どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【新発売】マイクポップコーン 玉露園こんぶ茶味 です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | マイクポップコーン 玉露園こんぶ茶味 |
製造者 | ジャパンフリトレー株式会社 |
名称 | ポップコーン |
内容量 | 40g |
原材料 | コーン(遺伝子組換えでない)(米国産)、植物油、食塩、砂糖、昆布茶、ぶどう糖、粉末醤油、昆布粉末、昆布エキスパウダー、米粉、たん白加水分解物、酵母エキスパウダー/調味料(アミノ酸等)、酸味料、香料、クチナシ色素、香辛料抽出物、(一部に小麦・大豆を含む) |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 小麦・大豆 |
賞味期限 | |
発売日 | 2019年11月18日発売。※2019年11月4日(月)コンビニ先行発売 |
発売エリア | 全国 |
価格 | 希望小売価格 115円(税別) |
商品コンセプト・説明 | ・日本人に親しまれている「玉露園 こんぶ茶」と「マイクポップコーン」のコラボレーション! 100年以上の間日本人に親しまれてきた、昆布茶市場シェアNo.1の「玉露園 こんぶ茶」とマイクポップコーンコラボレーション商品です。 ・「玉露園 こんぶ茶」のおなじみの赤い缶を連想させるパッケージ 一度は見たことがある「玉露園 こんぶ茶」の赤い缶を再現したインパクトのあるパッケージです。 ・やみつきになる昆布の旨みと、程よい塩味が後を引く味わい 「玉露園 こんぶ茶」をしようしたポップコーンです。口にいれた瞬間広がる昆布の香りと、旨みをたっぷり含んだ程よい塩味が、後を引く味わいに仕上げました。(ニュースリリースより) |
備考 | 新発売、コンビニ先行発売、コラボ商品 |
ジャパンフリトレーの人気ポップコーンシリーズ「マイクポップコーン」より、「マイクポップコーン 玉露園こんぶ茶味」が新登場。
商品キーワード
新発売、ジャパンフリトレー、ポップコーン、マイクポップコーン、玉露園こんぶ茶味、和風、コラボ
やはりここで注目すべきは、「玉露園こんぶ茶味」「コラボ」というポイントですね!
スナック菓子特化メーカーである「ジャパンフリトレー」。アメリカの企業「フリトレー」のブランド商品をはじめ、多数の日本向けスナック菓子を手掛けています。既存ブランドを中心に、意外性のある有名企業とのコラボ品など、積極的に独自フレーバーの展開を行なっている会社です。
そして「マイクポップコーン」はジャパンフリトレーの主力商品のひとつ。日本初の袋入りブランドポップコーンとして、60年以上の歴史を持つロングセラーシリーズとなっています。定番は和テイスト寄りのオーソドックスなフレーバーですが、こちらのブランドでも桔梗信玄餅味などキャッチーで話題性のあるコラボ品をコンスタントに発売しています。
さて、今回のフレーバーは「玉露園こんぶ茶味」。こちらは昆布茶の有名老舗メーカー・玉露園とのコラボ品で、話題性も高い一品。玉露園の昆布茶は日本でNo.1のシェアを誇り、今回のコラボで使われた玉露園の看板商品・「玉露園 こんぶ茶」は100年以上続くこれまたロングセラーの商品となっています。
ロングセラー商品同士のコラボなので、安心感がありますね。
こんぶ茶は昆布を粉末状に加工し塩などで味を整え、お湯を注いで飲む飲料。日本人に親しみのある昆布の出汁感のある味わいで、「旨味を楽しむお茶」となっています。
日本食の出汁としても定番の昆布を素材としていて、なじみのある旨み系和風フレーバーで日本人の舌に合いそうな予感です。
どんな商品に仕上がっているか、要チェックです!
