どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【冬期限定】ブリリアントトリュフ 和み柚子 です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
基本データ
まずは基本データから。
商品名 | ブリリアントトリュフ 和み柚子 |
製造者 | 株式会社 ブルボン |
名称 | チョコレート |
内容量 | 57g |
原材料 | 砂糖、植物油脂、全粉乳、カカオマス、ココアバター、ゆず果汁粉末、乳糖/乳化剤(大豆由来)、酸味料、香料 |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 乳・大豆 |
賞味期限 | 9ヶ月 |
発売日 | 2017年12月26日(火) |
発売エリア | 全国(販売チャネル:コンビニエンスストア、量販店、ドラッグストア、小売店、売店など) |
価格 | 希望小売価格 200円(税別) |
商品コンセプト・説明 | |
備考 | 新発売、冬期限定 |
ブルボンより、冬期限定で発売の「ブリリアントトリュフ 和み柚子」が新登場。
商品キーワード
新発売、冬期限定、ブルボン、ブリリアントトリュフ、和み柚子、とろけるくちどけ、トリュフチョコレート
やはりここで注目すべきは、「和み柚子」「トリュフチョコレート」というポイントですね!
ブルボンから冬期限定で発売された「ブリリアントトリュフ」シリーズ。冬チョコらしい、口どけの良さをうたったトリュフチョコレートです。
冬限定の商品らしく、リッチで口どけの良さに特化した商品設計ですね。
さて、今回のフレーバーは「柚子」。商品名は「和み柚子」となっていることから、まろやかなやさしい酸味のチョコレートが想像できますね。
そして柑橘系×チョコレートは、特に定番人気の組み合わせです。その中でも柚子味は、日本らしさを感じる和テイストフレーバーで人気ですね。柚子自体がほとんど国産で高価な分、お菓子にした際には原価が上がりがちなのがメーカー側としてはネックではありますが、人気のフレーバーなので多くの会社で商品開発が行われています。柚子を使った調味料である柚子胡椒や、塩で味を立たせた柚子塩など派生フレーバーも人気が高まっています。
私は今回のような柚子単体のフレーバーだと味の再現が難しいと実感したことがありますが(あるお菓子で試作したことあり…価格的に添加量を増やすのが難しい問題に当たった)、この商品は一体どれだけのクオリティの商品に仕上がっているのか?チョコレート×柚子は比較的少ない組み合わせなので、注目です!
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | コンビニ(セブンイレブン) |
購入日 | 2018/01/01 |
購入価格 | ¥216(税込)、¥200(税別) |
備考 | ― |
チョコレート商品の棚の一番上の段に、「新発売」のポップと共に並んでいました。
パッケージの色合い的にも目立っていましたね。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
↓パッケージ(表)
全面イエロー系グラデの印象的なパッケージ。上の方は雪をかぶっているように白くなっていて、右側の柚子のイメージ写真も相まって冬の雰囲気が出ています。「ブリリアント」…きらきら輝く、という意味だけあって、商品名の「ブリリアントトリュフ」、輝きマーク(✦マーク)がゴールドの箔押しで商品名のイメージ通りリッチな印象ですね。
パッケージの下の方には少し大きめの文字でフレーバー名の「和み柚子」と書かれています。下の方のデザインがシンプルなので、細い書体で書かれたフレーバー名でもしっかりと目立ちますね。
キャッチフレーズは「とろけるくちどけ」となっており、非常にシンプル。
商品のイメージ写真は6粒分並んでいて、うちひとつがカット断面。色合いの対比があって、目を惹きますね。
↓パッケージ(裏)
パッケージ裏は、外側がイエローになっていますが、シンプルなデザインで、商品説明も一文のみでシンプル。
「心地よい柚子の香りが広がるトリュフチョコレート。」となっています。
↓パッケージ(上下)
上下ともブランド名、商品名、商品の個包装と商品イメージ写真が入ったシンプルなデザイン。背景色が上下で異なっています。
↓パッケージ(側面)
側面にはブランド名と商品名。片側のみ賞味期限の印字。
↓栄養成分表示拡大
