どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【新発売】たけのこの里 カスタードプリン味 です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | たけのこの里 カスタードプリン味 |
製造者 | 株式会社 明治 |
名称 | チョコレート菓子 |
内容量 | 37g(数えたところ、16粒) |
原材料 | 砂糖、小麦粉、ココアバター、乳糖、ショートニング、鶏卵、植物油脂、全粉乳、練乳加工品、卵白、マーガリン、ココアパウダー、クリーミングパウダー、食塩、乾燥卵黄、粉末カラメルソース、バニラシード/乳化剤、膨張剤、香料、酸化防止剤(V.C、V.E)、アナトー色素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆を含む) |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 小麦・卵・乳成分・大豆 |
賞味期限 | |
発売日 | 2017年6月27日(火) |
発売エリア | 全国、販売チャネル限定(コンビニエンスストア) |
価格 | 販売価格:140円(税込)、130円(税別) |
商品コンセプト・説明 | ※なし。(公式情報確認できず) |
備考 | 新発売、期間限定、コンビニ限定 |
明治の人気チョコレートシリーズ「たけのこの里」より、期間限定商品「たけのこの里 カスタードプリン味」が新登場です。
商品キーワード
新発売、期間限定、コンビニ限定、チョコスナック、たけのこの里、ポケットパック、バニラ香る、カスタードプリン味
やはりここで注目すべきは、「たけのこの里」「バニラ香る」「カスタードプリン味」というポイントですね!
「たけのこの里」は明治を代表する大人気のチョコレート商品。本物のたけのこを模したかわいらしい一口サイズのビスケットチョコレートで、これを食べたことのない人はいないのでは、と思えるほど若年層を中心に人気が高い商品ですね。
同社のきのこを模したチョコレート商品「きのこの山」と一緒に、どちらも多くの人に支持されています。「きのこ派? たけのこ派?」なんていう議論とともに、公式サイドではもちろん、ファンの間でもたびたび話題になりますよね。
「明治チョコレートスナック」の名からもわかるようにスナック菓子のような気軽さがある同シリーズですが、近年では「大人の○○」ブームに合わせ、たけのこの里・きのこの山でも甘さを抑えたりこだわりのポイントを持った商品が市場に投入されています。
さてそんな「たけのこの里」の今回のフレーバーは、少し奇をてらった(と私は思う)「カスタードプリン味」。多種多様なお菓子のフレーバーの中でも、別分野のお菓子をフレーバーとして再現している(ここでは洋生菓子をチョコレートで再現)ものはやや希少ですね。
蛇足ですが、日本でいう「プリン」も「カスタードプリン」も「カスタードプディング」も、どれもおなじみのあのプリンを指しています。「日本人にはプディングがプリンに聞こえた」というところからきているというのが定説のようですね。
で、この商品名になったポイントですが…「プリン味です!」というよりも「カスタードプリン味です!」っていう方がより本格的な感じがしますよね(言葉の意味は同じでも、受け取り方が違う!)。さらに「バニラ香る」というキャッチフレーズでより手に取りたくなります。
ただ「プリン味」とそっけなく言うより、なんだか魅力的でしょ。
また、今回の商品は販売ルートがコンビニ限定となっているため、公式サイトからの情報などはほとんど出ておらず、得られませんでしたね。
コンビニに流通する商品は、若年層や男性などいわゆる「スーパーで買い出ししない層」からの購入も見込めるので、そこが商品を陳列する魅力。このコンビニ利用者層は無視できないボリュームがあるので、コンビニ限定商品も近年ではとても多くなってきました。
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | コンビニ(セブンイレブン) |
購入日 | 2017/07/11 |
購入価格 | ¥140(税込)、¥130(税別) |
備考 | ― |
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
おなじみの「たけのこの里」の商品名とデザイン。パッケージはポケットパックタイプなので、アルミ蒸着タイプの外装です。
両端の部分はゴールドになっていて、高級感があります。装飾文字が使われた「カスタードプリン味」のかわいらしい文字と大きく入ったイメージイラスト。
キャッチフレーズに「バニラ香る」と書かれており、プリンが好きな人は、思わず手に取りたくなりますね。
↓パッケージ(裏)
ポケットパックなので、パッケージ裏は原材料等の必要事項のみ記載。
↓栄養成分表示拡大
ポケットパックで小さいけれど…カロリーはこれ1袋で206kcalとなかなかに立派。食べ過ぎ注意。(ちなみに、私はポケットパックを1回で食べきったことがありません…笑)
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「粉末カラメルソース」「バニラシード」とある部分ですね!
