どーも!食べ研です。元企画開発部員のティーがお送りします。
本日のお菓子は、【新発売】森永ラムネ コーラ&レモン です!!
今日も好き勝手に市販商品を分析していきたいと思います。さっそく見ていきましょう。
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基本データ
まずは基本データから。
商品名 | 大粒ラムネ スーパーコーラ&レモン |
製造者 | 森永製菓株式会社 |
名称 | 清涼菓子 |
内容量 | 38g |
原材料 | ぶどう糖、タピオカでん粉/酸味料、乳化剤、香料、着色料(カラメル、V.B.2)、重曹、(一部に乳成分・ゼラチンを含む) |
原材料中に含まれるアレルギー物質(27品目中) | 乳・ゼラチン |
賞味期限 | |
発売日 | 2019年6月18日(火)コンビニエンスストア・駅売店先行発売 |
発売エリア | 全国 |
価格 | |
商品コンセプト・説明 | ・今話題の大粒ラムネに新しい仲間スーパーコーラ&レモンが登場しましたー! もちろん、ぶどう糖90%配合。 2つの味のシュワシュワ感ですっきりリフレッシュしてくださいね♪ (コンビニ、駅売店限定発売)(森永製菓公式Twitterより) |
備考 | 店舗限定先行販売?/先行販売? |
↑の情報で公式商品情報と公式Twitterからの販売店舗の情報を書きましたが、公式サイト上では「先行発売」、公式Twitter上では「限定発売」となっていました。
そのため、後々スーパーなどにも販路が拡大するのか、それとも駅コンビニだけでの販路限定商品なのかがいまいちわかりませんでした。
今回の商品では公式サイト上での商品紹介やニュースリリースがなかったので、公式のデータはあまり多くなく、販路に関しては公式情報も揺らぎがあり正確でなかったので注意です。
商品キーワード
新発売、店舗限定、森永製菓、ラムネ、大粒ラムネ、スーパーコーラ&レモン、アソート、ブドウ糖90%、スッキリ爽快コーラレモン味
やはりここで注目すべきは、「スーパーコーラ&レモン」「アソート」「ブドウ糖90%」というポイントですね!
総合菓子メーカー・森永製菓のロングセラー「森永ラムネ」を大粒サイズに再設計しパッケージ形態を刷新してビジネスパーソンをターゲットとしたことで、製造休止になるほどの大ヒットとなった「大粒ラムネ」。
こちらのシリーズの新フレーバーとして投入されたのが、今回の「大粒ラムネ スーパーコーラ&レモン」です。
こちらのフレーバーの特徴は、コーラ味とレモン味のアソートとなっている点(ノーマルの大粒ラムネは単一フレーバー)。
既発の商品であるラムネボトル型の「森永ラムネ」のフレーバー違いである「ラムネ グレープ&シュワラムネ」と同様に、アソートされた2フレーバーを一緒に食べると新しい味になる、という提案のある商品です。
森永ラムネシリーズの通常品にコーラ味は展開していないので、アソートという新しいポイントもあり、どのような商品に仕上がっているか、要チェックです!
(※スーパーコーラ味の由来、気になったのですが調べても出てこなかったです…残念!)
製品購入データ
こんな場所で実際に購入しましたよー。
購入店舗 | コンビニ(セブンイレブン) |
購入日 | 2019/06/23(日) |
購入価格 | ¥108(税込) |
備考 | ― |
フック穴ありのタイプなので、棚のコーナー部分に複数列フック陳列されていました。
大粒ラムネ新発売時もかなり話題になったので、今回の商品も他の新発売の商品と比べてやや陳列数多めの印象でした。
製品チェック
パッケージ
それでは、パッケージから見ていきましょう!
