当にチョコミン党も非チョコミン党も満足な商品なのか…要チェックです!
※ちなみに参考情報として、私は非チョコミン党です(好きでも嫌いでもないタイプ)。もしかしたら、チョコミン党/非チョコミン党で評価が分かれるかもしれませんね。
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | コンビニ(ローソン) |
購入日 | 2018/05/17 |
購入価格 | ¥162(税込) |
備考 | ― |
「新発売」のポップと共に、チョコ菓子の棚の一番上の段に並んでいました。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
ミントグリーンベースの、ミントフレーバーをイメージさせる爽やかなパッケージデザイン。(※私の写真では青寄りのカラーに移っていますが、実際にはミントグリーンです)
グリーンの背景とミントのイラストにブランド名の「キットカット」の赤い文字とゴールドの箔押しが映えます。
カット断面の商品イメージに、周りにチョコソースのイラストが入って「チョコミント」らしいデザインに仕上がっています。
色の印象が涼しげで夏らしく、チョコソースやミントのイラストもデザートプレートのようで上品。
↓パッケージ(裏)
表パッケージ同様ミントグリーンの背景色に、左上4分の1に商品説明、残りにパッケージ関連必要事項。
商品説明には「ミント風味のチョコレートにクレープ風焼き菓子フィアンティーヌを練り込み」「アクセントにラム酒パウダー」といった商品の工夫されている点が書かれています。
↓パッケージ(上下)
上パッケージは、表パッケージのミントのイラストとつながっているデザイン。キットカットシリーズのキャッチフレーズが書かれている。
下パッケージにはバーコードと賞味期限の印字。
↓パッケージ(側面)
左右側面とも、表パッケージとつながったデザイン。あけくちの表示以外、文字はなし。
↓栄養成分表示拡大
1枚あたり、カロリーは65kcal。3枚入りなので、1箱食べると約195kcal。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「焼菓子」「粉末酒」「香料」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「砂糖」、次いで「カカオマス」、「植物油脂」と続きます。キットカットはチョコレート+ウエハースのお菓子なので、主原料には焼き菓子とチョコレートの原料としてよく使われるものが並んでいます。油脂類は植物油脂を主に使い、コクはややあっさりめ。
原材料中の「焼菓子」はまとめ表記されたフィアンティーヌ。こちらは外部調達でしょう。そもそもフィアンティーヌとはフランス語で、クレープ状の薄焼き生地をフレーク状に粉砕したもの。これをボンボンショコラの他、洋菓子の原料として使われてきました。食感や見た目、味のアクセントになります。
「粉末酒」はラム酒パウダーのことで、ペパーミントクリームの隠し味として使われているようです。「粉末酒0.36%使用」と書かれていますが、メジャーなアルコール入りチョコはアルコール含量がおおよそ3%前後含まれるので、その10分の1ほどとなります。相当アルコールが苦手でない限り、問題なく食べられるでしょう。子どもでも大して心配ないレベルです(個人差ありますが)。そもそも「隠し味」ですから、お酒が苦手な人も身構える必要はありません。
焼菓子と粉末酒のどちらも、今回のミント味キットカットを「ミントの味だけに頼らない」風味にするための工夫となっています。
また、「イースト」とは酵母のことで、ここではウエハースを膨らますのに使われているでしょう。
このフレーバー「ミント」の要となる原料は「香料」ですね。ミント味のお菓子を作るには手軽で保存がきき、安価で種類豊富なミント香料が広く使われ、フレッシュミントなど植物のミントそのものに由来する商品は希少ですね。こちらのチョコレートも「ペパーミント香料使用」となっています。
ペパーミントは爽やかな香りと清涼感、刺激感が特徴で、数あるミントの品種の中でもメジャーです。「ミント香料」とひとくちに言っても、選ぶ香料の種類や配合によっては、香りや清涼感の出方も大きく変わってきます。
添加物は「乳化剤」以下の5種。商品の味や見た目に関わる部分は、ペパーミント香料でミントの香味を付与し、着色料で青/緑系に色付けし、食欲そそる見た目にしています。