最も多く含まれる原材料は「砂糖」で、次いで、ビスケット部分の主原料である「小麦粉」、チョコレート部分の「ココアバター」と続きます。
大手メーカーではよく使われれる、トランス脂肪酸の心配がある「ショートニング」「マーガリン」…使われてますね(日本のメーカーでは定番で相当、皆さんも食べているはず)
この商品のフレーバーの要である「プリン」に関する原材料は、カラメルソースを表現する「粉末カラメルソース」が、カスタード生地には「バニラシード」が使われています。
「香料」も使われているので香りづけはバニラシードだけではありませんが、「バニラ香る」という言葉の通りきちんとバニラシードを使っているところに好感が持てますね。
添加物は、乳化剤以下の5種。原材料の混ざりを良くする前述の乳化剤のほか、アナトー色素という着色料でカスタードチョコレート部分の色付けを行っています。
包装
今回、個包装なし。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
通常のたけのこの里と同じサイズ感、黒のビスケットとクリーム色のチョコレート部分の色の対比が印象的。
ソフトなビスケット生地なので、若干崩れやすい。断面を見ると、ビスケット多めなのがわかる。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
カスタードプリンを思わせる、ビスケットとチョコレート生地が期待感を感じさせます。
通常のたけのこの里とは違い、白黒を反転させたような見た目。クリーム色に近いチョコレート生地、やや茶色がかったビスケット生地。
通常生地と違ってビスケットが黒なので若干ビスケットの崩れが白いチョコレート部分にかかってしまい、やや見た目を損ねてしまっているでしょうか。
カスタード部分とカラメル部分を思わせる二層になっているので、よりプリンらしさを演出していて期待感が持てます。
プリンもたけのこの里も二層になっているので、それをうまく利用していますね。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
直径(cm) | 直径 1.0 | ― | ― |
高さ(cm) | 全体 2.8 | ビスケット部 1.5 | チョコ部 0.8 |
通常たけのこの里と同様のサイズ。
一口サイズなので、食べやすいですね。ビスケット部分とチョコレート部分の割合は計量したわけではないので正確ではありませんが、ビスケットにチョコレートコーティングがある感じなので、量としてはビスケットの方が見るからに多くなっていますね。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
バニラ感とカラメルを思わせる香り。一般的な市販プリン(スーパーなどにあるようなもの)も同様の香りがありますが、やはりそれに近い感じでしょうかね。
多くの人が嗅ぎなれた香りであると思うので、「あ、プリンだ!」と感じられるかと思います。
香りはきつすぎず、嫌味がありませんね。もしきつすぎると、プリン系の香料などは甘さの強い香りなので「うっ…」となります(笑)。
〈食感〉
ビスケットのざくっほろっとした食感と、チョコレートは固すぎず、どちらもソフトです。特にビスケットはかなりソフトですね、すぐにほろほろっと崩れます。
夏場であることもあり冷蔵もしましたが、ビスケット・チョコレートどちらもそこまで硬くならず食べやすかったです。チョコレートの層が薄く温度変化をそこまで強く受けない点も大きいかもしれませんね。
〈味〉
正直な感想を言うと「思った(予想)よりもちゃんとプリン味!」という一言に尽きます。
というのは、多くのプリン味とかバニラアイス味っていうのはだいたいそれっぽーい味に設計した後、香料を効かせてなんとなーく力技(笑)でその味に仕上げてる感があるんですよね。
だから、プリン味のお菓子はなんだかケミカル感強めだったり、味しないのに香りばっかり!とか、はたまた香料飛んだら味しないじゃん!とかね。
そこはやはりある程度原料もちゃんと(本物に倣ったものを!)使ってあげないとしっかり味なんか出ませんからねー。
その点、今回の「たけのこの里 カスタードプリン味」はバニラシード(多くの商品ではバニラ香料のみ!)と粉末カラメルソースを採用した、より配慮が感じられる商品です。
香りだけでごまかすことももちろんできたでしょうが、こうして原材料にこだわることでより本物らしい味わいを実現できます。
実際、バニラの風味もしっかりとしていましたし、一番驚いたのは(原材料を確認する前でしたが)カラメルソースのほろ苦さのある甘い味わいがしっかり表現されていたこと! 「ちゃんとカラメルの味もする!」と思って裏面を確認して…なるほど、納得です。
限られた原材料費の中でどこまで原料にこだわれるか…というのは開発サイドにとってはかなりシビアな問題なのですが(青天井だったらどんなに楽か!)。同じ値段の同じような商品でも、原材料を見比べるとどっちが消費者に誠実か、わかったりするものですよ。
たけのこの里の元々のビスケットとチョコレートの比率的に、ビスケットの味わい(カラメル風味)が強く出ている感はありますが、「プリン味のビスケットチョコレート」として、原材料にもこだわりを感じられる一品でしたね!