パッケージには1個4.5g当たりの数値が記載さえていますが、57g入りなので、ひと箱でのカロリーは約342kcalですね。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「ゆず果汁粉末」「酸味料」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「砂糖」、次いで「植物油脂」、「全粉乳」と続きます。砂糖が一番多いので甘めの味であることがわかります。さらに、使われている油脂類の中では植物油脂含量がココアバターより多くなっていて、やや油脂感強めであることが予想できます。
今回はミルクチョコレートなので、しっかりとカカオマスも使われています。
さて、今回のフレーバー「和み柚子」の要となる原料は「ゆず果汁粉末」。柑橘類は、果汁部分はジューシー、果皮や特にわたの部分にはさらに苦みを含みます。今回使われているのは果汁部分のパウダーのみとなっているで柑橘らしい苦みよりも「果汁感」が前面に出た商品になっていますね。柑橘類は果汁よりも果皮の部分に特有の香りや味わいが含まれるので、果汁だけでの再現は繊細な調整が必要かと思われます。
また、「酸味料」が使われているので、柚子パウダーの添加で足りなかった分の酸味を増強し、次が食べたくなる酸味に調整されています。
添加物は、乳化剤、酸味料、香料の3種。上述の酸味料の他、香りを増強する香料や市販のお菓子には欠かせない添加物となっていますね。
包装
個包装もチェック。
↓外箱を開けたところ
パッケージ裏側にはグリーンの印刷があり、「とろけるくちどけと柚子が出会った特別なトリュフチョコレート」との言葉が。商品と柚子のイメージ写真も印刷されています。13粒入り。
↓個包装(表裏)
明るいイエローの個包装に、濃いグリーンでブランド名・商品名が入っている。キャンディなどと同じような感じの包装。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
白いパウダーをまぶしたトリュフチョコレート。
コロンとした形に、表面に凹凸のあるオーソドックスな形。
空気を含んで白っぽい色味、ところどころに気泡が見える。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
表面にパウダーが掛かっていて、白い色味が冬らしさを感じさせます。
半分にカットしてみると、中はミルクチョコレート。外側の白と中の茶色でコントラストがくっきりとしていて良いですね。気泡を含んだエアリーなタイプのチョコです。
形としては、円形のオーソドックスなトリュフで、表面は少しざらついたような凹凸がある感じです。手製のトリュフとの違いと言えば、ほとんど目立ちませんがコーティングチョコレートに接合部があることですね。これはブルボンのトリュフタイプのチョコレートに共通していますが、機械製造の特徴によるものです。その部分だけ少し膨らんでますね。そこからパキッと割れます。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ(cm) | 直径 2.0~2.1 |
ほぼ円形の小さめ一口サイズ。
トリュフと言えばこの形がオーソドックスですから、一般的なサイズ・形と言えそうですね。ひとくちで食べられるサイズで、外側のパウダーの量も手に着くのが気にならない最小限の量なので、汚れるのを機にせずに食べられそうです。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
酸味を感じさせる柑橘系の香りです。柚子よりもレモンに近いような酸味強めの香り。そしてどこか薬品のような感じも…少しケミカル感(香料感)ありますね。
柚子そのものだけを使ってお菓子を作ったことがありますが、少し柚子そのものとの差を感じる香りです。レモンキャンディーに近い感じです。また、チョコレートのほんのり甘い香りも若干あります。
〈食感〉
外側が少し歯ごたえあり、最初に噛むときにカリッと音が立ちます(これは温度にもよりますが)。中はソフトな食感で、力を入れなくてもスッと噛めます。
口どけの良さがアピールポイントの商品ですが、同様に口どけの良さがウリのチョコレート系の商品の中でもガナッシュタイプのものなどには少し口どけは負けるかな。
チョコレートの接合部分からパカッと真っ二つに分かれるのが、食感として少し特徴的な部分ですね。半分に簡単に割れる分、食感はよりソフトに感じやすいです。
油脂感はありつつも、そこまでしつこくはありません。トリュフだけあって食べやすい固さです。
〈味〉