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | コンビニ |
購入日 | 2019/11/4 |
購入価格 | ¥115(税別) |
備考 | 先行発売 |
コンビニ先行発売のため、コンビニにて。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
「玉露園のこんぶ茶」の缶のデザインがそのまま大きくなったような、インパクトのあるパッケージ。
「マイクポップコーン」のロゴや白で中央付近に書かれた「ポップコーン」の文字は小さく、あえて控えめ。その分大きく入った「玉露園こんぶ茶」の文字やその下のお茶のイメージ写真、こんぶ茶をイメージさせるカラーリングを強く印象づけます。
少しくすんだ赤に黄緑、緑のラインが入った独自のカラーリングは、遠くからでも目を惹きますね。
誰でも一度は目にしたことがあるだろうこんぶ茶缶のデザインが大胆に入っていることで、コラボ商品という事がすぐにわかります。
キャッチフレーズは「100年以上愛される味」。このフレーズは丸の中に書かれこんぶ茶缶に掛かるように入っていて、こんぶ茶の事を言っているのがわかります。
左下にはカロリーなど栄養成分のわかりやすい表示がされており、健康に気を遣う人にも配慮。
↓パッケージ(裏)
パッケージ右半分に玉露園商品のPR、残りにパッケージ関連必要事項。
多くの場合この残りスペース部分には自社商品の宣伝や中身のフレーバーの説明が書かれていたりしますが、今回はコラボ対象でたる玉露園の姉妹品・梅こんぶ茶と、同社の成り立ちや歴史、最近の取り組みについて書かれています。
↓栄養成分表示拡大
1袋40gあたり、カロリーは197kcal。
ノンフライということもあり、スナック菓子の中ではかなりヘルシーですね。食物繊維などスナック菓子ではあまり検査しない項目まで表示してあり、健康を気にする人にも訴求(食物繊維は他の同ブランドパッケージには「食物繊維たっぷり」「レタス2個分」なども書かれています)。
表パッケージにもカロリーなど記載されており、普段スナック菓子は控えていてヘルスケアを気にする人も手に取りやすい内容になっていますね。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「昆布茶」「粉末醤油」「昆布粉末」「昆布エキスパウダー」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「コーン」、次いで「植物油」、「食塩」と続きます。
ポップコーンはシンプルなお菓子で、乾燥コーンを炒って弾けたポップコーン生地に少量の油を薄くまわし、そこにシーズニングを掛けるなどして味を付けます。なので、原材料表示にあるほとんどの原料は味付けパウダー(シーズニング)によるものですね。
これがフライ生地だと油が原材料中最も多くなるのですが、ノンフライなので最も多いのはベース生地のコーンとなっています。遺伝子組換えでないアメリカ産の物を使用。
このフレーバー「玉露園こんぶ茶味」の要となる原料は「昆布茶」「昆布粉末」「昆布エキスパウダー」ですね。
上述の通り、こちらの原材料に使われている原料の多くはこの味付け(シーズニング)のためのものです。
塩、砂糖、こんぶ系原料(昆布茶・昆布粉末・昆布エキスパウダー)、粉末醤油、うま味調味料、酸味料、香辛料抽出物が使われているようですね。わかりやすい風味が出るのは昆布、醤油くらいで、あとは他の味を引き立てたり味の濃さを調整するような調味料類で出来ており、基礎調味料で作られた味と言っていいくらいベーシック。
しかし、こんぶ茶味ながら「昆布粉末」「昆布エキスパウダー」が使われて昆布の旨みを違うパウダー類を交えることでより深みのあるものにし、また昆布と相性が良く独特の甘み・旨みを持つ粉末醤油(昆布と相性が良い!)を使うことで、さらにこんぶ茶の味わいを引き出しています。
添加物は「調味料」以下の5種。味に関わるうま味調味料・酸味料・香辛料抽出物の他、着色料、香料が使われています。
包装
個包装なし。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓包装を開けたところ
ポップコーン生地がたくさん入っている。
