NEWどーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【期間限定】シャルロッテ 生チョコレート バニラ です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
!NEW! 追記 2018.10.12 2018年度版の発売情報を追記!(「商品キーワード」最下部)
※関連記事
→【期間限定】シャルロッテ ストロベリージュレショコラ(ロッテ)商品分析!
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | シャルロッテ 生チョコレート バニラ |
製造者 | 株式会社 ロッテ |
名称 | チョコレート |
内容量 | 12枚入り |
原材料 | 砂糖、ココアバター、植物油脂、全粉乳、生クリーム、カカオマス、乳糖、脱脂粉乳、乳等を主原料とする食品、洋酒、大豆胚芽エキス/ソルビトール、乳化剤、酒精、香料、クチナシ色素 |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 乳成分・大豆 |
賞味期限 | |
発売日 | 2017年10月3日(火) |
発売エリア | 全国 |
価格 | オープン価格(想定小売価格280円前後(税抜)) |
商品コンセプト・説明 | ■シェルの薄さ約1mmという魔法 薄さ1mmの繊細なチョコレートの中に、上質な口どけのチョコレートを閉じ込めました。 口の中で、すっととろける生チョコレートを愉しめます。 複数のバニラを組み合わせた華やかで上品な味わいのバニラ生チョコレートも新登場。 ■パッケージのストーリー シャルロッテ本店の壁を、店主がバニラ味に合わせてまっ白く塗り替えました。寒い中、雪だるまを元気につくる女の子を、店主がほほえましく見守っています。(ニュースリリースより) |
備考 | 新発売、期間限定 |
ロッテのチョコレートシリーズ「シャルロッテ」シリーズより、「シャルロッテ 生チョコレート バニラ」が期間限定で新登場。
商品キーワード
新発売、期間限定、ロッテ、シャルロッテ、生チョコレート、バニラ、シェル薄さ約1mm、パッケージのストーリー
やはりここで注目すべきは、「生チョコレート」「シェル薄さ約1mm」というポイントですね!
ロッテの冬の人気チョコレートシリーズ「シャルロッテ」。毎年冬季限定で市場投入される、ロッテのリッチラインのチョコレートブランドです。
2017年度は、これまでのタブレット(板状)タイプのチョコレートの他に、フルーツジュレインチョコレート、独自シリーズとして展開していたフロランタン風の、大きく分けて3つのタイプ、全5種が発売です。
「シャルロッテ」シリーズのパッケージはこれまではもっとシンプルでオーソドックスなデザインでしたが、2017年版は大胆にパッケージデザインを刷新。
↓2016年版はこちら。
この2016年版のシンプルなデザインからの大幅なデザイン転換は、2016年に初登場した大ヒット他社商品「明治 ザ・チョコレート」のデザイン性と評価の高さも少なからずあるように思いますね。
近年話題の「高級感」「こだわり感」「SNS映え」などを考えた場合、スーパーを販路とした商品のパッケージはどうしてもそれらが高級店や専門店、贈答用などとは一段落ちる印象があります。
(スーパーで雑多に陳列された中で選んでもらうには、オシャレさよりわかりやすい「記号」(バーンと目立つ商品名、商品イラスト、イメージキャラクター)の方が必要ですよね!)
しかし「明治ザ・チョコレート」シリーズは派手さを極限に控え商品自体のイメージ写真はなく、商品名やフレーバー名を意図的に抑え、結果としてこの商品は大ブレイクしました。商品そのものはもちろん、拡散される力としてはSNSの効果は無視できません。
今回のこの「シャルロッテ」シリーズのように、パッケージデザインのトレンドに与えた影響は大きいでしょうね!