全体的に見て、元々のキットカットがウエハース入りチョコで複雑な構成ですが、さらに洋風のケーキに使われることが多いフィアンティーヌを使うことでデザート感のある内容になっています。
包装
個包装もチェック。
↓外箱を開けたところ
外側パッケージに付いている波型が特徴的なあけくちを開けると、個包装が3つ縦に入っている。
↓個包装(表裏)
パッケージ同様、ミントグリーンが鮮やかな個包装。表には商品名とミントのイラスト入りで、ゴールドがリッチな印象。
裏にはメッセージが書き込めるスペースと問い合わせ先などの公式情報。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓包装を開けたところ
個包装には、チョコレート1枚(2ブロック)入り。
↓商品アップ(表裏)
表面に「KitKat」の文字。真ん中から2つに割ることができる。
↓断面(割ってみたところ)
カット断面。中には明るいミントグリーンのペパーミント風味クリーム+ウエハース。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
表面から見ると、ミルクチョコレートのノーマルなキットカット同様の見た目です。「KitKat」の文字が入った長方形のチョコブロックが2つつながった、特徴的な形。外側からだと、ミント味かどうかはわかりませんね。
一方カットしてみると、中には鮮やかなミントグリーンのペパーミントクリームと、ウエハースが層になって入っており、見た目からもミントらしい爽やかさが感じられます。
ミントクリーム部分の色は天然の着色料による青みのあるグリーン系に着色されています。ミルクチョコレートの色味とのコントラストきれいですね。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ(cm)※全体 | 長辺 5.1 | 短辺 3.2 | 高さ 0.9 |
長さ(cm)※一片 | 長辺 5.1 | 短辺 1.8 | 高さ 0.9 |
2つのブロック状のチョコレートが2片、つながった形状。
食べるときは1片ずつに割って食べると思いますが、そうすると長めのひとくちサイズ。長さと高さはありますが、ウエハースチョコなので噛みづらさはありません。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
スッキリ感のある、ミントらしい独特の香りがしっかり香ります。ミント味のお菓子らしい、オーソドックスなタイプの香りです。
しかし、チョコレートのミルク感のある香りもほんのりと感じられるので、いわゆる「歯磨き粉感」はチョコレートの香りがある分やや薄く、抵抗感は少ないです。ミントの香りがきつすぎないのでツンとくる感じもなく、初心者にもやさしいですね。
ミントの香りは出しつつも、苦手な人でも嫌な感じのしない香りの強さです。
〈食感〉
チョコレートの滑らかな食感、ウエハースとフィアンティーヌそれぞれのサクサク感が楽しく、食感の対比が効いています。
ひと口噛むと、やわらかいチョコ生地含めウエハース部分もさっくりと割れ、全体にソフト食感なことがわかります。チョコレートは口どけの良いタイプで、スッと口の中でとろけ、滑らかで固さを感じさせません。
また、ウエハースはふわっと軽いサクサク感、クレープ風のフィアンティーヌはパリッザクッとした食感で、異なるそれぞれのクリスピーな食感があって飽きさせません。
チョコレート単体だと夏場は少し重たく感じますが、サクッと軽いライトな食感で夏場でも食べやすいチョコ菓子になっています。爽やかなミント風味と好相性の軽さですね。
私は暑い日の昼間に写真を撮ったりしたのですが、常温で撮影しているうちに少し溶けてしまってました。冷蔵していてもまったくチョコレートが固くならずむしろちょうど良い固さだったので、こちらの商品は冷蔵推奨します。冷蔵庫から出してすぐに食べても全然固くありません!
〈味〉
冷涼感のあるミントの風味が立ちつつもミルクチョコレートとウエハースの風味も引き立つ、ミント味だけに頼らない上品な味です。
ひと口噛むと、強すぎないミントの香りとともにふわっとウエハースの香ばしさ、ミルクチョコレートの香りとまろやかな甘みが口に広がります。
一般的な「ミント風味チョコ」ではミントの風味を際立たせるために先味や香りでガツンとミント感を出してインパクトを強めるのですが、こちらの商品のアプローチはそれと真逆!
むしろ最初のミントのインパクトをあえて抑えてありますね。(私は特にウエハースのさっくりした香ばしい甘みがミントに隠れずしっかりと楽しめたのに驚きました!)