↓商品アップ(表裏)
しっかり開いたポップコーンの生地、色味はクリーム色。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
ややクリーム色がかったオーソドックスな見た目のポップコーンです。
今回の商品は原材料では「着色料」の記載がありますが、色味は自然ですね。
ポップコーンは炒った乾燥コーンが弾けてできた物なのでシンプルな形ながら、その弾け方はランダム。どれもきれいに開いていて、食欲そそる見た目です。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※今回はランダムに2粒計測)
長さ(cm) 1個目 | 長辺 2.0 | 短辺 1.5 |
長さ(cm) 2個目 | 長辺 2.0 | 短辺 1.8 |
小さめのひとくちサイズで手で摘んで食べやすいサイズ感。
元々の乾燥コーンとそれが弾けた際の形で若干サイズは変わってきますが、概ね2cmくらいの大きさです。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
ふわっと昆布茶の香りがする、やさしい印象の商品です。
ちょっと変わった昆布茶フレーバー、かつスナック菓子という事でかなり強めに香りが付けてあるかと思いましたが、それが意外にふわっとしてきつくない自然な香りです。
意外性がありましたが、まろやかな風味が出やすい昆布茶フレーバーなので、自然で控えめなくらいの方が食べやすく嫌味がないですね。
ポップコーン生地の香ばしい香りもあり、これもまた食欲をそそります。
〈食感〉
非常にソフトな食感で、フワッとした歯ざわりが特長です。
ポップコーンは炒った際に十分弾けなかったいわゆる「不発コーン」が出る場合もあり、これがあると食べた際の美味しさや満足感をどうしても損ねてしまうのですが(ガリっとした歯触りで噛めない、一部歯に挟まるなど)、マイクポップコーンは本当に固い生地が入っておらず、ふわふわ感をしっかり楽しめますね。やはり日本初のポップコーンメーカー、かつポップコーン業界トップなだけありますね。
固いのも多少は入っているかなと思ってましたが、選別がしっかりしていて全然入っていないので安心して食べられましたよ。
生地表面はサラッとしていて脂っこくなく、手に持ってもシーズニングが付きにくいので、気軽に手で摘んで食べられます。
〈味〉
まろやかでシンプルな、素材の味わいが活きたポップコーンです。
コーン生地と昆布茶のやさしい香り同様、やさしくしつこくない素材感のある味わいです。
口に入れるとふわっとした昆布茶の香りとともに少し甘みのある塩の風味、それと一緒に昆布の旨みが舌に広がります。昆布の旨みの効果で塩の味にカドがなく、非常にまろやか。
自然な甘みも感じますが、これもまたしつこくなく、絶妙な加減です。
噛み進めるとコーン生地の持つ香ばしさに、さらに昆布の旨みがじゅわっと広がります。このポップコーン自体に水分はありませんが、ほんのわずかの酸味料の効果か、唾液が出て口の中がパサパサせず昆布の旨みもさらに強く感じられます。シンプルな味わいですが、醤油の旨み・味も感じられ、奥行きも出ますね。
後味にはゆっくり昆布の旨み・生地の香ばしさが徐々に弱まり、食べ終わりは自然に後味が切れます。
一般的なスナック菓子の中にはうま味調味料の味が強く後味のキレが悪い物があったりもするのですが、こちらは素材の味が活きるレベルでのうま味調味料の量になっていて昆布の味を邪魔しません。
シンプルな味の構成が昆布の旨みとポップコーンそのものの味わいを引き出していて、飽きの来ない味に仕上がっています。
今回の商品はコラボ品ですが、コラボ先の昆布茶の味をあえて強く出し過ぎず、ポップコーン本来の味と昆布の日本らしい出汁感を丁寧に合わせた、シンプルかつ日本人に合った味になっていますね。
また、グルタミン酸は昆布に天然で含まれる代表的な旨味成分で、母乳にも含まれる成分のため赤ちゃんからお年寄りまで親しみのある旨味のタイプです。
そのため当然昆布をベースにした今回の味付けは、子どもにも親しまれやすい味付けといえますね。
実際我が家では子ども(未就学)も食べたのですが、塩気も強すぎず旨味で味の満足感もあるので、喜んで食べてました!