今回のシャルロッテのデザインには全面にやさしい雰囲気のイラストが使われ、それぞれにストーリー付けまでされている細やかな工夫がされた品です。
さて、今回このページで紹介する「シャルロッテ 生チョコレート バニラ」は、シャルロッテシリーズの中で定番というべきスタイルの2層構造タブレットチョコ。
厚さ1mm以下という非常に薄いシェル(コーティングチョコレート)の中にたっぷりの生チョコレートが入っている、まさにコーティングチョコレートが薄いことによって成り立つ、生チョコレートがしっかりと主張した一品です。
今回のバニラは、ホワイトチョコレートを主体にバニラの香り付けがされた、ノーマルな「シャルロッテ 生チョコレート」とは少し味わいの違う一品ですね。
!NEW!追記 2018.10.12
…2018年度版の商品は、2018年10月2日(火)に発売が開始されました。コンビニで同時発売のシリーズ4品と一緒に販売されているのを見ましたよ。ニュースリリース等の内容からも、昨年版と同じ商品内容になっているようですね。
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | 郊外型大型ショッピングモール(イオン) |
購入日 | 2017/10/4 |
購入価格 | ¥267(税込)、¥248(税別) |
備考 | ― |
新商品コーナーとして、エンド部分一面、「シャルロッテ」シリーズの商品のみで展開していました。専用の公式ポップも設置され、宣伝広告費がけっこうかかってる感じはしますね。テレビCMも打ってますしね。
多くのスーパーなどで新商品コーナーは設けられますが、大抵いくつかのメーカーや同じメーカーのブランド数点が一緒に置いてあったりするので、これだけ同じシリーズのみで固めてあるのはなかなか目立ちます。
この時私が見た感じでは、シリーズ5種のうち「シャルロッテ 生チョコレート」「シャルロッテ 生チョコレート バニラ」がけっこう減っていた(少なくとも陳列後比較的多く買われていった形跡がある)ようでした。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
↓パッケージ(表)
手書きのタッチがほんわかとしたやさしい雰囲気の、まるで絵本の表紙のようなパッケージ。
今回のパッケージにはそれぞれに公式のイメージストーリーが存在しており(公式サイトなどで確認できる)、こちらのパッケージは「ある冬の日に、真っ白に塗り替えたチョコレート専門店・シャルロッテ店内から、店外で雪だるまを作る女の子を見守る店主」となっています。
多くのスーパーなどを販路とするお菓子のパッケージでは、商品そのものよりイメージイラストが前面に出たものは珍しいですね。
商品名の「シャルロッテ」も、イラスト内とパッケージの端に縦書きでどちらも英語表記。日本語は下の方に小さくあるだけです。
キャッチフレーズは、「ていねい仕上げ 生チョコレート バニラ」。
適度に日本語が入っているので、デザイン性が高くなっているものの、親切な設計ですね。
↓パッケージ(裏)
上に商品説明、下にパッケージ必要事項。
商品説明左側は、ターゲット層へのメッセージ(つまり、疲れている働き世代のご褒美チョコ)、右側は商品自体の説明です。
カット断面のとろりとしたシズル感あるイラストが食欲をそそりますね。
↓パッケージ(上下)
全面白の背景に、イラストではお店の屋根と女の子の歩く足元と、切り出したようなイラストの一部が。このイラストはそれぞれ、表パッケージからの続きになっていて、パッケージ表から斜めに持つと、イラストがきれいにつながって見えます。
パッケージは内側の引き出す部分に外側のパッケージが覆っている状態なので、指をかける部分のゴールドが見えます。
下側部分に賞味期限の印字。
↓パッケージ(側面)
側面のデザインも、白をベースに商品名、そして商品イラスト。シャルロッテの右上がカットされ、とろりと中の生チョコレートが溶けだした、シズル感あるデザイン。
↓栄養成分表示拡大
1枚5.7g当たり 33kcalなので、ひと箱で68.4g入り・396kcalになりますね。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「生クリーム」「香料」とある部分ですね!
最も多く含まれるのは「砂糖」、そしてその次に「ココアバター」が含まれます。ココアバターはカカオ豆に含まれる油脂の事で、チョコレートの口どけを滑らかにしてくれます。この代用としてより安価な「植物油脂」が使われることが低価格帯の商品を製造するメーカーでは多いのですが、こちらはココアバターの方が植物油脂より多く含まれていますね。
この商品の要である「生チョコレート」に関わる部分は、「生クリーム」が関わっています。生チョコレートは、チョコレートの生地に生クリームなどを練り込んでやわからくなめらかな食感にしたものです。原料に含まれる洋酒やソルビトールなども、生チョコレートのなめらかさや甘味、味わいの調整にも使われているでしょう。
生クリームを入れることで、通常のミルクチョコレートなどにはない生クリーム特有のコクとなめらかでしっとりとした口当たりになります。
また、もうひとつの要である「バニラ」に関しては、「香料」が関わっています。バニラの風味付けには、植物である<バニラ>そのものから取った「バニラビーンズ」(原材料表示上、食品に当たる)と、そのバニラの香りを抽出して溶剤(アルコールorオイル)に溶かした人工の「香料」(原材料表示上、添加物に当たる)がありますが、今回のものは「バニラ香料」が使われていますね。