食べる前の香りこそミントが勝っていますが、噛んだ後にはチョコとフィアンティーヌの甘さやミルクのコク感があります。
さらに食べ進めるとミントの強すぎない風味と冷涼感が少しずつ出てきます。
そして徐々にミルクチョコとウエハースは脇役に、ミントクリームの風味がトップに出てきます。はっきりとミントが味に主張してくるのは食べ終わり近くが一番強く、食べ終わった後も後を引く風味です。
後味にはミントの特徴であるスッキリ感が強めで、食べ終わり後も強すぎないレベルでスカッとした爽快感があるので夏向きです。
ミントがしつこくなくミルクチョコの風味でややまろやかになっているのもあって、ミントが若干苦手な人でも比較的食べやすいです。
このミントのどこか上品な風味は、やはり隠し味のラムが効いているのかもしれませんね。ミントのみだと歯磨き粉感が出て若干薄っぺらい味になるかもしれませんが、ラムはチョコと相性が良く洋菓子に定番に使われるものなので味に奥行きが出るのでしょう。
ミルクチョコ、ウエハース、ミントクリームそれぞれが味の主役になる瞬間があるので、単体の風味と、混ざり合った複雑な風味とがしっかりと楽しめます。ミント一辺倒にならず、それぞれのパーツの持つ味を楽しめるのが良いポイントですね。
関連商品
世界的に人気の高い、ネスレを代表するチョコレート菓子「キットカット」の基本フレーバー。
半分に割ることのできるチョコバーが2つつながった形で、ウエハースにチョココーティングを施してあるのが特徴。
他社、他ブランドの競合商品
「キットカット」は、ウエハースをサンドしたチョコレート菓子。
ウエハース×チョコレートは定番の組み合わせ。キットカットは世界で最も有名なウエハースチョコだが、似たタイプのお菓子を多数のチョコレート/ウエハースのメーカーが手掛けているので、チョコ菓子の中でもライバルブランドの多い類となっていますね。
一方フレーバーの「ミント」は、清涼感と独特の香りが特徴的な、ハーブ系フレーバー。お菓子だけでなく歯磨き用ペースト(歯磨き粉)の定番フレーバーともなっているので、お菓子を好まない人でも毎日接する機会のある特殊なフレーバーです。刺激感があるので子どもよりも大人に好まれやすく、近年の「チョコミント」ブームに強く牽引され、期間限定品を中心に非常にアイテム数が多くライバル品が多い分野となっています。
もっとも、「チョコミン党」と呼ばれるチョコミントマニアの購入者はミントフレーバーのお菓子を積極的に購入する人が多い傾向なので、アイテム数が多くとも売れ行きはよさそうです。
〈同ジャンル菓子〉チョコレート
ブルボンの一粒チョコシリーズ「ビット」のミニサイズ版が5種入ったアソート。そのうち「ウエハース」がウエハースインタイプのひとくちチョコになっている。
↓CHOCO WAFERS チョコウェハース(トップバリュPB)
イオンのPBブランド「トップバリュ」から発売の、「パキッと2つに割れる」ミルクチョコレートウエハース。もちろん、キットカットをイメージした商品。味わいや形状は若干異なる。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★★☆爽やか&ミントらしい雰囲気。上品で大人向けがイメージでき◎ |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★★☆ミントだけでなくミルクチョコ、ウエハースの味も立っていてデザートのようなバランスの良さ。 |
総合評価 | ★★★★★★☆パッケージも味も上品。ミントの味の出方が絶妙で繊細なので、ミントが苦手でも比較的食べやすい。 |
ミント風味×キットカットの魅力が伝わる、上品で奥深い一品です。
ネスレを代表する人気チョコレートブランド「キットカット」の新フレーバー「キットカットミニ オトナの甘さ プレミアム ミント」。
今回のフレーバーで最も特徴的なのは、「チョコミン党も非チョコミン党も楽しめる」というポイントです。
一般的に好きな味はいくら濃くしても好まれますが、問題は「苦手な味」。苦手だと舌が過敏に反応するので、少量でも味を強く感じてしまい不快感を覚えてしまいます。
その点に対して、今回のミント味は「ラムの隠し味」「フィアンティーヌの食感と風味」「ウエハースやミルクチョコもしっかり立たせる」バランスの味で、ミント風味だけに頼らない、奥行きのあるデザートのような上品さのある味に仕上げてあります。
ミント味自体は後味に強く出てくるものの、スッキリ感が強すぎず徐々に味が変化するので、抵抗感が少なく食べられます。
普通に食べてもミルクチョコ、ウエハースがしっかり立っているのがわかりますが、ゆっくり食べると、それぞれの味が引き立てあっているのがよりはっきりわかりますね。
商品名に「オトナの」と付いているのも納得です。
チョコミント味初心者でも食べやすい、キットカットの良さを活かした商品なので総合で★6つです。
開発者インタビューで見た通りの、きつくないミント味が好印象でした!
さすがミント味苦手だった人が作っただけありますね。奥行きと細やかな工夫を感じました。
まとめ
ネスレの期間限定「キットカット ミニ オトナの甘さ プレミアム ミント」。
非チョコミン党も楽しめるのを目指しただけあって、非常に食べやすいミント味の商品でしたね。
爽やかで上品な味で、非チョコミン党の私も気に入ったので、気になった方はぜひお試しを!
↓ネットでは12枚入りバージョンを購入可能!
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