控えめな甘さのミルクチョコレートの味わいと、まろやかな酸味が後をひきます。酸味がある分チョコレートの甘みが上品に感じられ、食べやすいですね。
そして酸味の質ですが、今回の商品には柚子果汁を粉末加工したものが使われているため、いわゆるピールなどにあるような柚子独特の柑橘らしい苦みはほぼありません。柚子の果汁によるフルーティーな味わいとチョコレートとの相性が良く、レモンやオレンジとは少し違った繊細な味わいです。
味の変化としては、最初にミルクチョコレートのカカオやミルクの風味、そして徐々に柚子の味わいが口に広がります。噛んでいるうちに、中味でパッと口の中が果汁感であふれる印象になり、後味に行くにしたがってまた徐々にチョコレートのミルク感が深まります。最後はしっかりとした酸味を残しつつ、食べ終わり。
そして最後、後味にキューっと唾液が出る感じと独特のうま味のような感じがあります。この甘い系のお菓子で後味が強いものは結構添加物の効果も多いです。
全体として、ミルク感あるトリュフとカドのない酸味があることでやさしい味わいのチョコレートに仕上がっていますね。酸味や香りの質はややケミカル感ありつつも、連食性に貢献しています。(要は酸味があって手が止まらない!ってこと)
私の率直な感想としては、違うタイプの柚子香料か、ピールやジャムインであればより本格的な味わいになったのではないかと思います。(しかし有名産地のものでなくとも柚子自体を増やすと相当原価上がってしまうので現実的ではないか…)
関連商品
ブルボンの定番袋チョコレートシリーズのひとつ、「トリュフ」。オレンジリキュールを使用し、香り高い味わいに。
「ブリリアントトリュフ 和み柚子」と同時発売の、冬期限定トリュフチョコレート。アーモンドペーストの練り込みによって、ナッツの贅沢な味わいを表現。
他社、他ブランドの競合商品
トリュフチョコレートは、チョコレートの中でも定番の人気商品。手作りから市販、ショコラティエが作る本格的なものまで、定番だけあって多くの人に親しまれています。シンプルなミルクチョコレートの商品を中心に、通年販売されている商品も多いですね。冬期には、くちどけの良さを前面に出した冬限定チョコレートとしての展開も見られます。
また、「柚子」は、日本らしい和テイストフレーバーとして近年人気が高まっており、柚子そのものだけでなく、柚子塩、柚子胡椒など派生した味のものも人気です。通年販売商品となっているものもありますね。柚子胡椒や柚子塩などは、スナック菓子や米菓のフレーバーとしても人気です。
〈同ジャンル菓子〉チョコレート
ロッテの人気板チョコシリーズ「ガーナ」の、冬期限定発売商品。個包装のトリュフチョコレートで、くちどけの良さが特長。
〈別ジャンル菓子〉ガム・キャンディ
携帯性に優れたタブレット菓子シリーズ「ミンティア」より、季節限定&産地限定で発売された商品。季節感と和の雰囲気を楽しめる。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆ゴールドの箔押しと前面イエローが印象的。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★☆☆☆チョコレート甘さ控えで食べやすい。ややケミカル感ある。 |
総合評価 | ★★★★☆☆☆柚子そのものというよりはデフォルメ感ある味わい。 |
柑橘系特有の苦み控えめな、やさしい酸味の一品です。
柚子果汁のパウダーはしっかりと使われていますが、酸味料が併用されていることで本来の柚子の酸味よりはレモン系に近いような酸味のイメージです。もちろん、レモン系のお菓子などと比べればやさしい酸味ですね。香りも同様、柚子そのものの雰囲気というよりはこちらもレモンキャンディの香料に近い感じがします。
また、ミルクのシンプルなトリュフチョコレートは濃厚だったりクリーミーな甘みがありますが、柑橘の酸味が加わることで後味のキレが良くなりより連食性(手が止まらない)がアップしていますね。食感のソフトさも食べやすいポイントです。
味・香りの傾向が柚子特有のものというよりはレモンに近い風味なので、総合で★4つです。
少しレモンぽさはありましたが柚子のチョコレート自体少ないので、特に女性はそれだけでも試してみたくなるかと思います。
酸味を好む方に合う、季節感あるチョコレートですね。
まとめ
ブルボンの冬期限定「ブリリアントトリュフ 和み柚子」。
特に女性人気の高い柚子をフレーバーに採用しており、さらに珍しいチョコレートとの組み合わせなので柚子フレーバー好きは思わずチェックしたくなる商品でしたね。
やさしい酸味の本商品、期間限定なので気になった方は早めにお試しを!
・
・
・