バニラビーンズは高額ですが、バニラ香料は性質が安定していて少量で香りづけできます。管理面でも価格面でも一般家庭からプロまで、幅広い層の方が風味付け原料として重宝していますね。
添加物は、ソルビトール以下の5種。チョコレートを扱いやすくしたり、香り付け、色付けなどのための原料が使われています。
包装
個包装もチェック。
↓外箱を開けたところ
1枚1枚個包装され、綺麗にならんで入ってします。
個包装が入っている紙トレイは、ゴールドで上品ですね。
↓個包装(表裏)
今回たくさん個包装の写真撮りすぎたのですが…(笑)、個包装の表にはパッケージデザインを2色刷りしたデザインが描かれ、数種類あるようです。
裏面は、シャルロッテのトレードマークで、全て同じ柄。凝った個包装ですね。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
薄めの正方形に、赤みのあるツヤツヤしたチョコレート本体。うさぎのモチーフが控えめに中心に。
イラストは6種類と豊富。裏面はつるんとしている。
商品説明にあるように、非常に薄いシェルと、それに対してたっぷりと容量のある生チョコレート。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
なめらかでつるんとした表面の、正方形のタブレット型チョコレートです。タブレットとは板状チョコレートのことです。
表面には小さ目のサイズで中央部分にバラや鳥などのモチーフが入っています。公式サイトによると、このモチーフは全6種とのこと。
また、表面側の四隅は少し丸みを持っており、横から見ると緩やかな台形になっているのがわかります。完全なカドのあるタイプのものよりも、丸みのある形になっていることでどこかやさしく上品な雰囲気がありますね。
カカオの色が出てミルクチョコレートらしい茶色の外側生地(シェル部分)に比べて、断面から見えるバニラのホワイトチョコレート(ガナッシュ/生チョコ部分)やや黄みがかったクリーム色です。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ・シェル(cm) | 長辺 3.2 | 短辺 3.2 | 高さ 0.5 |
長さ・ガナッシュ(cm) | 長辺 ― | 短辺 ― | 高さ0.05~0.1ほど |
「シェルの厚さ1mm」をうたっているので、高さ(厚み)のみシェル部分とガナッシュ部分を分けて測ってみました(と言っても、コンマ以下は定規で実測なので完全に正確ではないですが…)。
カット断面を見てみると、本当に薄い膜のようにミルクチョコレートがかかっているのがわかりますね。
タブレットタイプのチョコレートなので縦横サイズに比べて非常に厚みが薄いのが特徴です。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
チョコレートを感じさせる、上品な甘い香りがします。バニラの香りよりは、ミルクチョコレート感が強いですね。
香りが立つように常温にしてから割ってみましたが、バニラの香りはとてもほんのりとしています。
割ってみてもバニラの香りがほとんど感じられないというのが少し残念ですが、これは出来立てではしっかりとバニラの香りがあったのかもしれませんね。
食べる前の期待値はバニラの香りがほとんどしないのであまり上がりませんでしたが、食べた時には鼻に抜けるバニラの香りがほんのりとがありました。
この香りがあることで、よりチョコレートが濃厚で奥深い味わいに感じられますね。ただし、やはり食べる前同様かなりほんのりとした香りなので、食べる人のコンディションや食べるときの温度によってはほぼバニラの香りを感じられないかもしれません。
〈食感〉
常温ではシェル(外側コーティング)部分も、もちろんガナッシュ(中の生チョコレート)も、やわらかめの食感です。
スッと口の中でとろけると言うよりは、ゆっくり柔らかくなって溶けていく感じでしょうか。口に入れた瞬間とろける!というほどではないです。
冷蔵すると、外側はパリッと内側は少し常温よりは固さが増すもののやわらかいです。
〈味〉
生チョコレートらしさを実感できる、生クリームのコクがしっかりと出た濃厚なミルク感です。
この商品は外側のミルクチョコレートは非常に薄い層になっていて、ほとんどが中のホワイト系生チョコレート。つまり、中の生チョコレート部分の割合が多いので、その分生チョコレートの味わいがガツンと主張するわけですね。
実際、生クリームを含む生チョコレート部分が多いことで、味全体としてしっとりやわらかな口どけと濃厚な味わいを実現し、インパクトがあります。
1枚口の中に入れれば、すぐにその濃厚なミルク系のコクを感じることができるでしょう。
一方で、フレーバー名である「生チョコレート バニラ」…バニラの風味についてですが、バニラは合成香料だけで風味付けされているので、もちろん香り自体の強さに風味の強さは引っ張られます。
パッケージを開けた瞬間や鼻に抜ける香りがほんのりとしているこの商品は、よく言えば上品ですが、バニラ味のお菓子としてはやや物足りない印象ですね。
生チョコレートとしてのクオリティはとても高いと感じたので、バニラ風味の強さの微調整がもう少し違ったらさらに満足度の高いお菓子になったのではないかと思います。
多くの人が知っている、しかも人気のフレーバーであるバニラ味だけあって、やはり食べた瞬間に「バニラだ!」と瞬時にわかるインパクトがあるものの方が、一般受けもいいですからね!