マチなし/フック穴ありのアルミ蒸着チャック付き袋入り。持ち運びしやすく、少量ずつ食べるのに向いたデザイン。
真っ黒の背景色に、赤い大きな枠内に白抜きで「ラムネ」のレトロな大きい文字で書かれた商品名が印象的です。黒とのコントラストがはっきりしており、目に付きやすいデザインですね。
背景には泡とパチパチとした発泡感を表現したイラストが入っていて、コーラらしさを演出。
ちなみに、「大粒ラムネ」のパッケージデザインとの大きな違いは、「フレーバー名+フレーバーをイメージするイラスト入り」、「背景色が黒」ということくらいで、基本デザインはほぼ同じ、統一感のあるものとなっています。
また、今回のフレーバーは錠菓の分野ではもちろん、飲料そのものとしても定番人気のコーラ味となっているので、フレーバーが好みの人には特に目に留まるのではないでしょうか。
↓パッケージ(裏)
黒の背景色に、上半分ほどに商品説明、残りにパッケージ関連必要事項。
写真は反射で見づらいですが、「2つの味、一緒に食べると…スーパーコーラ×レモン=スッキリ爽快コーラレモン味!」と書かれています。2フレーバーのアソートとなっている本商品ですが、公式で2フレーバーを一緒に食べる楽しみを提案していることがわかりますね。
↓栄養成分表示拡大
1袋38g入りで、カロリーは141kcal。1袋食べてしまっても、カロリーはそんなに高くないので(ごはん1膳の約半分)、カロリーを気にすることなく気軽に食べられるのもポイント。
↓原材料表示部分拡大
ここで注目すべきは、原材料に「ぶどう糖」「酸味料」「香料」「重曹」とある部分ですね!
最も多く含まれる原料は「ぶどう糖」、次いで「タピオカでん粉」と続きます。
食品素材は上記2種のみで、レモンフレーバーを含む商品ですが今回の商品では果汁は一切使用せず、「酸味料」というすっぱい添加物で風味付けしています。(詳細は↓にさらに記載)
ぶどう糖は脳のエネルギー源として使われる甘味料で、パッケージにも書かれている通り、こちらの商品には90%ものぶどう糖が配合されています。
このフレーバー「スーパーコーラ&レモン」の要となる原料は「酸味料」「香料」「重曹」ですね。なんと全部添加物!(ラムネや飴、ガムだとよくあることだけどね)
元々の「飲料の方のコーラ」は糖類、酸味料、香料、炭酸が主な原料で、風味の決め手は香りとシュワシュワとした炭酸です。
こちらの大粒ラムネでも、コーラそのものとほぼ同様の原料が使われてます。
飲料ではないので炭酸水特有のシュワシュワ感を、炭酸(二酸化炭素)の原料である「酸味料(=クエン酸)」「重曹」を入れることで表現しています。この2つがそれぞれ入ることで、ラムネを食べた時に口の中でシュワシュワとまるで炭酸水のような食感になります。
一方のレモンは、多くのお菓子に採用されるフレーバーで、大きく分けて「果汁入りタイプ」と「無果汁タイプ」があります。こちらは「酸味料」のみで酸っぱさを表現し、香料でレモンぽさを表現した「無果汁タイプ」。このようなラムネ菓子の他、廉価なお菓子によくあるタイプです。
添加物は「酸味料」以下の5種。
今回のフレーバーでは酸味や発泡感を出すために添加物の部分の役割も大きいものになっています(ないとただ甘いだけの錠菓になっちゃう!)。
包装
個包装なし。
商品実物
実際のお菓子がこちら。
↓包装を開けたところ
チャック付きの袋に、2つのフレーバーが一緒になって入っている。
並べてみると、レモンよりもコーラの方が明らかに多く入っている。その割合は8:5(※今回の袋の場合は)で、アソートなのでその袋によって若干入っている個数が前後すると思われるが、コーラ多めの配分のよう。
↓商品アップ(表裏)
上から見えると円形、横から見るとラグビーボール型の横に広い形。黄色(レモン)と薄茶色(コーラ)のフレーバーをイメージした色味。
↓断面(割ってみたところ)
外側同様、中も単一の淡い色味。黄色がレモン、薄茶色がコーラ。
〈外観(見た目・サイズ)〉
〈見た目〉
既発の森永「大粒ラムネ」と同形状。少し大きめの横に長い楕円形で、横から見るとラグビーボールに近いような形をしています。
ラムネはフレーバーごとに色がはっきりと分かれており、パッと見てすぐにコーラ味、レモン味を見分けられます。
コーラは茶系、レモンは黄色系の色味に着色され、フレーバーを印象付けます。色付けは淡く、濃過ぎる着色を嫌がる日本人に合わせた、食欲をそそり、かつ自然な色味にしてあります。