日本人に馴染みのある味、かつ年齢問わず食べやすいという点も良いポイントですね。
日本らしい旨みと素材引き立つまろやかフレーバーです。
関連商品
↓マイクポップコーン バターしょうゆ味(ジャパンフリトレー)
ジャパンフリトレーの看板ブランド・マイクポップコーンのうち、定番フレーバーとして長く愛されている一品。日本人の好みであるしょうゆテイストが加わり、飽きの来ない味わいに仕上がっている。バターには北海道産バターパウダーを使用。
他社、他ブランドの競合商品
「マイクポップコーン」は、日本初の袋入りポップコーンブランドとして誕生した、ロングセラーポップコーン。日本におけるポップコーンの草分けとして、人気・知名度共に高いです。ポップコーンは映画館で食べる定番菓子として知られ、映画館の他、縁日やショッピングモールなど、「その場で買ってすぐ食べる」スタイルも人気です。
また、マイクポップコーンのような袋入りポップコーンは近年PB商品としても人気が高く、オーソドックスな味を中心に多数のPBが発売されています。なんといっても安価でたくさん入っていて飽きが来ないのが魅力ですね。
一方フレーバーの「玉露園 こんぶ茶味」は、要は昆布だしフレーバー。日本のしょっぱい系スナック菓子などでも取り上げられるフレーバーですが、どちらかというと伝統的な日本菓子である米菓の方が昆布フレーバーは多い印象。
日本人の舌に合い、旨みがある分塩分を減らせるので、まろやかでも十分旨みの満足度が出せるのが魅力です。
また、昆布だしフレーバー以上に、このような「昆布茶フレーバー」は珍しく、スポット商品としての展開が多いですが、今回のようなブランド商品とのコラボは話題性があり、数も少ないのでより希少です。
〈同ジャンル菓子〉
↓※後ほど追記予定★
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★★★誰が見てもわかる玉露園・こんぶ茶缶デザインが大胆に入ったパッケージで興味そそる。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★★☆控えめな塩味に昆布の旨みが乗った、塩分控えめでやさしい味。子どももOKな食べやすさ。 |
総合評価 | ★★★★★★☆インパクトのあるパッケージに、意外とシンプルで素材の味を活かしたやさしい味わいのポップコーン。 |
「玉露園 こんぶ茶」が思った以上にやさしい味わいな、スナック菓子の塩分が苦手な人でも食べやすい旨みのある一品です。
ジャパンフリトレーの看板商品「マイクポップコーン」と「玉露園 こんぶ茶」がコラボした今回の商品。
表パッケージ全面に入った「玉露園 こんぶ茶」の缶を模したデザインがインパクト大の商品です。
コラボ品と言えば正直なところ当たり外れもあるものですが、こちらは予想以上に万人受けする、しかも素材感も活きた味わいに仕上がっています。塩や添加物のうま味調味料を大量に転嫁するのではなく、塩は控えめで昆布の旨みを中心にすることでベースのコーンの旨みを感じ取れ、塩味のカドのない、非常にまろやかな味です。
非常にまろやかで味が濃くないのに飽きが来ないのは、やはり昆布茶の味と、その他の調味料で奥行きある絶妙な味になっているからでしょう。
塩気が強過ぎないので、パクパクとつい連続して食べてしまいますね。
味の強さ・塩加減は商品を作るうえで非常に重要なポイント。今回の商品では、「こんぶ茶の味」を前面に強く出すのではなく、あえて「ポップコーン生地の味を引き立て、昆布の自然な旨みで食べやすい」商品に仕上げてあります。元々「玉露園 こんぶ茶」はそのまま飲むだけでなく調味料として使われるシーンも多数ありますが、今回の味付けはまさにそのタイプのものとなっていますね。
こんぶ茶は日本人の舌に合い素材の味を引き出す、出汁感のある調味料としても優秀なことがわかります。もちろんベースの生地が悪いとそれも台無しなのですが、そこは日本のポップコーン市場で最も長い歴史をもつマイクポップコーン、非常にソフトで食感良く、香ばしい風味のしっかりしたポップコーン生地に仕上げています。
今回のコラボで、「お茶の陳列棚のエリアにはあまり行かないな」「こんぶ茶最近飲んでなかったな」という人もこのポップコーンを食べてまた玉露園のこんぶ茶を飲みたくなるでしょう。
また、ポップコーンを普段買わない人も、「珍しいフレーバーでシェアNo.1の玉露園とコラボしているなら食べてみたいな」、と試すきっかけになるでしょうね。
ロングセラー同士のコラボでパッケージのインパクトあり、味も日本人の舌に合う万人向けタイプなので、総合で★6つです。
パッケージの強めのインパクトとは違い、まろやかでシンプルな旨みある味付けの今回のポップコーン、万人受けする味わいとコラボの楽しさがあるのでおすすめです。
まとめ
ジャパンフリトレーの新発売「マイクポップコーン 玉露園 こんぶ茶味」。
ポップコーンとこんぶ茶、どちらの味もしっかり楽しめる万人受けタイプの商品でしたね。
コンビニ先行で発売中で後には販路拡大するので、気になった方はまずコンビニにて、ぜひお試しを!
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