関連商品
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2017年発売のシャルロッテシリーズは、全5種。
毎年人気の生チョコレートに、ジュレインタイプチョコレート、チョコ掛けフロランタンとバラエティに富んだラインナップ。
「ショコランタン」シリーズとして発売されていたものが、今年は「シャルロッテ」シリーズとして一緒に発売。
他社、他ブランドの競合商品
チョコレートが最もおいしく食べられる季節は、なんといっても冬。この季節は気温が下がることで、より口どけの良い(つまりは、ちょっと気温が高いだけで溶けてしまう)チョコレートが市場に多く出回る時期です。
売り場に常温で陳列され、かつ購入後にも常温で置かれても溶けない…そうでないと、このような口どけの良い商品は販売が難しい。そこで、冬期限定のチョコレートが技術の見せどころとばかりに多数の会社から発売されるわけですね。
今回のフレーバーである「バニラ」は、アイスクリームで最も人気の高い定番ですが、チョコレートでも人気が出ている商品です。
その特長は、甘く上品な芳香とミルクや砂糖の味わいとの相性の良さ。シンプルな飽きのこない味わいが、多くの人に支持される理由ですね。
加えてチョコレートの場合、通常のカカオマスを含むチョコレートとは違い、その味わいを活かすためホワイトチョコが主体です。
このようなバニラフレーバーのチョコレートは、比較的季節限定のチョコレートとして採用されることが多いですね。
〈同ジャンル菓子〉チョコレート
人気の「明治ザ・チョコレート」シリーズの中でも、3層構造のタブレットチョコレート。こちらはジャンドゥーヤ…つまりはナッツペーストを主体とした香ばしさが特長。
※当サイト上の記事
→【新発売】明治ザ・チョコレート 魅惑の旨味ジャンドゥーヤ(明治)商品分析!
バニラフレーバーチョコレートにココアパウダーを混ぜ込んだビスケット生地を合わせた期間限定アルフォート。
※当サイト上の記事
→【期間限定】アルフォート ミニチョコレート 塩バニラ(ブルボン)商品分析!
〈別ジャンル菓子〉アイス
↓ハーゲンダッツ ミニカップ バニラ(ハーゲンダッツジャパン)
人気のハーゲンダッツアイスの中でも、高い人気の定番商品である、バニラ。シンプルな原料と濃厚な味わいが特長。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★★☆シリーズの統一感あり、イラストの存在感が他のお菓子と差別化できている。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★☆☆生クリームのコク感がしっかりとしていて濃厚、バニラ感やや不足。 |
総合評価 | ★★★★★☆☆バニラ感足りないが、冬らしいデザインと味わい◎ |
パッケージと味わいから、秋冬らしさがしっかりと感じられる一品です。
この「シャルロッテ」シリーズは、秋冬の時期に発売されるチョコレートなので、濃厚で口どけの良いチョコレートとなっています。
表面の薄いシェル(コーティング)は中の生チョコレートを保護しつつも主張し過ぎず、主役である生チョコレートを引き立てています。
今回の商品では、ホワイトチョコレートベースに生クリームを使い、ミルク系のコクや甘みを活かしたとても濃厚な味わいになっていました。
そのミルク系原料の主張に対して、バニラの風味の主張は非常に控えめ。なので、バニラはあくまで引き立て役のような印象でしょうか。
食べた時にほんのりと一瞬感じられる程度だったので、余韻が残るような程度にもっとバニラの風味が効かせてあれば、もっと「自分へのご褒美感」「リラックスタイム感」が演出できたのかなと思います。
せっかく、ここまで濃厚で1枚満足度の高い生チョコレートなのですからね!
冬の濃厚チョコレートの良さを堪能できる一品だがバニラ感弱いので、総合で★5つです。
これで商品名が「バニラ」でなく「ホワイトチョコ」だったらまた評価が違ったかもしれませんね。しかし私はこの濃厚さ、好きですよ!
まとめ
ロッテからの期間限定「シャルロッテ 生チョコレート バニラ」。
冬に発売される限定チョコレートらしく、濃厚でリッチな仕上がりの一品でしたね。
パッケージもかわいらしく味も濃厚だったので、特にホワイトチョコレート好きにおすすめです。
気になった方はぜひお試しを。
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