表面はどちらのフレーバーもサラッとした質感ですが、見た目は若干違いますね。コーラは細かな色の濃淡があり(杢カラーのような)、逆にレモンは全て色がきれいに単一カラー。これはそれぞれのフレーバーの原料の違いによるものでしょうね。
〈サイズ〉
↓商品実測値(※繰り返し計測なし)
長さ(cm) | 直径 1.3 | 高さ 0.8 |
やや小さめのひと口サイズ。フレーバー2種とも、森永「大粒ラムネ」と同じ型の商品となっています。
1粒ずつ食べるのはもちろん、2粒以上一度に食べるのも簡単なサイズ感。ラムネの中では一般的ともいえるサイズですが、元々の「森永ラムネ」自体と比べて1.5倍ほどのサイズなので、その比較では十分「大粒」と言えますね。
〈香り・食感・味〉
〈香り〉
コーラ、レモンともに、非常にオーソドックスな「駄菓子らしさ」のある、甘く爽やかな香りです。飴、グミ、ガムなどでおなじみの駄菓子のようなデフォルメ感のある香りですが、どちらも香りは強すぎず、甘酸っぱい香りになっていてアソートされていても嫌な感じがありません。香りの系統は違いますがけんかしてませんね。
コーラは甘さの中にもシュワシュワ感を意識させるような炭酸飲料らしさがあります。レモンはさっぱり感と甘みのあるタイプの香りで、酸味の印象は強くありません。
どちらもラムネらしい香りですね。
〈食感〉
元々の商品である森永ラムネそのままの、さっくりとした硬さを感じさせないソフト寄りの食感です。
1.5倍ほどのサイズになっていますが、そのまま1.5倍にしてあるのではなく、横幅を持たせた形になっているので噛み砕きやすいです。また、元々森永ラムネ自体硬さを抑えた商品なので、大きくなっていることをまったく意識させない食べやすさです。
噛み砕く際に硬めのラムネにありがちなガリガリとした歯ごたえやザラリとした舌触りがなく、口どけが非常に良くスッと溶けていくのが特長ですね。歯の力もほとんどいらないので、勉強や仕事中に食べても、考えや作業の邪魔をしません。
〈味〉
フレーバーのイメージに反して、コーラの方がレモンよりもすっぱい、特徴的な味のアソートになっています。それぞれの味は駄菓子感のあるオーソドックスなものですが、アソートになることによって少し特徴的に感じます(すっぱいコーラと甘いレモン)。
ファーストインプレッションは「なぜコーラの方が酸っぱい!?」に終始しますが、2、3個食べてしまえばすぐに慣れますね。そこまでびっくりするほどコーラが酸っぱいわけではない(ただ、比較すると完全にコーラの方がレモンより酸っぱい)のですが、「レモンの方が酸っぱいだろう」という予想と合わないために若干衝撃強めでしたよ。(先入観ってやっぱり味の感じ方に影響大です)
<スーパーコーラ>
やや強めのコーラの甘い香りが、口に入れるとさらに鼻に抜けてしっかりと感じられます。
ひと口噛むと、強めの酸味とともにほんのりとシュワシュワとした食感があり、炭酸飲料のフレーバーらしさに。炭酸のシュワシュワ感が酸味を強調するので、レモン味よりもむしろキューッと唾液が出るような酸味が一瞬強く感じられます。
酸っぱいコーラフレーバーの代表的なお菓子「酸っぱ系グミ」と同系統の味わいのコーラ味です。
パッケージを見ると「スッキリ」とは書いてありますが「すっぱい」とは書かれていないので、一瞬びっくりしますね(コーラが酸味強めとはまったく予想してないので)。
ただ、この酸味も強めですがきつい感じはないので、最初の印象は強いながらも食べやすいすっぱさです。
実際のコーラにも酸味料は使われていますが、一般的な飲料のコーラよりも酸味が強調されており、それがフレーバー名の“スーパー”の由来になっているのかもしれませんね。
<レモン>
コーラ味とは打って変わって、さっぱりした酸味の甘めなレモン味です。コーラ味に比べて味の変化も緩やか。
口に入れると、レモンをイメージさせる酸味に砂糖の甘みが加わってやさしいレモン風味。
レモン味ながら子どもでも食べやすい酸味のレベルですね。
噛むごとに酸味がしっかりしてきますが、それでもコーラよりもぐっとまろやかなすっぱさです。
後味に向かって酸味が徐々に弱まり、スーッと酸味、甘みともキレが良く食べ終わります。
このフレーバーは他の「森永ラムネ」のグレープ味などに入っているレモン味と一緒なのではないかな?と思います。
<スーパーコーラ+レモン>
一緒に食べると、シュワシュワとした炭酸風味にフルーティな酸味が加わって、単品で食べるよりもおいしいです!コーラ味はかなり唾液が出るタイプのキューッとくる酸味ですが、レモン味と一緒に食べることで酸味のカドがなくなり、フルーティーで甘みと酸味のバランスもずっと良くなります。
絶対一緒に食べた方がおいしいですね!!