関連商品
甘いミルクチョコレートとサクッとした食感の良いクッキー生地が合わさった、見た目も楽しいチョコレート菓子で、親しみやすさのある明治の定番チョコレートのひとつ。
チョコレートの甘さを控え、クッキー部分にも味わいにも配慮した、大人が食べやすい味わいのたけのこの里。通常品と比べて、シックな色遣いと落ち着いたデザインで、大人が手に取りやすいパッケージになっている。
「たけのこの里」と並ぶ人気を持つ、公式でもセットで扱われる明治の人気商品シリーズ。きのこの形をビスケットとチョコレートで表現した、ユニークな形とネーミングで親しまれるロングセラー商品。
他社、他ブランドの競合商品
ビスケット生地とチョコレートとの組み合わせは人気商品も多い分野。しかし、たけのこの里のように形も「まるで○○みたい!」というものはチョコレート系商品全体を見るとそう多くの割合は占めませんね。
一方で、「プリン味」といえば、洋生菓子をフレーバーとして再現したものなので、当然本家の「洋菓子としてのプリン」は圧倒的に商品数・流通量も多いもののチョコレートなどの他の分野で商品として投入されるものは、もっぱら「期間限定」としてのものが多いですね。
生菓子分野以外では、半生菓子や今回のようなチョコレートなどで採用されています。プリンはデザート分野では高い人気のある定番のお菓子なので、定期的に大手メーカーの期間限定商品として市場投入されていますね。
〈同ジャンル菓子〉チョコレート
駄菓子分野で人気の、プリン味チョコレート。プリンカップを模した容器に、カスタード層とカラメル層を思わせるチョコレートが見た目にも楽しい一品。
駄菓子は数十円程度の価格でありながら、子どもが喜ぶデザートや料理をモチーフに見た目も楽しめるよう表現したり、当たり付きやキャラクターの採用、キャッチ―なネーミングと「楽しめて親しみやすい」ものが多い。
〈別ジャンル菓子〉アイス
チョコバーアイス「チェリオ」より、森永乳業の自社ブランド同士でコラボした、ブランドファンにはたまらない期間限定商品。カスタード風のアイスと板チョコ、カラメル味チョコのコーティングで焼プリンを表現。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★☆☆☆夏らしい背景色、フレーバー名魅力的。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★☆☆バニラシードやカラメルの効果感じる。 |
総合評価 | ★★★★☆☆☆「たけのこの里」らしいビジュアル、プリン風味楽しめる。 |
「たけのこの里」のブランドらしさを感じる、ちゃんとプリン味な一品です。
多くのプリン味商品では香料をメインにした香りでごまかした感の強いものが多いですが、こちらは本物のプリンに実際に使われる「バニラシード」「カラメルソース」を原料に使った、より本格的な商品です。
それがある分、食べた時のバニラの風味やカラメルのほろ苦さがきちんと味に出ています。
また、プリン味のチョコレートはほとんどが味も香りも甘ったるく感じるほど甘み強めに仕上がってますが、こちらは香りが主張し過ぎず、カラメルのほろ苦さもあって甘過ぎません。大人でも食べやすい味ですね。
プリンを表現した廉価なチョコレートのとして原料にこだわりを感じるので、総合で★4つです。
ふだんプリン味などは敬遠してるのですが(甘ったるかったり香料効きすぎたりでハズレ多し。)、これは多くの人が楽しめるプリン味かと思います。
まとめ
明治の「たけのこの里」ブランドより、期間限定でコンビニ商品として投入された、「たけのこの里 カスタードプリン味」。
バニラシードやカラメルといった原料を使ってプリンを表現した商品でした。商品の回転が早いコンビニ限定品なので、見かけた方はぜひお試ししてみてくださいね!
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