コーラとレモン単体の場合と一緒に食べた場合、という食べ方で3種類の味わいがあり、変化が楽しめる商品と言えそうです。
関連商品
森永製菓から発売された、森永の人気こども向け菓子「森永ラムネ」を、大人向けに一部規格変更して発売されたヒット商品。ジップ式のスリムパッケージ、「大人」のキーワード、ちょっと大きめサイズに変更することで、大人層に訴求し見事に当たった。
森永製菓のロングセラーラムネ。シンプルな材料と甘酸っぱい飽きのこない味わい、ラムネボトルを模した容器が特徴の子ども向け菓子。
他社、他ブランドの競合商品
「大粒ラムネ」は、シンプルなラムネ菓子。ラムネ自体はどちらかというと子ども向けの錠菓ですが、森永のこの大粒ラムネは商品の味・香りなどはそのままにターゲットを大人層に振った商品なので、ガムや一部オトナ向けグミ、ミントを中心とした爽快系タブレット菓子が競合となります。ガムは近年の消費動向が鈍っている分野ですが、小袋タイプのグミやタブレットは強力な競合商品です。
一方フレーバーの「スーパーコーラ&ラムネ」は、コーラとレモンフレーバーのアソートとなっています。どちらもアソートのフレーバーに選ばれることがありますが、コーラとレモンの組み合わせはそこまで多くないので、まったく一致する競合商品はかなり少ないでしょう(グミ系に同様のアソート商品はありますが)。
また、レモン系フレーバーは夏場に強いため各社から発売された期間限定のレモン系菓子があふれ、一時的に競合フレーバーが多数ある状態になります。(夏が過ぎればレモンのシーズンも終わるので落ち着きますね)
〈同ジャンル菓子〉清涼菓子
子ども向け菓子、駄菓子を得意とするオリオンのロングセラーラムネで、同社の3本柱のひとつの人気商品。
ミニサイズのコーラ缶型ボトルに超小粒サイズのコーラ味ラムネが入った、ポップで遊び心ある一品(私も好きです!)。
(独断と偏見による)製品評価
パッケージ評価 | ★★★★★☆☆シリーズの統一感あり、フレーバーわかりやすい。 |
製品評価(味・香り・食感・見た目) | ★★★★★☆☆食べ方で印象違い、変化が楽しい。コーラの方が酸っぱいのは意外。 |
総合評価 | ★★★★★☆☆飽きずに食べられるアソートラムネ。 |
コーラとレモンのアソートで、爽やかで食べやすい一品です。
森永製菓の人気ラムネ菓子「森永ラムネ」を大粒サイズにした「大粒ラムネ」より、店舗限定(もしくは先行発売)として投入された「大粒ラムネ スーパーコーラ&レモン」。
ノーマルの大粒ラムネ同様大人も手に取りやすいパッケージとなっています。
すっぱいコーラ味とまろやかな酸味のレモン味のアソートとなっており、①コーラ単体、②レモン単体、③コーラ+レモンの3つの食べ方で味の変化を楽しめます。
パッケージでも紹介されているように、コーラ+レモンはコーラのシュワシュワ感にレモンのフルーティーさが加わって、より美味しく食べられますね。
ノーマルの大粒ラムネと比べて酸味が強調されたフレーバーとなっており、より気分転換にぴったりの商品に仕上がっています。
爽やかで夏向きなアソート、味の変化を楽しめるので総合で★5つです。
さっぱり感と味の変化があるので、ノーマルの大粒ラムネとはまた違った魅力ですね。
まとめ
森永製菓の新発売「大粒ラムネ スーパーコーラ&レモン」。
酸味強めのコーラと爽やかなレモン味で、夏にもぴったりの商品でしたね。
スーパーなどへの販路拡大はあるかどうか不明ですが、コンビニなどの実店舗で購入可能です(※ネット販売なし)。気になった方はぜひ店頭購入にてお試しを!
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